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「多読の定番、A to Zの新シリーズ! A to Z “Animal”Mysteriesをご紹介!」 ~英語多読のための読書ガイド [児童書]~

英語学習誌『多聴多読マガジン』で連載している「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト!
多読のプロたちによるおすすめの良書を紹介しているコーナーです。

児童書編 ~2023年12月号~

執筆:黛 道子(元日本保健医療大学教授)


A to Zの新シリーズ ! A to Z “Animal” Mysteries

今年度も引き続き、chapter books*をご紹介していきます。

chapter books:7-10歳の子ども向けに、絵本から発展して、より「ストーリーを読むこと」を意識するために作られた本。chapter(章)に分かれている本が多いためこう呼ばれる

子ども向きのミステリとしては古典的なシリーズにRon Royの A to Z Mysteries がありますが、今回ご紹介するのは、その形式を借りた A to Z Animal Mysteries という別作家のシリーズです。

それぞれの本のタイトルがAからアルファベット順に並ぶので、「Mまで来た!」「次はいよいよSだ」というふうに自分の進歩が実感できます。

今回のシリーズでも3人の子どもたちが活躍しますが、中心になるのはAbbi(Abigail)という少女で、筋肉の病気のため、車いすで生活しています。

養母でミステリ作家のWallis Wallaceと共に、彼らが「お城」(castle)と呼んでいる大きな古い家で暮らしています。

大の仲良しは近所のLydiaとDanielという双子で、毎日、遊びにやってきます。

3人は日常の小さなトラブルや謎を力を合わせて解決していきます。

毎回、違う動物がテーマになっており、その動物に関する豆知識のページも
あるので、動物好きにもうれしいですね。

9月末に2巻目が出たばかりの新シリーズで、続巻も楽しみです。

(1)『The Absent Alpacas』(A to Z Animal
Mysteries #1)

YL 3.0-3.5
著者 Kayla Whaley
出版社 Penguin Random House
総語数 5,200 語

Abbiと仲良しの双子は近所のFairに行くことになりました。

アルパカの仮装大会も開かれるとのことで、3人はそれを楽しみにしています。

ところが、開始寸前にアルパカが行方不明になったことが判明しました。

さあ、大変! Abbiの犬Berkleyの助けも借りて解決に乗り出します。


(2)『Bats in the Castle』(A to Z Animal Mysteries #2)

YL 3.0-3.5 
著者 Kayla Whaley
出版社 Penguin Random House
総語数 5,000 語

Abbiは、お城に住むコウモリの声を録音し、その音波を記録しています。

ところが、その音波がどうもおかしいのです。

その原因を探りたいのですが、エレベーターが故障しているので、車いすのAbbiは3階の自分の部屋に上がれません。

親友のLydiaとDanielが協力してくれて原因が判明します。


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