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真綿

相手のすべてを受け止めなきゃ行けない。
自分も一緒に持たなきゃいけないという義務感?使命感?
持てないよ。
当たり前。
持たなくていい。
でもぜんぶ好き。

凶暴性とか狂気じみてたり危険な面を見せちゃいけない。
そういうの隠そうとするメイサ。
私は好きなんだけど。
怖いけど見たい。
お化け屋敷みたいな感覚。
表現が違うって言われたけど、違わないと思う。

「ホント乱される。自由過ぎて何考えてるかぜんぜん分かんない。」

「嫌?」

「嫌じゃないけど。」

「本当に?メイはそういうの隠すの上手いから。それに私にはその周波数は読み取れないし。」

「結婚して、俺の直感は正しいと思った。特別な才能を持ってる。無意識に相手の周波数を捉えてる。」


分からないままの世界で私は存在している。
どの次元に居るんだろう。

裏切るなら貫いて欲しい。
柔らかいものに包んで息の根を止めて欲しい。

メイサになら殺されてもかまわない。

私は喜んで心臓を渡そう。

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