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某私立大学教員です。仕事の記録、報告、アイデアなど。

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最近の記事

大学教員の就活―応募書類の準備と二次選考の一事例(2)―

前の記事の続きです。 そして面接へ 二次選考の面接では、複数の選考委員の先生方から多種多様な質問を受ける。面接では何を訊かれるかわからない。就活中の学生と同じく、企業研究をしっかりしておくべしだ。いわゆる「3ポリシー」はもちろん、学部学科の教員の構成、学生の様子、その大学で最近話題になったこと、組織の沿革など、公式サイトでわかることで良いので確認しておく。  とはいえ、どこであってもおおむね最初は似たような質問で、やがて個別の(応募者の業績や個性、模擬授業から得られたことに

    • 大学教員の就活―応募書類の準備と二次選考の一事例(1)―

      応募書類の準備 大学教員の公募は、基本的には一次選考で書類審査がある。履歴書・業績書・志望理由書・研究計画書のほか、業績の実物数点、大学によっては学位記のコピーも。  前回も書いたとおり、業績書などは書き方の細かいところまでハウスルールに合わせて調整するので、めちゃめちゃ時間がかかる。早めに取りかからないと深夜のPCのブルーライトに泣く羽目になります。。。業績は、基本的にはコピーしたものか論文の抜刷を用意する。単著の書籍は実物がいいかもですが、わたしはまだありません……。  

      • 大学教員の就活―面接ではこちらもみてやろう―

        (1年以上もほったらかしにしていました。反省しきり……。 じつは昨年度に転籍し、今は別の大学で働いています。あくまでも自分の経験にもとづいて、ですが、今回は自分だったらこの時期に知りたいことを記録します) 大学の「教育職員職」の募集 6月に入り、本格的に各研究機関の公募情報がオープンになってきた。JREC-INや所属学会からのメールが続々と届く毎日ですね。  わたしがいる文系・人文社会科学系では、よっぽど後任が見つからなかったり開講時期が迫っていたりしない限り、現在は公募で

        • 専業非常勤から常勤職に就くまで

           前回の記事から怒涛の半年がすぎた。この春に転籍しまして、現在は通算三つ目の常勤職です。引越もしたのでバタバタで(この8月でようやくダンボールを9箱あけた。まだ控えている)、休日は無の状態。今になってようやく、体力が戻りつつある……気がする。でも暑くてすぐ横になりたくなります。  8月は大学教育職員公募の締切の最初のピークだと思う。なにはともあれ、書類を出さなければ始まらないですよね。。書類作成の苦しみを思い出しながら書いていたら、とても長くなってしまいました。今回は、専業非

        大学教員の就活―応募書類の準備と二次選考の一事例(2)―

          「退院」してから専業非常勤へ

           博士論文を提出しないまま、わたしは大学院博士後期課程を出た。それから数年の間は専業非常勤(大学などの非常勤講師のみで暮らす人)をやっていた。引き続き自己紹介として、どのように生きていたかを思い出しながらお話ししたい。 非常勤の授業がスタート 大学院博士後期課程を3年で「退院」し、非常勤講師の身となった。どこかに研究員として籍を置くこともなく、ただただ非常勤として授業をする立場だ。最初の年からさっそく週3コマ、自分の出身校の授業と、学会で知り合った他大学の院出身の先輩から引

          「退院」してから専業非常勤へ

          これまでのキャリア(自己紹介を兼ねて)

           某私立大学で働く教員です。専業非常勤も有期雇用常勤も経験しました。現在は無期雇用常勤職ですが、今後の自分の人生とこの業界の行く末に日々あれこれと考えます。  増加するいっぽうの校務に追われ(来年度もきっと今と同じかそれ以上に忙しい。だいたいわかっている)、このままでは日々がまたたく間に、意識のないうちに過ぎ去ってしまう……と恐怖を感じ、大学で働く身として楽しいことをしたいと思いました。その記録を書いていくのが、このアカウントです。 はじめに わたし自身の研究分野は人文社会

          これまでのキャリア(自己紹介を兼ねて)