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【宇宙法則】陰陽説はバランスの学問

四柱推命鑑定士Yです。
会社員をやる傍らで『自分の使命で生きられるようになる鑑定』をやっています。

前回五行説のお話をさせてもらいました。
整理すると、五行のバランスを整えることが重要だと言う事が伝えたかったことです。
例としては、強く出過ぎている要素を減らしたり(自分の鋭い部分を丸める)、持ってない要素や弱い要素を増やしたり(自分の苦手な部分を学んで補う)して、偏らないようにするという考え方です。
今回は陰陽説についてお話ししていきます。

◾️陰陽説とは?

今回の陰陽説も同じく最終結論は「バランスを取る」が大切だと言うことになります。

この図を見たことある人多いのではないでしょうか?

この図は陰陽図、太極図などと色んな呼び方があります。
白い部分が陽を表し、黒い部分が陰を表します。
僕らは二つの異なる性質を認識することによって、様々な事象を理解しています。

「生きる」「死ぬ」
「光」「陰」
「太陽」「月(昔は太陰と呼んでました)」
「男」「女」
「現実」「精神」
「真実」「嘘」
「快適」「不快」
「強い」「弱い」
「優しい」「厳しい」
「温かい」「冷たい」
このように物質にせよ概念にせよ、2つの要素に分けて捉える事で、僕らは「ここは快適だ」というように判断します。
「やや不快だ」などという半端な状態(グレーゾーン)についても、2つの「対」がわかるから判断できています。

陰陽説の考え方は単純に善悪の話ではありません。
陽キャ陰キャという言葉がありますが、陰が悪くて陽が良いという事ではないのは理解いただけるかと思います。
その場その場において、陰キャらしさ(おとなしさ)が適している事もあれば、陽キャらしさ(活発さ)が必要とされる時もあります。

陰陽のバランスが取れている人は、時と場合に応じて「時に厳しく、時に優しい」というように、使い分けできるのです。
もちろん向き不向きはありますが、向いてない要素でも取り入れる事はできます。

◾️陰陽図はバランスを取るという教え

僕らは「自分は人に厳しい人です」と自分に対して、固定化された考え方で捉えてしまいがちです。
「自分は厳しい性格だから、ついつい言いすぎちゃうんだよね」と言ってる人は周りに何人かいました。
その人達の交友関係を見てみると、周りにいる人は偏った人が多かったりします(一緒にいられる人が少なかったイメージです)。
また、そのような人は仕事をしていても、トラブルを起こす可能性が高いです。
自分が持つ「過度な厳しさ」によって、周りの人が傷ついていたり、誰かと頻繁に争いになってしまうのであれば、対極にある「優しさ」を取り入れることによりバランスが取れ、様々な問題は解決されていきます。
そのようなバランスの取り方を、陰陽図は教えてくれています。

◾️勾玉の形から物事の陰を意識してみる

陰陽図は勾玉を重ねた形をしています。
皆さんは勾玉をご存知でしょうか?


勾玉は、実は見えている部分だけでなくて、見えていないもう一つの勾玉と合わさって球体を表しているのです。
なので「玉」という名前がついています。
陰陽図から汲み取れるメッセージは「世の中の事象は見えてる部分だけじゃないですよ」という事です。

例を挙げてみます。
僕は高校生ぐらいまでは「高度経済成長」と聞いた時に「良いこと」だと認識していました。
日本も高度経済成長によって工業化が進み、先進国の仲間入りを果たしました。
国際的な地位も上がり、飢えて死ぬ人が減り、インフラも整備され移動も楽になり、様々な面で快適さを手に入れました。
ただその反面、自然環境は破壊されました。また、集団就職や出稼ぎの増加により、地方の田舎は過疎化し活力を失いました。貧富の格差も大きくなりました。
高度経済成長にも「陽の部分と陰の部分がある」という事です。

他の例も挙げてみます。
見せている部分がとても清く見えて、実は人に言えないような事をしてる人も世の中にはいます。
また仕事において、競合他社で契約していたお客様の契約が取れた場合「自分の会社の利益が増えた」という事は「他の会社の利益を減らした」という事になります。

物事は、見えているものや、表に出ているものだけではないという事です。
そして、陽(+)と陰(−)があってこそバランスが取れます。

◾️陰陽図は回転するという事

陰陽図がとても宇宙的だなと僕が感じるのは丸い形をしている所です。
単純な二極化を表すだけならどんな形でも良かったはずです。
はっきりと真ん中で分かれてる方がわかりやすいと思う人も多いかもしれません。

