日本語は形容詞が少ない、という話

子ども達が学習する様子をみていて、日本語を教えるのは、特に「書く能力」は、つくづくむずかしいなぁと感じています。

まず、国語辞典が使いにくいし(頻繁に無限ループに陥る)、
形容詞が……少なくないですか?

「嬉しい」とか「悲しい」とかを一語で置き換えられないので(私だけの問題でしょうか)、表現のバリエーションを出そうと思うと、妙に堅苦しくなったり、ポエティックになったり、大仰だったりで、ちょうどいい感じがみつからないんですよね。しかも、子どもだけでは、どうにもならないので、そうなると、もう誰の作文だかわからない結果になっていくという…。

イギリスの小学校では、5歳くらいからライティングが入ってきますが、その時に「happy」とか「kind」とかの安っぽい?形容詞はなるべく使わないように指導をされていました。「WOW adjectoives」という、かっこいい形容詞が並んだリストが渡されていて、その中の単語を文章中にたくさん使えると、たくさん◎がもらえるのです。6歳になると、自分で辞書をひいて意味や使用法を確認すると同時に、シソーラスも使って新しい言葉と出会う機会を増やしていました。

例えばhappyの類義語は
delighted, glad, gratified, joyful, joyous, pleased, satisfied, thankfulなど

後ろに名詞が来る場合は
beaming, cheerful, cheery, lighthearted, sunny, upbeat, jolly, jovial, laughing, merry, smiling
なんかに置き換えてみたり。

だから、こども達にも、どうして日本語の類語辞典がないのか(あるんだけど難しすぎてつかえないっ)、よく文句を言われていました。英語のシソーラス辞書みたいだったら楽なのに!と。

そうしたら、今日見つけてしまいました!

とっても良さそう!形容詞は漢語由来の熟語になるのですね。
最近は色々いい本があるのねぇ〜と感心していたら、初版2017年でした……。近くに本屋があったら、自然に出会えていたかしら。。いろんな意味で反省です。


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