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ファーストフード店の内装が赤だった理由。カラーコーディネート、色彩心理、カラーセラピー、パーソナルカラー全部ひっくるめた色の話。【インテリア編】

前回から、カラーコーディネート、色彩心理学、オーラソーマカラーセラピー、パーソナルカラーを全部ひっくるめて、色の効果を解説してみようという自分の知識の備忘録を兼ねたチャレンジをしています。

前回は、基本編と題して、色そのもののイメージや意味、心理的効果をお届けしました。


今回からは実践編として、ファッションやインテリアなどに色の効果を取り入れる方法をお話してみたいと思います。

今回はインテリア編。
以前の記事で、リラックスできるおうちの整え方をお話しましたが、今回は色に焦点を当ててお話してみます。

インテリアに色のイメージや心理的効果を活用して、おうち時間をより快適に楽しく過ごしていただければ幸いです。

赤のインテリア

店舗のインテリアには良く使われる色ですが、おうちのインテリアには全面的に使うことはまれで、せいぜいアクセントクロスか小物で取り入れるのが無難です。

以前は、ファーストフード店の内装に赤は良く使われていました。
赤は時間の経過を早く感じさせる色なので、短時間でも長くいたように感じさせて回転率を上げるために使われていたんです。
最近では、ファーストフード店でもカフェのような木目調の内装が増えて、「どうぞごゆっくり」という雰囲気に変わってきました。

なので、ゆっくりリラックスして過ごしたいおうちのインテリアには、赤はあまり向いていない色なんです。
それでも、赤が好き!という場合には、チェアを赤にしてみたり、小物で取り入れてみてはいかがでしょうか。

アクセントクロスで赤を使うなら、彩度を落としたエンジのような赤がおすすめです。
エンジのアクセントクロスは、和室や和風のインテリアにもよく合いますよ。
赤のアクセントクロスや家具を取り入れたお部屋には、赤っぽい木目のチェリーやマホガニーの家具がマッチします。

赤は活力を与える色なので、最近やる気が出ない・・・という時に、デスク周りなどの小物に赤を取り入れてみるのもおすすめです。

ピンクのインテリア

女の子の子供部屋にピンクは良く使われていますね。
優しい気持ちにさせる色なので、子供部屋にはぴったりの色です。

ピンクは母親の胎内をイメージさせる色で、海外では刑務所の壁をグレーからピンクに塗り替えたら、受刑者の暴動が減ったという話があるくらいです。

大人のお部屋に使うなら、少し彩度を落としたトレンドのくすみピンクが良いのではないでしょうか。かわいくなりすぎず、リラックスできるお部屋に仕上がります。

ピンクに合わせる家具は、オークやバーチ、パインなどの明るい木目か白い家具がよく合います。

また、ピンクにはアンチエイジング効果があるとも言われていて、ベッドカバーなどの寝具をピンクにすると若返り効果があるかもしれません。

オレンジのインテリア

オレンジも赤同様に、リラックスしたいインテリアに全面的に使うのは向いていない色です。
ただ、照明のオレンジ色(電球色)は人をリラックスさせる効果があるので、寝室の照明などリラックスしたいお部屋におすすめです。

オレンジには食欲増進効果があるので、オレンジ色の食べ物や、ランチョンマットをオレンジにしたり、ダイニングテーブルにオレンジの花を飾ったりすると、おいしく楽しく食事ができますよ。

また、オレンジにはショックやトラウマを早く解消する効果があると言われています。
何か嫌なものを見たり聞いたりしたときには、オレンジが早く忘れさせてくれるかもしれません。

黄色のインテリア

黄色も赤やオレンジと同様に、インテリアに全面的に使うことは少ない色ですが、北欧インテリアでは小物や柄の一色として黄色が使われることが多いと感じます。
黄色と水色の組み合わせなどは北欧っぽいですね。

