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生と愛と向き合い、喪失から希望へ

今日、時間が作れたので、『ドライブ・マイ・カー』 を観てきました。
アカデミー賞受賞が決まった後だったこともあり、
平日の昼間の上映であったが、ほぼ満席状態でした。

生きるとは、何か?
愛するとは、何か?
本質的な問いを投げかけられていると感じた。

自分の意思で
見たくないものは、見て見ぬふりをすることはできる
向き合いたくないものは、向き合わなくてもやり過ごすことはできる
でも、そこから悲しみが生じているようにも思う。

目の前の相手を知り尽くしていると思っても、
相手のすべてを知ることはできない。
自分のことは分かっていると思っても、
想定外の出来事に遭遇すると、自分のことが分からないと嘆いてしまう。

自分ではどうすることもできない出来事に直面したとき、
人は過去となった出来事を振り返り、そのときの行動を後悔してしまう。
後悔しても、過去は変わらないのに。
失ってはじめて、気付かされる。
当たり前だと思っていたことが、当たり前ではなかったと。
今ある日常は、永遠ではない。
今という時間も、永遠ではない。
だからこそ、
今この瞬間にできることを、精一杯するしかない。
精一杯、生きるしかない。

今を生き切ることが、
肉体を離れるその時に後悔を残さず、幸せだったと思えるのだろう。
自分の人生にどんな出来事が起きたのかではなく、
どんなふうに生き切ったのかが大切なのではないのかと感じた。
楽しさ、喜び、幸せだけでなく、
悲しみも、苦しみも、十分に味わった。味わい尽くした。
人生の醍醐味を味わい尽くして、魂の故郷に還る。

今を精一杯生き切っていれば、
不幸だと思っていた日々や出来事も、
幸せを感じるためのエッセンスであったと思える日がくるのだろう。

ずっしりと心に響き、問いかけてくる。
本質を突くメッセージが込められた映画でした。

人生は苦しみの連続なのかも知れない。
でも、その苦しみから、希望を見い出すことはできる。
その希望から幸せへ繋げることはできる。
人生のすべての瞬間において、自分と向き合い、生き切る。
人生を味わい尽くす。
改めて、ありのままの自分を受け入れて、自分との対話を怠らず、生き切りたいと思った。


#エッセイ #映画鑑賞 #アカデミー賞 #本質 #愛 #生きる



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