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ロディア限定版「ロディアの電子回路」

コスモテックの青木です。

2022年11月23日(水)~2022年11月27日(日)の5日間にわたり 『 文具女子博2022 』 が開催されます。 コスモテックは 2019年~2021年 の3年間、文具女子博限定で販売される 「 ロディア限定版 超絶技巧シリーズ 」 を、クオバディス・ジャパン株式会社さまとともにリリースして参りました。

販売 : クオバディス・ジャパン株式会社
制作 : コスモテック

2019年は 「 夜間飛行 」「 白夜飛行 」、2020年は 「 フルニエ 」、2021年は「 箔宝石(はくほうせき) 」……

大変うれしいことに、「 ロディア限定版 超絶技巧シリーズ 」 をお求めくださるお客さまの数が年々増えているそうで、今や文具女子博の開催期間中、連日 瞬殺完売する大人気シリーズとなりました!

「 ロディア限定版 超絶技巧シリーズ 」 を手に入れるため、遠方からお越しくださるお客さまも数多くいらっしゃるそうです。3年にわたって制作に携わらせていただき、本当に励みになります!


◉ 2022年、4年目は…あの伝説再び!

今年 2022年も、クオバディス・ジャパン株式会社さまとコスモテックはタッグを組んで 『 文具女子博2022 』 に 「 ロディア限定版 超絶技巧シリーズ 」 をリリースします。

2022年は、アートディレクター / デザイナーの小玉文さん( BULLET Inc. )をお迎えして、「 ナスカの電子回路( ※ ) 」  あらため ロディア限定版 『 ロディアの電子回路 』 を販売します。

※ 「 ナスカの電子回路 」 のはじまりは、基盤とナスカの地上絵を合体させた箔押しマスキングテープ。2015年にコスモテックが販売し、今や伝説と謳われるアルティメイトマスキングテープとして知られる。デザインは小玉文さんによるもの。

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◉ ロディア限定版 で装いを新たに

「 皆さまは、ブロックロディアに大きな A3サイズ( 420×297mm )があるのをご存じでしょうか? 」

クオバディス・ジャパン株式会社さま・小玉文さん( BULLET Inc. )、コスモテックの3社ミーティングをはじめて行った時、クオバディス・ジャパン株式会社さまがお持ちくださったのが、A3サイズのブロックロディアです。

「 とにかく、想像をはるかに上回る大きさなのです! 」
「 インパクト抜群! 」


クオバディス・ジャパン株式会社さまの熱い要望もあり、2022年 「 ロディア限定版 超絶技巧シリーズ 」 は、ロディア通の間でも人気の高いブロックロディア最大サイズのドットパッド No.38 を使用することになりました。

ロディア / RHODIA ブロックロディア ドットパッド No.38
寸法   : 42 × 31.8cm( No.38 ) - A3+サイズ
ページ数 : 80枚( 160ページ )
本文用紙 : ドット
表紙   : ブラック

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『 ロディアの電子回路 』
- Credit - 
デザイン : 小玉文+加藤瑠奈( BULLET Inc. )
販売   : クオバディス・ジャパン株式会社
制作   : コスモテック

小玉文さんからあがってきたデザインがこちらです。
ブロックロディア ドットパッド No.38 の全面に施された、基板を彷彿させるデザイン。 緑色の部分、金色の部分、そして銀色の部分、これらをすべて箔押し加工で表現します。

A3サイズの超特大の箔押し加工に使用する金属製の版は、3枚組み合わせて 『 ロディアの電子回路 』 を形づくります。 『 ロディアの電子回路 』 という名のとおり、今回のデザインには『ナスカの電子回路』にはあったナスカの地上絵は基板内に組み込まれておりません。

ただし、よーく見ると、ロディアのブランドロゴ、ロディアの象徴でもある2本の木、さらには R・H・O・D・I・A ( ロディア )のタイポグラフィが基板のグラフィックの中に組み込まれた秀逸なデザインになっているのです。 小玉さんのデザインからは、たっぷり溢れたロディア愛を 『 ロディアの電子回路 』 の中に見て取ることができます。

◉ 超ド級の箔押し、爆誕!( 文 前田瑠璃 )

現場の前田です。今年で4年目の 「 ロディア限定版 超絶技巧 」。
図版は箔押し加工の基板表現による 『 ロディアの電子回路 』 です。

箔を3色使用し、3つの図版を慎重かつ丁寧に重ね合わせることで 『 ロディアの電子回路 』 を完成させます。

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1つの版が特大の A3サイズ( 420×297mm )
箔押し加工で3つの図版を重ね合わせて基板をつくり出します


青木(コスモテック)から 「 今回の箔押し版は A3サイズ 3枚だよ! 」 と聞いて驚きました。頭では理解はしていたものの、出来上がった箔押し版を目の当たりにした時、 「 こ、これは…  本当に凄まじい! 」 と唸らされました。

事前にしっかりと制作内容を把握していたつもりだったのですが、予想を遥かに上回る金属版の大きさに度肝を抜かれました。私の想像と現実の版がかけ離れており、実物を直視することでその迫力に圧倒されてしまったのでした。

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手で持つとご覧のとおりの大きさ!
A3サイズ( 420×297mm )の金属版 ずっしり重みを感じます


手で持つと、その特大感と重量をより肌で実感できますが、同時にしっかり形づくらねばならないという重圧が肩にのし掛かってくる気がしました。

◉ 「アルティメイト」がよく似合う

「 ナスカの電子回路 」 はアルティメイトマスキングテープという字名(あざな)が付いていますが、今作の 『 ロディアの電子回路 』 もまさに 「 アルティメイト 」 がしっくり似合う佇まいであり、途方もなく突き抜けた雰囲気を醸し出しています。 まさに 『 ロディアの電子回路 』 は、アルティメイト ブロックロディアなのです。

