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開業前の私に伝えたい5つのこと

感覚派サロンオーナーのcoralです。
2004年に自由が丘にネイルサロンをオープンし、現役オーナーネイルアーティストとして活動中です。
サロンを気楽に楽しく続けるための、ヒントをお話します。


1、とにかく自分の心と体を一番大切に!


私は、開業2年目に持病が悪化し、緊急手術のため突然1ヶ月間サロンをお休みしなければならなくなりました。
私は、もともとストレスが溜まりすぎると、体調を崩すタイプで、それを自分の心のSOSだと思っています。


開業したばかりで休むことが怖くて、SOSを無視し続けてしまいました。
自分の体を壊して、休業することになれば、その間の収入はなくなります。
ですが、自分の体を壊してしっまては、本末転倒です。

当時の私は、点滴を打ってでも仕事に行くのが、プロだと勘違いをしていました。
そういう人を評価するような、時代でもあったんですよね。

身体が健康でないと、心の健康を保つのは難しくなります。
心が健康でないという事は、ネガティブな思考に陥りがちになります。

ポジティブな状態でないと、良いアイデアを思いつくことも、良い選択をすることもできません。

無理してポジティブに振る舞うのではなく、自然とポジティブにいられるように、自分を大切にしましょう。



2、数字はあなたを幸せにはしてくれない


私は、開業3年目に月商7桁(目標)を達成することができました。その時は、客単価9千円くらいで、プラス物販のみでしたので、1ヶ月間に90人以上のお客さんを施術していました。

正直忙しすぎて、よく覚えていません。笑
自分の体のメンテナンスと、ストレス解消の飲み代にほとんど消えていた気がします。笑
パートナーもいないし、休日はひたすら寝ていたような。(記憶喪失)
目標を達成しても、満たされない心には大きな穴がぽっかり空いたまま・・・
何の為に働いているのかを見失っていました。

2〜3ヶ月先まで予約が埋まって、風邪すら引けないし、また持病が悪化するのではないかとヒヤヒヤ。
この状態を続けることはできないと思い、開業5年目に1ヶ月間の長期休暇を取り、ハワイで過ごすことにしました。
ゆっくり休んで、自然に触れて、自分と向き合いながら、自分は何のために働いているのか見直しました。
それから、働き方を少しずつ改善してきました。

売り上げや収入、フォロワー数、いいね!の数など、数字で価値を測るような傾向は、今もまだあります。
私は、オーナー歴20年と言っていますが、本当は長く続けるのが目標ではなかったし、自分のビジョンはちょっと違いました。
なので、その数字も別に評価されるべきものとは思っていません。
ただ、数字事態には価値はないけど、経験したことや積み重ねてきたことで得たものには価値があると思っています。
だから、それをお伝えしたくて一つの指標として、言わせてもらってます。

数字に惑わされないで、自分の心地よいスタイルを見つけてください。



3、お客さんの要望は、そんなに聴かなくていい


ネイルのお仕事は接客業です。お客様に喜んでもらいたいですよね。
私は、元美容師ですが、ネイルの仕事にやりがいを感じられたのは、お客様の満足度の高さです。
とても喜んでくれて「ありがとう」を直接伝えてもらえるお仕事って、そんなにないと思います。

なので、ついついお客様ファーストになってしまいます。
でも、自分が無理をしたり、我慢をしてまで、お客様の要望を聞く必要はないと思います。
結局、辛くなるだけだし、続きません。

無理な要望をするようなお客様に限って、あっさり来なくなったりします。
目先の売り上げに振り回されたり、NOということに躊躇せず、断ってください。

来なくなったお客様は、その方に合ったサロンを見つけるでしょう。
自分が自信を持って提供しているサービスを、喜んで受けてくれるお客様を大切にしましょう。

全ての人があなたのサービスを気にいるわけではありません。来なくなったお客さんのことを、気にする必要もありません。


4、他の同業者と比べなくていい


ブランディングやマーケティングにおいて、他の同業のサービスや価格などを比べて、自分の価値を見つけようという考え方もあります。

私は、この20年間、同業のサロンを殆ど意識した事はありません。
何故なら、他にも素晴らしいサービスを提供しているサロンは沢山あります。正直、他のサロンやネイリストを見て、気落ちしたこともあります。

なので、日常的にライバル調査のようなことはしません。
アイデアを貰うために、InstagramやPinterestを見ることはありますが、海外の方やネイリスト以外のところからインスピレーションをもらう方が私には合っています。

自分より優れている人ばかり見ていると、焦ってしまったり、自分のサービスに自信が持てなくなったりする事があります。
でも、実際は価値を感じてサービスを受けてくれるお客さんはいます。

お客さんが価値を感じるところは、人それぞれ違います。


お客様が求めているものと、業界内で大事にされている事にもズレがある事はあります。
業界でプロ向けにサービスを提供している人と、直接お客さんにサービスを提供している人の意図にズレがあるからです。

業界の常識に囚われず、本当に自分が良いと思うサービスを提供しましょう。
それを喜んでくれるお客さんは必ずいます。


5、自分の時間を大切にしよう


ひとりサロンでは、様々な選択を自分でし続けます。
自分にとっての正解を導くためには、常に心に余裕が必要です。
余裕がない状態では、良いサービスも提供できません。

私は、忙しすぎる人気店はあまり好きではありません。
一見、良いサービスを提供しているようでも、働いているスタッフの方が疲弊しているようなお店のサービスを受けるより、余裕のあるお店でゆったりサービスを受けた方が、自分もリラックスして良い時間を過ごせます。

時間に余裕がないと、緊張した状態になりがちです。
私自身も、予約を詰め込んでいた頃は、次のお客様が待っているような状態で、焦ってしまい、良いアイデアを受け取るどころか、ミスをしてしまうこともありました。
すると、更に焦って緊張状態が続き、仕事が終わった頃にはヘトヘトになってしまいます。

時間の余裕は心の余裕につながります。
ものごとはどう捉えるかで全て変わってしまいます。

「予約がいっぱい→売上が上がる→やりたい事ができる」と捉えていた時は、予約に空きがあることをネガティブに捉えていました。

実際は、ひと息つく暇もなく、ただ仕事をこなしている日々で、やりたい事が何だったかすら、見失っていました。

今の私は、サロンワークをライフワークと捉えています。
やらなければいけない仕事ではなくて、やりたい仕事。
それが自分の生き様と言えるように、常に考えています。


心に余裕があることで、おのずとお金の余裕に繋がっていくと思っています。

今、私のサロンに通ってくださっているお客さまは、心にもお金にも余裕のある方ばかりです。気づけば、そのような方達に囲まれていました。


私は、自由に生きたくて、ひとりでサロンを営んでいます。
自分の人生を選んでいるのは自分自身です。
どんな考え方を取り入れるのか、誰と生きるのか、何を見るのか、決めるのはいつも自分です。

どこかに所属するのではなく、自分でサロンを営むという事は、全てを自分で選択できる自由があるという事です。

それは、とてもとても幸せなことだと私は思います。

自分にとって、何が喜びなのかを常に意識してください。
他人の評価を気にしたり、将来に不安を抱いたりする必要はありません。

あなたが信じる道を進んで行けば、必ず上手くいきます。


〜20年前の私へ〜     coral


今後も、サロンを気楽に楽しく続けるための、サロンブランディングやマインドセットについて、マイペースに投稿していきます。
ご興味のある方は、また読みにきてください!


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