英語の発信力を伸ばす3つのルールとは? その4(全5回)
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最後に結論をくり返す!【基礎編】
5 行エッセイでは、最後に結論をくり返します。あえて「同じことを言う」ことによって、自分の考えを確実に相手に伝えましょう。
結論をくり返す方法はふたつあります。ひとつは「反復」です。この場合は、最初の結論とまったく同じことを言います。奇をてらったり、工夫をする必要はありません。
もうひとつの方法は「換言」です。この場合は、最初の結論を主旨を変え
ずに言い換えます。冒頭( p.7)の5 行エッセイでは like を love に換えてい
ます。ほかにも、いろいろな換言が考えられます。
5 行エッセイの最後はくり返すこと自体が大切です。方法は反復でも換言
でも構いません。ただし、換言には文章や会話が単調になることを防ぐ効果
もあります。慣れるまでは反復、慣れてきたら換言というのもいいでしょう。
結論をくり返すことがなぜ重要なのか。それは、途中で話が横道にそれて
しまう恐れがあるからです。自分ではちゃんと伝えているつもりでも、相手
には伝わっていないことがよくあります。日本語でも誤解はつきものですの
で、英語であればなおさらです。
このことは会話でも同じです。話すときは、書くときよりも予想外のこと
が起きます。結論をくり返す習慣をつけておけば、途中で脱線しても軌道修
正が可能です。
最後に結論をくり返す!【応用編】
結論を繰り返す際、文頭で「Overall」(そういうわけで)などのキーワードを使うと、それが最後の結論であることが明確になります。これらのキーワードはエッセイでも、会話やスピーチでも使えます。ほかにも「In conclusion」(結論として)や「To sum up」(要するに)、もっと簡単に「So」(だから)でもOK です。
さて、応用編として、結論にいくつかの文を添えてみましょう。1 行目の
結論を軸にして、エッセイの序盤を作ることができました。これと同じように、5 行目の結論をふくらませて「終盤=帰結部」を作り、余韻を残すことができます。例を見てみましょう。
補足①は「理由のおさらい」です。5 行エッセイの2 ~ 4 行目で理由を3
つ挙げていますので、それらを簡潔にまとめます。
補足②は「将来の抱負」です。抱負と言っても、必ずしも壮大な夢である
必要はありません。トピックに合わせて、柔軟にカスタマイズしましょう。
自分も相手も元気になるような「ちょっとした一言」を心がけてください。
最終回となる次回は、これまでのまとめとなります。
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