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理由を3つ挙げる!【基礎編】
最初に結論を述べた後は理由を挙げます。誰かの結論を聞いたとき、人は
「なぜ?」と思います。すぐに理由を挙げることで、相手はあなたの考えをすばやく理解することができます。
理由の数は3 つくらいが適当です。ひとつふたつだと相手は「それだけ?」と感じますし、4 つ5 つだと「もういい」と思います。つまり、3 つは過不足なく「ちょうどいい」数字です。テーブルは脚が3 本あれば安定しますし、矢は3 本束ねると折れにくくなります。
理由を3 つ作る際のコツは、それぞれを「別の視点で考える」ということ
です。理由は結論を支える柱です。3 つの異なる視点から支えることで、結
論はしっかりと安定します。
また、理由を考える際は、手始めに候補となる理由を(3 つと限定せずに)なるべく多く列挙してみましょう。その中から最も効果的と思われるものを厳選してください。例えば、ここでは以下のような理由も考えられます。
理由を3つ挙げる!【応用編】
理由を挙げる際、文頭に順番を示すキーワードを添えることもできます。
次に、応用編として「理由を補足する」練習をしてみましょう。
理由の補足では「何か関連すること」を言います。理由を裏付ける「証拠
やデータ」でも「具体例」でも「理由の理由」でもOK です。あまり深く考
えず、ちょっと「情報を補足」してみてください。ここでも、シンプルな文
を使うことで会話への応用が楽になります。
3 つの理由は5 行エッセイの「中盤=本論」を構成します。自分の結論で
相手を説得できるかどうか。それは理由の選択と編成で決まります。
次回は3つ目のルール「最後に結論をくり返す」について解説します。