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日本が舞台のミステリーを英語で読もう~ [英語]多読のための読書ガイド 2022年4月号③~

英語学習誌『多聴多読マガジン』連載記事「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト!
多読のプロたちによるおすすめの良書を紹介しているコーナーです。

ミステリー編 ~2022年4月号~

執筆:西澤 一(豊田高専名誉教授)

日本が舞台のミステリーを英語で読もう

今号は、日本が舞台のミステリーを紹介します。

人名や地名などの固有名詞が理解を助け、文化的な背景を知る日本人には読みやすいので、原作も、英訳版もオススメです。

(1) GRで本格ミステリー、Cambridge English Readers

『The Big Picture』GR*のミステリー作家として人気の Sue Leather が、1990 年代に大相撲の人気を支えた貴花田と人気女優の婚約からヒントを得たと思われる作品です。

作品のさし絵が気に入らない人は Webで「貴花田」を検索してみてください。

GRGraded Readers: 外国人の英語学習者向けに語彙制限されたリーダー

『The Big Picture』(Cambridge English Readers Level 1)

●YL: 1.4
●著者: Sue Leather
●出版社: Cambridge University Press
●総語数: 4,214 語

東京在住のフリーカメラマン Kenji は、他者を出し抜いて大相撲の人気力士 Takahanada と新しい恋人で女優の Kumiko のツーショット撮影に成功する。

芸能雑誌社に高く売れると喜んだのも束の間、直後から銃を持った何者かに命を狙われ始める。

Kenjiは逃げ切れるのか?また、なぜ彼が命を狙われるのか?

Cambridge English Readers では GR とは思えない読み応えと評判の Sue Leather さんのミステリーが数多く楽しめます↓

ほかにも Cambridge English Readers ではたくさんの夢中で読めるミステリーが刊行されています。
すべて書下ろしのオリジナル作品です。
ミステリーが大好きで多読もしたい方にはおすすめのシリーズです↓

(2) 金田一耕助シリーズを英語で読もう

『The Inugami Curse』「犬神家の一族」は、昭和の日本を代表するミステリー作家、横溝正史の作品で、石坂浩二主演の映画(1976年)で、私立探偵金田一耕助の姿を覚えている方も多いでしょう。

最近、Honjin Murders(金田一耕助)シリーズの 1 冊として英訳出版がされ、6 月までにシリーズ 4 作品が揃う予定です。

『The Inugami Curse』

●YL:7.0-8.0
●著者: Seishi Yokomizo
●出版社: Pushkin Vertigo
●総語数: 85,000 語

昭和初期に信州の財閥犬神家の当主佐兵衛が残した遺言は、恩人の孫娘、珠世(たまよ)が、佐兵衛の 3 人の孫息子から夫を選べば、彼女にすべてを相続させるという内容だった。

一族が騒然となるなか、関係者が次々に殺されていく。

隠された佐兵衛の過去と一族の因縁が絡む難事件の解明は探偵金田一耕助の手に託された。

そのほかの金田一耕助シリーズの英語版↓
『本陣殺人事件』『八つ墓村』『獄門島』。
表紙デザインも雰囲気出てます!

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