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ジムニーを父からもらって良かったと思えた話

行きつけの車屋さんに先日の車検代とドアミラーの付け替え代の支払いに行きました。
車検9万とフロントガラスの飛び石傷の補修に1.5万。
ドアミラー(運転席側)の付け替えは中古部品探してもらい約2.5万。
父の乗っていたジムニー(ひとつ前の型)をもらって丸2年。
車検や点検、修理代などで軽く100万は飛んで行ったでしょうか。

それでも、もらって良かったって思います。

4年ほど前認知になった父に運転をさせないため、母から車のカギを隠しておくようにしたいと相談がありました。
僕が預かることにしたのは良かったのですが、結果としてジムニーは実家の車庫に置きっぱなしで一度もエンジンをかけることなく2年が経過。
実家に顔を出すと、父から「もう車乗れないから処分してほしい」と言われました。

運転が好きな父はずっとマニュアル車を乗り継いできて、定年の時に
「これが最後の車になるかも」と言って購入したのがジムニーでした。
それまで父は普通車にずっと乗ってきたので初めての軽だったのと、
アクティブな印象のジムニーを選んだことは少し驚きでした。

それからは父は大好きな富士山の写真を撮りに遠くまでジムニーで
ドライブしていました。
大事にしていた車を乗れなくなった上に、処分までしてしまったら・・
父の衰えを認めつつも寂しさも感じました。

そこで「じゃあ僕がもらっても良いかな?」と提案。
「いいよ」とすんなりOKの返事。

当時僕は大好きな三菱のラリーアートモデルを中古で手に入れたばかりでしたので、2台は必要はありません。

2台持ちにかかる費用のことなど十分には理解していなかったので、妻からは反対されました。妻のハスラーもあるので、僕の家にはジムニーを置く場所すらありません。
とりあえず実家に置くことしかありませんでしたので、三菱とかわるがわる乗ろうぐらいしかアイデアはありませんでした。

結局僕は妻の反対よりも、自分のそうした考えを優先させ
ジムニーの車検をとることにしました。

2年の間に内部は固着し、自走できる状態ではなく車屋さんには実家から
レッカーで工場まで運んでもらいました。

そんなに費用をかけられないので、車屋さんにはとりあえず安全に走行できるところまで、という条件で車検と必要な部品の交換、整備をしてもらいました。預けてからひと月ほどで無事ジムニーが戻りました。

2か月ほど慣らし運転をして、気になったのはタイヤとエンジン。
タイヤはオートバックスで値上げ前のセールで、ヨコハマのゴツめのタイヤに交換してもらいました。ホワイトレターの見た目とサイズアップしたおかげで一気にカッコよくなり満足しました。

問題はエンジン。3気筒のうち1気筒のシリンダーはほぼ駄目。
エアコンを入れると一気にパワーが不足し、信号まちからのスタートやバイパスでの合流時など加速が必要な場面で心配がありましたが、だましだまし乗り続けていました。

1年点検をしてもらった際に車屋さんにシリンダー交換を相談。
しかし「エンジン載せ替え」しかないとのこと。
新品だと高いので、リビルドエンジンを検討するということにして
しばらく待つと、車屋さんから「〇日には入荷します」と連絡。

「あれっ?もう注文したんだ」とびっくり。
検討と注文のニュアンスをはっきり言っていなかったかもですが。

この頃には既に三菱は手放していたので、代車を貸してもらい
入庫してから2か月経過。
「お待たせしました」と連絡があり、ジムニー復帰。

エンジン快調になり、見違えるくらいパワフルに。
マニュアル車の運転も慣れると楽しい。
自分で操作をしていることが実感でき、変速のタイミングや、
シフトの選択など思いのままに操れた時には爽快です。

三菱のラリーアートはマニュアルトランスミッションとはいえ、
コンピューター制御のツインクラッチ(ペダルレス)でした。
1.3.5速と2.4.6速のギアを二つのクラッチに割り当てるので、走行状況をセンサーが感知して次のギアを予測し準備する為、スパッとギアが切り替わり、人間の操作を超えて恐ろしいほど早く走れます。
とはいえフットペダルはアクセルとブレーキのみなので操作感としてはやっぱりオートマに近いです。
テクノロジーが凄すぎて、運転技術以上にサポートしてくれ本来曲がれないコーナーを曲がれたりするので、車に乗せられているようにも感じました。

ジムニーに乗るとそんなことはありませんので、身の丈にあった反応があり
「車ってこのぐらいで良い」と感じます。

これからも長く付き合っていきたい、そんな車です。

先日は父の傘寿の祝いに日本平ホテルで家族で食事会をしました。
父と母、帰りは長野から参加した姉も載せてドライブしながら帰宅。

高速の乗り口で検問していた警察の方に呼び止められ、
「おやっ?なんでだろう」と思い停車。
前を走っていた弟家族のBMWもハザードを出して、僕たちの状況を不安げに見守ります。

用件は「後部座席の方のシートベルト点検」でした^^

こんな軽のジムニーに4人フル乗車ですので、警察の方も
これは怪しいって思ったのかも。

もちろん後ろに乗っていた母と姉もちゃんとベルトしてましたし、
助手席の父も(乗車時にいつも確認してあげるのを忘れてましたが)ちゃんとしてくれていましたので、笑い話で済みましたが。

こんな思い出も載せて、これからもがんばれジムニー!


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