陰陽図を作った人が丸い形(玉の形)にしたのは「物事はくるっと回転する」という事を理解していたからだと思います。

僕が営業マンとして死に物狂いで努力していた時の話です。
部内トップを数ヶ月継続した後に、全く契約が取れなくなってしまった時期がありました。
当時、新人教育係をしていて「安定して結果を出すノウハウ」みたいなものを教えていたので、とても落ち込んだのを覚えています。

僕が売り上げを伸ばせない中で、これまであまり成績が伸びなかった後輩がトップに躍り出ました。
抜かされたという気持ちが焦りにもなり、苦しみました。

この事柄も陰陽図は表しています。
どんな人でも多かれ少なかれ、陽の時期(好調な時期)と陰の時期(不調な時期)があるという事です。

視点を広げてみると、僕が下げてしまった部署の売上を、後輩が補ってくれていて、結果として部署の売上が保たれたという補完関係になっていました。
当時、僕の視野がもっと広ければ、後輩に「僕が取れなかった分、数字作ってくれてありがとう」と言えたんだと思います。

ローマ帝国、モンゴル帝国、無敵艦隊のスペインなど、その時代の覇者となる大国は沢山ありましたが、いずれもトップであり続けた事はありません。

必ず物事は回転し循環しています。
絶対的に陽(トップ)であり続けるという事は、宇宙法則からするとあり得ないのです。

長く繁栄している企業も苦しい時期は必ずあります。

この事がわかっている指導者や企業は、あえてトップを固定化させません。
某アイドルでセンターがどんどん移り変わるように、管理職でも数年ごとに部署異動を行って、意図的に回転を生み出し、バランスの偏りを防いでいます。

僕らの人生でも「今は陰の時期だな」と捉えられていれば、過去の僕のように必要以上に怖がらなくても大丈夫とバランスを保てるはずです。

◾️陽の陰、陰の陽

陰陽説を理解していくと、陰陽図のとある部分に深い意味があるとわかります。
それは、この部分です。

白い部分(陽)に一点だけ黒い部分(陰)があります。
この部分は陽の陰、陰の陽と呼ばれています。

これが表しているのは、100%の陽もないし、100%の陰もないという事です。
清らかで整えられた場所の中にも必ず少しの陰があり、劣悪で荒々しい場所の中にも必ず少しの陽はあります。

もしかしたらそう聞くと「大切な人が亡くなる事に良い面(陽の面)なんて無い!」と断言したくなる人もいるかもしれません。

僕は大学の時に同じ研究室だった友人を20代前半で亡くして、大きなショックを受けました。
ですが、そのショックによって、命がとてつもなく重いということを体感しました。
友人が亡き人になった事はとても悲しい出来事(陰)ですが、僕自身の人生のなくてはならない学び(陽)がそこにありました。

どんなに辛い出来事(陰)の中にも、必ず光(陽)はあります。
それを見つけていくには、陰陽のバランスが必要となります。

この事がわかると、マンガやアニメのような「絶対的な正義や善」も「絶対的な悪」もこの宇宙にはないとわかります。
(最近のマンガではそういう描き方は減りましたね)

見方を変えれば、悪者に見える人物や国も、巡り巡って誰かを救っていたりするかもしれません。

だからこそ「この人の言う事なら100%信じられる」と盲目になっている状態は、バランスの取れていない状態とも言えます。
(人を信じるなと言いたいわけでは無いですよ)

なぜなら、物事の陰と陽は回転します。
かつて結果を作ったその人の成功法則が、今の時代にはアンマッチになっている事もあります。
また、昔自分を助けてくれた清い心がその人にはなくなっているかとしれません。
逆に言うと、昔自分自身に危害を加えていた人が、自分の人生を助けてくれるキーマンになる可能性もあります。

◾️都度問いかけるという事

じゃあ、結局どうしたら良いの??

鑑定をした人に、上にあげたような事を伝えたら質問されました。

僕が伝えたのは「絶対的なものを信じて盲目になる事をやめる事。そして、その都度、目の前の人や物事が自分にとってどんな存在かを問いかける事」です。

盲目になる事、絶対的に信じる事は、陰陽のバランスが偏っている状態です。
偏ったバランスが整うと、急激に視点が変わります。

自分自身の陰陽バランスについて、何が偏っていて何がバランス取れていて、と考え始めると楽しくなってきます。

興味がある方は一度チャレンジしてみてください。

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