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第3回THE NEW COOL NOTER賞文芸部門~7/18講評

第3回THE NEW COOL NOTER賞文芸部門へご参加いただいている皆様。

7月のコンテストは、月末の授賞発表に向けて審査を活発化させています。
また、8月コンテストの先行募集もすでに始まっているため、ふるってご応募いただければと思います。

本日は、洋介委員長と赤星先生より計3作品講評を受け取っています。

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<講評(洋介さん)>

手毬の哀しみは何処にある
手毬の家は何処にある
手毬の問いは届かない

手毬の景色は朝焼けに
手毬の夢も朝焼けに
涙で滲んで揺れている

手毬の景色は夕焼けに
手毬の夢も夕焼けに
涙で滲んでよく見えない

手毬は一人籠の中
手毬は飛べない籠の中
名も無き手毬は何処にいる

手毬は何に悲しんで
手毬は何処で哀しんで
手毬に望みを見つけたい

哀しみは紅に包まれ
悲しみは香りに包まれ
受けとる人はきっといる。


手毬が掌で跳ねるように
手毬の言葉が紡がれます。
掌の温かさに悲しみはいつか
あたたかい涙となる気がしました。
悲しみと温もりが
不思議と調和した美しい詩です。
cofumiさん、
素敵な詩を有難うございます。

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<講評(洋介さん)>

忘れえぬ愛しい人
握った手を離さないと
君の瞳が愛しいと
話した人はもういない

些細なことで人は変わる
時と共に人は変わる
変わるも変わらぬも
信じる人は変わらない

信じる心も変わらない
私は私に問うてみた
人には間違いはない
人それぞれの道があるだけだ

人には異なる道がある
時に交差し喜びを
時に離れて寂しさを
人それぞれの道があるだけだ

できうることなら
風に思いを乗せればいい
変わらぬ思い変わらぬ愛
雲に願い空を駆けるといい

小さな手も愛された瞳も
交わした言葉を忘れない
信じている心と信じた心
思いは昇華し風になり雲になる。

忘れらぬ思いを切なく綴る
何度読ませて頂いても涙を誘う。
思いと比喩で構成する
大切に信じる心が伝わります。
生糸さん、素敵な詩を有難うございます。


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<講評(赤星先生)

いささか気になったので、この作者様の別の記事を見たところ、やはり長いものを削りに削って2985文字にしたようです。
「文字数削ると初見で読んだ人が伝わるのかどうかが判断が難しい」と懸念されていましたが、安心してください。
全然問題なく伝わっていますよ。
また、「小説になってないって言われそうで怖いんですが」と書いていらっしゃったんですが、安心してください。
れっきとした小説になっていますよ。
削りに削って、無駄な文章をなくすことこそ推敲だと思いますので、作者は極めて正しいことをやっていたと思います。

小説を書く方は陥りがちなのですが、文章を書くのが得意だからこそ、小説を書いていると、冗長になりがちです。
ですので、削る作業というのは、まさに無駄な贅肉をそぎ落とすかの如く、本当に大切なんですね。
例えば3000文字が規定なら、3500文字とか4000文字まで書いて3000文字になるまで削り落としたら、文章がすっきりします。
小説を書く方は、ぜひこの作者のやり方を真似してみてください。

※一部抜粋して掲載(全部はぜひ赤星先生の講評記事をお読みください)

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事務局アカウントでは、過去の記事とKindleで、これまで小説を書いたことが無い、という方でも、始められるようなコツなどをまとめさせていただいています。

どうぞ、ふるってご参加ください。
皆さんとともに、このコンテストを盛り上げ一緒に楽しんでいくことができることを臨んでいます。

*講評は分担制としているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。

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全体の募集要項はこちら

文芸部門募集要項はこちら

応募作品はこちらのマガジンに収録されます。
 他の参加者様の作品もお読みいただき、ぜひ、当コンテストを通して新しく知り合い、また仲良くなった、との声をお聞かせください! 皆様の縁がつながるコンテストでありたく思います。

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