![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/11692847/rectangle_large_type_2_e446b2b64a6a06d01cdc719749128713.jpeg?width=800)
「箔のバリ取り」
こんにちは。 現場の前田です。
今回は KASUGAMARU 宮前陽さま がデザインされた 『 東京造形大学 メディアデザイン専攻領域 』 プロモーションカード をお手伝いさせていただきました。
表面は圧を強めに押した型押し加工、裏面は基盤を模した細かなデザインを箔押しのみで表現しています。
表面 - デボス加工( 型押し )
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/11692871/picture_pc_27e63d5db5a8a520052303b904f54755.jpg?width=800)
裏面 - 箔押し加工
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/11692872/picture_pc_5d94af1b8bfe0f6e3a1993a5abcaf253.jpg?width=800)
加工ポイントは裏面の箔押し部分です。
箔押し加工の中では押す作業だけではなく、より箔押しを美しく見せるため 「 バリ取り 」 という作業を行うことがあります。
この 「 バリ取り 」 の 「 バリ 」 とはデザインや箔と紙の相性などによって箔押しした部分からはみ出してしまった箔のことで、圧力や温度などの調整だけではどうしても取ることができない時に 「 バリ取り 」 をします。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/11692886/picture_pc_797756918e79feb306b4608afc9cfc4b.jpg?width=800)
↑ バリ取り前。文字の間が箔のバリで埋まってしまっている。 ↑
加工させていただいたプロモーションカードは文字情報の部分が特に 「 バリ 」 が出やすく、温度や圧力などの調整だけではバリを出さないようにすることが難しかったため、バリ取りを行いました。
そこで使用する道具が掃除道具としてもよく見かける 「 コロコロ 」 です!
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/11692910/picture_pc_84e0ebebca626f0fd7819719cfa4be4b.jpeg?width=800)
掃除用に使用されるコロコロよりも粘着力が弱いため紙地を傷付けることなくことなく箔のバリのみを取り除くことができます。( ※ 紙と箔の相性や押し圧加減によってバリの取れ方は異なります。 )
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/11692913/picture_pc_06b723e8f669af9d3a83d6c92119b82e.jpeg?width=800)
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/11692922/picture_pc_2bf37f42d0f8d3b63d25493e00ba340e.jpg?width=800)
今回のような小さな文字や細かな柄などのバリ取りはかなりの集中力と根気が必要です。メモリや基盤の美しさが出るよう心がけて一枚一枚手作業でコロコロ作業を行い、今回のプロモーションカードが出来上がりました。
【 関連記事 】
『 東京造形大学 メディアデザイン専攻領域 』 プロモーションカード 2019年 ver. | コスモテックブログより
【 連絡先 】
有限会社コスモテック 現場リーダー 前田瑠璃
〒174-0041 東京都板橋区舟渡2-3-9
TEL:03-5916-8360 / FAX:03-5916-8362
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?