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準備なくして成果なしは事業再生もキャリアアップも同じ

事業再生の仕事をやる際、最初に確認する資料は

・資金繰り表
・決算書や試算表

です。

資金繰り表は資金繰りを見るため、決算書や試算表は利益は把握するためです。

・前者は現金主義
・後者は発生主義

で作りますが、それぞれ一長一短があります。

今月販売した商品の売上は来月末、その商品の仕入れ代金は再来月10日に支払う場合。

売上高:100万円
売上原価:60万円

とすれば、粗利(売上総利益)は

粗利:40万円(=100万円-60万円)

です。

発生ベースとして粗利が40万円となりますが、利益は目に見えません。そして、100万円の入金があって、60万円の支払があって始めて粗利の40万円がお金という形で目に見えます。

このため、会社を再建するためには

試算表を毎月作成して利益を把握する
 ↓
その数字を参考にしながら資金繰り表を随時更新して、お金の動きを把握する

流れを作ることが最初にやることです。

ただし、これはあくまで準備段階。試算表で利益を把握し、資金繰り表でお金の動きをつかんでも、分かるのは「いつ、いくらのお金が足りなくなるのか」だけです。

したがって、準備が整った後は

・どうやって売上を上げるのか
・どうすればもっと利益を確保できるのか

を考えて行動することで、初めて本格的に経営再建がスタートします。

事業再生のステージにある会社に共通するのは、準備段階で必要な資金繰り表や試算表について作っていないか、作っていても精度が低いかのいずれかです。

つまり、準備段階でやることをやっていないために、本来会社として真剣に取り組む仕事である「どうやったら会社はもっと儲かるのか」にかける時間が足りない状況に陥っています。

以上は、私が「勘定を整える」ということで取り組んでいることの一つです。

数字が苦手な人だと少し難しいと感じられたかもしれませんが、前述の準備段階の部分は「やり方」があるので、やる気さえあれば、必ずできます。

一方、主に弊社の取締役が担当している「感情を整える」仕事の部分。

先日からご案内している「セルフプロデュース講座(全3回のオンライン講座)」は、会社員であれ、起業家であれ、人が仕事で成果を上げ、ご自身のキャリアアップにつなげるための準備段階の話になります。

2話目の動画で

・表感情
・裏感情

についてお話しているのですが、自分がワクワクする表感情とモヤモヤする裏感情は言ってみれば、資金繰り表と試算表に相当します。

表感情が良くて、裏感情が悪いということではなく、両方を上手く活用することで、仕事の幅が広がります。

そして、自分の表感情と裏感情を知っただけでは不十分。それらを仕事に活かすための3ステップを3話目の動画で解説しています。

「勘定を整える」準備段階にあたる資金繰り表や試算表については、既にたくさんの情報が出回っています。

表現方法に多少の違いはありますが、誰がやっても最終的な成果物としての資金繰り表や試算表にそれほど大きな差は生じません。

一方で「感情を整える」という観点での準備段階は

・どのようなことで感情が動くのか
・なぜ、そのことで感情が動くのか

が一人ひとり違います。

このため、体系化するのは難しく、すぐに成果が出る人もいれば、数年後に大きな成果につなげる人もおられます。

私たちもクライアントさんとの実践を通して試行錯誤を重ねてきましたが、一つの集大成としてまとめたのが今回のオンライン講座になります。

強みを活かしきれない要因(その1):強みを見つけることがゴールになっている

「強み」を活かしきれない要因(その2):大量の情報に振り回され、他者と比較してしまう。

「強み」を活かしきれない要因(その3):自分の「当たり前」や「常識」に縛られる

資金繰り表や試算表も作るのはやや面倒ですが、慣れてくると、お金の流れが肌感覚で分かるので

「今月はもうちょっとで目標の数字が達成できそうだ」
「来月は500万円ぐらいなら使っても大丈夫だ」

となり、会社経営も楽しくなってきます。

そして、感情や思考を整えるセルフプロデュースも地道に続けていくと

「(自分は)これでいいのだ!

と確信を持てるようになり、どうでも良いことで悩む時間が減ります。

すると、他人の言動や膨大な情報に振り回されないようになり、ご自身のオリジナルの価値を発揮できるようになります。

オンライン講座では、エッセンスをできるだけ分かりやすくまとめていますので、是非ご覧ください。
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