見出し画像

勝手に鉄道検定:13問目

ご覧いただきまして、ありがとうございます!

【問13】「彦根城」や鳥人間コンテストが行われる「松原水泳場」の最寄り駅となる、JR東海道本線(琵琶湖線)の駅はどこか?

1. 米原駅
2. 彦根駅
3. 近江八幡駅
4. スクリーン駅

1977年7月2日は、第1回鳥人間コンテスト選手権大会が開催された日だそうです。
これを記念して、鳥人間コンテストに関連する問題にしてみました。

明日7/3(金)の11:45頃までは、Twitterにて実際にご解答いただけます。
現在解答できる鉄道検定のツイートは、固定ツイートに設定しています。
https://twitter.com/cosine_travel

問13の解答・解説は、「勝手に鉄道検定:14問目」の記事にて行います。
「勝手に鉄道検定」の詳細は、こちらの記事をご覧ください。


以下、問12の解答・解説です。

正解は、「3. 普通車でも、座席のリクライニング時に座面が沈む」です。


N700Sは、2020年7月1日から営業運転を開始した新型車両で、東海道・山陽新幹線を走ります。
ここからは、N700Sの特徴を選択肢に沿って説明していきます。


・(間違い) Sには「Satisfied」の意味も含まれている

N700SのSは、「Supreme」に由来しています。
英単語のsupremeには、「最高の」といった意味があります。
N700シリーズの中で、最高の新幹線車両とする想いが込められています。

車両前面の形状には、「デュアルスプリームウイング(Dual Supreme Wing)」の名前が付けられています。
ここでもsupremeの単語が使われていますね。

ちなみに、N700Aの車両前面の形状は「エアロダブルウイング(Aero Double Wing)」といいます。
名前は覚えなくて良いと思いますが、N700SとN700Aでは前面形状が変わっていることを覚えていただければと思います。

新幹線は高速で走行するので、そのスピード分だけ空気抵抗が強くなります。
空気抵抗が強いと、車体の揺れが大きくなったり、トンネル突入時の騒音も大きくなってしまいます。
デュアルスプリームウイングは、これまで以上に空気抵抗を低減できるように設計された形状です。


・(間違い) 山陽新幹線区間では時速360km/hで営業運転を行う

N700Sは、時速360km/hで走行することができます。
試運転では、米原駅~京都駅間で362km/hでの走行を行ったことがあります。
しかし、様々な理由から営業運転では360km/hを出すことはありません

ちなみに、問題文で山陽新幹線の名前を出した理由は、山陽新幹線区間の方がスピードを出せるからです。
営業運転での最高速度は、東海道新幹線区間が285km/h山陽新幹線区間が300km/hです。
東海道新幹線区間ではカーブが多いなどの理由で、時速300km/hで走行するのが難しいです。

当面はN700AとN700Sが混ざり合って東海道・山陽新幹線を走行しますので、N700Sが営業運転で出せる最高速度もこれまでと同じく東海道新幹線区間が285km/h、山陽新幹線区間が300km/hとなります。


・(正解) 普通車でも、座席のリクライニング時に座面が沈む

N700Sでは、普通車の座席でも背もたれと座面が連動してリクライニングします。
これにより、従来よりも座り心地が向上します。

背もたれと座面が連動するタイプのリクライニングは、これまでもグリーン車では導入されていました。
リクライニングの観点ではグリーン車は従来通りではありますが、N700Sのグリーン車(8・9・10号車)には車体自体に変更が加えられています。

N700Sの車両では、揺れを軽減する従来の「セミアクティブダンパ」に加え、車体の揺れを打ち消す「フルアクティブ制振装置」が搭載されています。
この「フルアクティブ制振装置」が搭載されるのは、N700Sのグリーン車(8・9・10号車)のみです。


・(間違い) グリーン車のみ、全席にコンセントが完備される

N700Sでは、普通車を含む全席にコンセントが完備されます。
従来のN700Aでは、コンセントを完備しているのはグリーン車の全席、普通車の窓側席など一部の席のみでした。

これまで基本的にコンセントを使用できなかった普通車のB席C席D席に座った場合でも、電源を確保したままのノートPC利用やスマホの充電などが行えます。
コンセントは、ひじ掛けの下の部分に付きます。


N700Sではここまで紹介した機能以外にも、防犯カメラを設置する台数の増加などによる安全面向上、列車到着時に荷棚の照明を明るくすることで忘れ物防止を促すサービス向上など、色々な改良が加えられています。
実際にN700Sへご乗車される際は、ここで紹介したことを思い出していただけると嬉しいです。


最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!
明日以降の「勝手に鉄道検定」も、よろしくお願いします!

勝手に鉄道検定やコラム、エッセイなどが面白いと感じていただけた方は、サポートしていただけると大変嬉しいです! サポートいただいたお金は、旅行や書籍購入のための資金とさせていただきます。