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英語圏の4-7歳向けシリーズ Scholastic Acorn~[英語]多読のための読書ガイド 2022年4月号②~

英語学習誌『多聴多読マガジン』連載記事「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト!
多読のプロたちによるおすすめの良書を紹介しているコーナーです。

児童書編 ~2022年4月号~

執筆:黛 道子(日本保健医療大学教授)

英語圏の4-7歳向けシリーズ Scholastic Acorn

昨年度に続き、今年度も読書力をつけるのに最適なやさしく読める本、 chapter books をご紹介します。

chapter books:7-10 歳頃の子どもが、絵本から発展してより「ストーリーを読むこと」を 意識するために作られた本。chapter(章)に分かれている本が多いため、こう呼ばれる。

子ども向けですが、大人も意外に楽しめるものです。

今回ご紹介するのはアメリカの出版社が刊行している、Scholastic Acorn という英語圏の4 ~7歳を対象にした読み物シリーズです。

読みやすいサブシリーズがたくさん! Scholastic Acorn シリーズ
Acorn とはドングリのこと。

大人にもよさそうな2つのサブシリーズを選んでみました。

chapter books というより LR(Leveled Readers)というべきですが、まずはやさしいところからスタートしましょう。

LRLeveled Readers: 英語圏に住むネイティブの子ども向け学習リーダー。ネイティブの子ども向けの本なので、日本人にとってはけっこう難しい英単語も出てきます。

(1) 読みやすいホラー短編 Mister Shivers シリーズ

最初にご紹介するのは、Mister Shivers というシリーズ。

これまでこのくらいの簡単なレベルではあまり見なかったホラーの短編ものです。

『Beneath the Bed and Other Scary Stories』 (Scholastic Acorn: Mister Shivers Series)

●YL:0.9-1.2 ●著者: Max Brallier
●出版社: Scholastic ●総語数: 1,195 語

表題作は、クラスメートにけしかけられた少年が、丘の上にある幽霊屋敷を妹と見に行く話です。

薄気味の悪い家の階段を上がり、屋根裏の寝室に行くと、暗い部屋のベッドの下には……。

巧みな語りと怪しげな挿し絵につられて、つい読んでしまいます。

ほかに 4 編のコント風のホラー物語が入っています。

現在、 このシリーズは 3 冊が刊行中。

(2) ご近所さんとのほのぼのストーリー、ブタの Poppleton シリーズ

もうひとつの Poppleton シリーズは、多読の定番ですので、すでにおなじみの方も多いかと思いますが、 久しぶりに読んでみたらやっぱりよい本で、あらためてご紹介したくなりました。

ブタの Poppleton とご近所さんとの心温まる物語です。

『Poppleton and Friends』 (Scholastic Acorn: Poppleton Series)

●YL:1.2-1.4 ●著者: Cynthia Rylant
●出版社: Scholastic ●総語数: 771 語

3 章だてになっており、ブタの Poppleton が友だちと海に出かけたり、乾燥肌を何とかしようとお隣りさんに助けを求めたり、長生きによいというグレープフルーツを苦手なのに無理やり食べたり……。

どれも他愛もない日常を描いた物語ですが、Poppleton の周りにはいつも素敵な出会いがあり、支えになってくれる友がいます。

ほほ笑みに満ちた温かい人生ですね。

Scholastic Acornでは、Poppleton シリーズ 5 冊が刊行中。ネズミの Hudson、ラマの Cherry Sue など素敵なお友達と交流する物語を楽しみましょう。優しい色遣いのイラストも和みます。

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