淡い黄色や少しくすんだ黄色なら、子供部屋などのアクセントクロスでも取り入れやすい黄色です。

また、マスタード色のアクセントクロスや小物なら、和室や和風のインテリアによく合います。

黄色は、情報や知識の消化吸収を助ける色なので、子供部屋や仕事部屋のデスク周りに黄色を取り入れてみるのもおすすめです。

黄色に合わせる家具は、オークやバーチ、パインなどの明るい木目の方がなじみが良いです。

緑のインテリア

リラックス効果のある緑色は、観葉植物で取り入れるのがおすすめです。

育てやすい観賞植物については、こちらの記事でお話しましたので、よろしければお読みください。

また、薄めのくすみグリーンなら、アクセントクロスにも取り入れやすい色です。
ナチュラルインテリアや北欧インテリアによく合いますよ。
こちらの記事で、くすみカラーのアクセントクロスをご紹介しています。

青のインテリア

青は鎮静効果のある色なので、リラックスしたいおうちインテリアにはおすすめの色です。
インテリアには真っ青よりも水色が取り入れやすいですね。

くすみ系の水色をアクセントクロスに取り入れたり、ベッドカバーなどのファブリックをブルーにしてみてはいかがでしょうか。
PC作業が続いて冴えた頭を落ち着かせてくれる効果も期待できそうです。

水色に合わせる家具は、オークやバーチ、パインなどの明るい木目か白い家具ならナチュラルに、ウォールナットなど濃い木目ならモダンな落ち着いたインテリアになります。

紫のインテリア

紫は癒し効果のある色なので、こちらもインテリアにおすすめの色です。
紫も青同様に、淡いラベンダー色などがインテリアに取り入れやすいですね。

ラベンダー色ならアクセントクロスに取り入れたり、ベッド周りのファブリックや、ソファーのクッションなどにも使いやすいです。

ベッドカバーなどのファブリックをラベンダーにすると安眠効果も期待できます。
ついでにラベンダーのアロマも使うと効果大です。

ラベンダー色に合わせる家具は、オークやバーチ、パインなどの明るい木目か白い家具ならナチュラルに、ウォールナットなど濃い木目ならモダンな落ち着いたインテリアになります。
ウォールナットなど濃い木目なら、濃いめのラベンダー~暗めの紫を合わせてもモダンな雰囲気で素敵です。

白のインテリア

白は、壁紙や家具などインテリアの広い面積を占める色の一つです。
清潔感を感じる色でもあるので、おうちのインテリアには人気の色ですね。

白は膨張色なので、狭いお部屋を広く見せる効果があります。狭いお部屋には黒い家具よりも白い家具がおすすめです。

黒のインテリア

家具などのインテリアアイテムでは、黒も人気のある色です。
ただし、使う分量には注意が必要です。

狭いお部屋で黒の家具をたくさん入れると、余計に狭く感じさせてしまいます。
また、黒の分量の多いお部屋は、気分をどんよりさせてしまうことも。

”黒のアイアンの脚がついた木目調の家具”といったような、ナチュラルインテリアに少し黒を取り入れるくらいがトレンドです。
ナチュラルな木目に黒をプラスするインテリアは、カフェなどでも良く使われています。

明るいカラーテイストと暗いカラーテイスト

少し話は変わりますが、お部屋のカラーテイストについてもふれておきます。

注文住宅はもちろんですが、新築分譲マンションなどでも、床や建具の色のテイストが選べることがあります。
傾向として、ご主人様は暗いこげ茶のテイストを好み、奥様は明るい白っぽいテイストを好まれることが多く、ご夫婦の意見が割れてモメることもよくあります(笑)。

先日、営業の女の子が「どうして男の人って暗い色が好きなんですかね~?」って言っていたのですが。
暗いこげ茶は、高級感や落ち着きといったイメージが強く、明るい木目は明るさ、軽さといったイメージがあります。

「男の子は青で、女の子はピンク」に代表される刷り込まれたジェンダー意識も影響しているとは思いますが、男性の方が家に対して高級感や資産価値などに重きを置いていて、女性の方はそのおうちで家族で明るく楽しく生活することに価値を感じる、そんな心理が色選びにもあらわれているのかなぁと思います。

カラーテイスト別のメリット・デメリットと似合うインテリアについては、こちらの記事でお話しましたので、よろしければお読みください。


今回はインテリア編と題して、インテリアに色のイメージや心理的効果を活用する方法をお届けしました。

次回は、ファッション編をお届けする予定です。


「カラーコーディネート、色彩心理、カラーセラピー、パーソナルカラー全部ひっくるめた色の話。」シリーズ


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