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アルティメイト ブロックロディア 『 ロディアの電子回路 』


製本され仕上がった状態のブロックロディア全面を箔押しの基板表現で覆い尽くすため、そして広く大きな加工面積のため、箔押し機で強烈な圧力をかけてがっつり箔押し加工します。そのため、本文用紙の次ページからもその圧の痕跡を見て取れ、加工の熾烈さをお手元で感じ取ることができます。

ステーショナリーとしての使用はもちろん、文具の領域を飛び越えて、巨大な A3サイズとその威風堂々たる佇まいから 「 アート作品 」 として、お部屋のインテリア、オブジェやポスターとしてもお楽しみいただけます。

◉ 手加工でつくり出す技術のかたまり

製作過程はずっと緊張して、気持ちが張り詰めた状態でした。
実は、加工で使用する既製品のブロックロディア ドットパッド No.38 の現在( 2022年 )の販売価格は 1冊 2,200円(税込)もするのです。材料が非常に高価がゆえに失敗は許されません。加工するにあたっては手に汗握りながら製作に挑まざるを得ませんでした。

この前代未聞の製作加工はコスモテックにとっても、私にとっても、大変貴重な経験となりました。


箔押し加工は面積が大きくなればなるほど加工時の圧力が分散されるため、箔を一度で均等にきれいに定着させることが格段に難しくなります。また、加工前の箔押し機の調整にもとても時間がかかります。

今回は A3サイズ( 420×297mm )ほぼ全面への箔押し加工となるため、難易度がより一層高まります。 箔押しする素材がすでに製本されていること、また、特大の面積に箔押し加工することもあり、箔の接着剤や加工で使用する金属版の材質選びにも時間をかけて入念に準備しました。

◉ 基板のカラーも検証の連続

校正( テスト )段階ではたくさんの色違いの基板パターンの箔押し表紙を製作しました。当初のデザイン案通りのグリーンの基板からはじまり、オレンジ、ブルーシルバーなど、箔色が変わると与える印象はガラリと変化するのが楽しい加工実験となりました。

校正で作られたカラフルな 『 ロディアの電子回路 』
どのカラーも存在感抜群で甲乙つけがたい……


「 さて最終決定をどの色にしよう? どれもイイね! 」 と悩んでしまうほど、全パターン甲乙つけがたい素敵な仕上がりで、制作チーム一同テンションが爆上がりました。

そして、悩みに悩んで選ばれた3色の箔色の組み合わせは最初のデザイン案どおりの ①グリーン ②シルバー ③マットゴールド の3色のメタリック箔を組み合わせたものでした。

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一番基盤らしさのある鮮やかなグリーンが目を引く


最初に想定した組み合わせ案での製作と決まりましたが、今回選ばれなかったパターンも 「 捨てるのはもったいない。これはこれで、できればリリースしたい! 」 という意見が非常に多かったので、もしかしたら別の機会でのお披露目に期待できるかもしれません。こうご期待です!

◉ 驚異の箔押し位置合わせ

箔押し加工は箔1色変えるごとに加工で使用した金属版を箔押し機から取り外し、箔を押した上に重なる別図案の金属版を新たにセットして箔押しします。今回はこれを3回繰り返すのです。

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そしてその都度、細やかな押し具合の調整をおこなうのですが、特に今回の加工で難しいポイントは、きっと皆さんも想像できるのではないでしょうか。それは、見当合わせ( 位置合わせ )です。

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見よ! 異なる色の箔同士の位置がぴたり
まるで本物の電子基板のよう


昨年の限定版ロディア 『 箔宝石(はくほうせき) 』 の見当合わせも非常に難しいものでしたが、今年の 『 ロディアの電子回路 』 はそれ以上にシビアな見当合わせ。そしてサイズがとにかく大きいため、加工の際は位置がほんのちょっとでもずれないよう、ずっと緊張状態が続きました。

1冊1冊手作業で加工した限定版 『 ロディアの電子回路 』 は、一見するとノートとは思えない様相ですが、黒地の表紙に重厚感のある3色の全面箔押しは迫力満点、見応え抜群! 荘厳な佇まいと、ロマン溢れる魅力に満ち満ちています。今年も力の入った 「 ロディア限定版 超絶技巧 」 がこうして出来上がりました。

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Electronic Circuits in RHODIA


『 文具女子博2022 』 にお越しの際は、クオバディス・ジャパン株式会社さまのブースで是非実物をご覧ください! その迫力と美しさにひとめぼれ間違いなしです。

『 文具女子博2022 情報 』
開催日時 : 2022年11月23日(水・祝)~27日(日)

2022年11月23日(水・祝)
① 14:00~16:30( 最終入場16:00 )【プレミアムタイム】
② 17:00~19:30( 最終入場19:00 )【プレミアムタイム】
2022年11月24日(木)~27日(日)
10:00~17:00( 最終入場16:30 )

会場 : 東京流通センター 第一展示場A~Dホール
住所 : 東京都大田区平和島6-1-1
URL : https://bungujoshi.com/ 

※ 事前に入場チケットの購入が必要です。
※ 会場での当日券の販売はございません。

今年もご一緒させていただいたクオバディス・ジャパン株式会社さま、そして、挑戦的で素敵なデザインをしてくださった BULLET Inc. 小玉さま、加藤さま ありがとうございました!


【 箔押し加工 】

有限会社コスモテック 現場リーダー 前田瑠璃
〒174-0041 東京都板橋区舟渡2-3-9
TEL:03-5916-8360 / FAX:03-5916-8362

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