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アメリカは情報共有の感覚が違う

先日、シアトルの中心部で銃撃事件があったことは下のnoteにも書きました。

事件発生から、情報提供を求める段階、事件捜査の進捗状況までTwitterや行政のHPで逐一報告されている。

そしておととい、こんなツイートと共に動画がアップされた。

ここ直近でシアトル中心部で起きた銃撃事件は3つ。

そのうちの一つは、麻薬捜査中に容疑者と警察の間で起きた発砲事件だったのだけれど、その発砲の瞬間を共有したのだ。

動画は、警察官が普段から制服に身につけているGoPro的なカメラの映像で、捜査に当たっていた3人の警察官それぞれのアングルから映し出されている。

(一応動画貼りますが、多少衝撃的だったりするので、視聴は自己責任でお願いします。)

1:21〜状況が急変します。

ざっくりした内容は、

①車に乗っている容疑者に警察官が話しかける
(容疑者は車の運転席、警察官は窓越しに話している)
②免許証とか確認していて、割と普通なやりとりに見える
③突然、容疑者の車が急発進。目の前に停まっていた警察車両かな?にぶつかって、すぐ停止
④騒然とする現場。「落ち着け落ち着け!」と警察官叫んでる
⑤すると運転席に近づいた、警察官の一人が「銃があるぞ!」と叫ぶ
⑥その叫び声とほぼ同時に、警察官みんなで滅多撃ち
⑦最後、銃が命中したのか、ぐったりした容疑者が運転席から引きずり出される

こんな流れだったわけですが、驚いた点が2つ。

01:そもそもこういう犯行現場の映像って、日本だとあまり一般公開されない。「警察24時」みたいな番組あるけど、モザイクだらけだし、痴漢、窃盗、酔っ払いくらい。死亡者が出るような事件も共有する感覚がすごいなと。

02:この公開された動画を見る限り「容疑者が銃を持っていたかどうかわからない」こと。一人の警察官が「銃だ!」と叫んで、あとはみんなで撃ちまくっているので、目を凝らして最初に犯人が発砲したかどうか見ても、おそらく発砲していないように見える。

Twitterのコメント欄にも「Was there a gun?」とか書いてある。

この動画が公開されているページにも「捜査進行中の事件であり、内容は随時変更される可能性がある」と書かれているし、本当に銃があったかどうか含めて第三者調査も行われる。

こういう曖昧ない状態でも、情報を共有しよう、とする姿勢がすごい透明性だな、と思う。

日本だったら、全ての辻褄があって、丸く収まるまで共有しなさそう。

こういう生活の中で起こる一つ一つの感覚が新鮮だし、銃が許可されている国だからなのか、多国籍な人が集まって作る国だからなのか、背景も含めて気になる。

怖いな、とか、この仕組みめんどくさいな、と思うこともあるけど、30超えて知らないことだらけ。刺激の多い生活を送れるというのは、とてもおもしろく、海外に足を踏み出してみてよかったと思う。

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