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第3回THE NEW COOL NOTER賞食育・子育て・おいしいもの部門~9/11講評

第3回THE NEW COOL NOTER賞食育・子育て・おいしいもの部門へご参加いただいている皆様。

9月部門の応募記事については、現時点で24作品集まっております!
募集の締め切りまであと3日となりました!
例月、募集期限ギリギリまで応募記事を書いてくれる方も多くいらっしゃいます。

みなさんの作品と出会うことが楽しみです。
どうぞ、ふるってご参加ください!

本日も、2つの応募記事へ審査委員それぞれからの講評を掲載させていただきます。どうぞ、楽しんでいってください。

(本日の講評者)

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<講評(ゆうのうえんさん)>

「食」はいのち、「料理」は生き方 の
ゆうのうえんです

家庭と食、その繋がりは切っても切れない関係です。

そして
食事を作る側となったときに思うのは
自分が作ったものを食べ
喜んでくれる家族の笑顔。

naomiさんのソールフードは
味噌おにぎりでした。

味醂で味噌を溶き、焼いただけの・・・
とありますが、そうそうできることでは
ないと思います。少なくとも私には。。
そんなおにぎりは、
今は亡きnaomiさんのお義父さまが大好きな一品でした。

naomiさんはご実家が農家であり
長期旅行などとは遠縁の
ご家庭だったようです。
これは農家の宿命、、と申しますか
私の実家も農家なので
このタイムスケジュール感
ものすごくわかります。
休みなのに、休みじゃない。
家を出るまでは
周りの友達のと比べてばかりで
そんな暮らしは非常に窮屈でつまらなく
感じていました。

だからこそ
自立して新たな家庭を持ったとき
“休みの度にあれこれ計画を立てて
みんなでワイワイ過ごすという
この嫁ぎ先の当たり前が
私にとっては
まるでドラマや映画の
世界の出来事のようで “
バケイションのたびに
「みんながお腹が空いても安心なように」と
朝から“おにぎりを山ほど握って“持っていく
様子が余計によく分かりました。
そしてnaomiさんがご飯を用意するその時間も
丸ごと楽しんでいたかが伝わってきました。

naomiさんが
息子さんには梅干し
そのほかに味噌、ひじきなど
一人ひとりの好みに合わせ
愛情を込めて握ったおにぎり。
長い道中に車内で頬張るひとときは
家族みんなにとっても格別の美味しさ
だったことでしょう。

そんなおにぎりの中でも
naomiさんの味噌おにぎりは
お義父さまの大好物となります。

お義父さまはその美味しさを、実のお父さんにも
熱く語っていたというエピソード。
どちらのおとうさんにとっても
naomiさんは自慢の娘なのですね。

息子さんが大きくなるまでの10年もの間、
おにぎりは賑やかな旅のお供であり続けました。


おだなやかな愛に満ちた時間にも
やがて別れがやってきます。

naomiさんがこのお話の中で最期を綴るシーンでは
お“義“父さんの義理の字が
抜け、
ただ
「父」と記されていました。

きっと
「義理」
とか肉親とか、
そんな社会的立場を超え
一つの縁をともにした家族の一員である
という気持ちの表れなのだな
と思いました。

そんなnaomiさんの味噌おにぎりとの出会いに
お祖母さまの存在がありました。
ホットプレートで焼いてくれた様々なメニューは
今でもnaomiさんの大好きなものであり、
また
息子さんの大好物にもなっているそうです。

家族の誰かの大好きなものは
家庭でたびたび食卓に並ぶものであり、
作ってくれた誰かが食べさせたいお料理でもある。

たとえ
大切なひとがその命を終えても
喜んで食べてくれた姿に想いを馳せながら作るご飯には
底知れぬ優しさと愛がつまっています。
naomiさんがお義父さまの仏壇にお供えした
味噌おにぎりを作りながら涙をこぼしたのは
食という縁で結ばれた愛を
確かに感じたからだと思います。

「今度は父のために握ってあげよう」。

そうですね。
そう思った瞬間からきっと
naomiさんの味噌おにぎりは
もう美味しさと優しさに溢れた
特別なおにぎりであることに違いありません。

素敵な記事のご応募、ありがとうございました。
最後まで鼻の奥ツンツン涙たらたらでした。

地球を居場所にする食のアグリエイター ゆうのうえんでした

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<講評(これでも母さん)>

「食」は命を繋ぐ文化、「料理」は食する為の手法 の
これでも母です

始まりは、
心温まるご夫婦のお弁当へのリスペクトから。

旦那さんへ毎日お弁当を作り続ける奥様と、
食べてなくなってしまうお弁当の記録を残そうとする旦那様。
お互いを大切にされてるのが伝わってきてほっこりしますね。
実は、私も大ファンなnoterさんです(*'▽')

そして、キョウコさんは語りかけてくれます。
人が作ってくれる料理のありがたさ、
愛情がこもった手料理がいいってことを。


キョウコさんのお母様はお料理が上手で、
いつでもどの料理も美味しいとのこと。
主婦の一人として、めちゃめちゃ憧れます!

ちなみに、キョウコさん自身の手料理は、
「うん、大丈夫」や「独創的」だそうです💦

キョウコさんの手料理を丁重に遠慮されていたお母様が、
出国する時にプレゼントしてくだった本は『基本の和食』。
オーストラリアではそうそう和食が食べれないことを心配されてのことだったのでしょう。
先々を見通すお母さんの愛情の深さに感動します。

「 辛い時には和食を食べて、元気だしなさい! 」
そんなお母様の応援メッセージが伝わってくるようでした。

どれだけ深刻な悩みや辛さを抱えていても、
美味しいものが持つパワーには敵わないと思っています。
美味しい物を食べて幸せいっぱいな時に悩める人なんていませんから。


贈られた和食の本の
”卵入り豚の角煮”の写真が挿入されていて、
空白部分には、キョウコさんを案ずるお母様の手書きのメッセージがありました。


料理の基礎となる言葉、
「料理はたしざん 必ずうす味から」
料理上手なお母様らしい、
「季節も計算して冬はこってり味 夏はあっさり味」
という繊細な気遣いからのアドバイス。

ここでもう涙がこぼれてしまいました。

次の写真には、
お母さまの料理経験をもとに『うまさのヒケツ』が書き足されています。
おそらく紹介されているのはぶりの照り焼きだと思うのですが、
私も母に同じことをコツとして教えて貰いました。

どのお母さんも、
「娘に和食(文化)を伝えたい」
という思いは同じなんだなぁとしみじみ感じました。

目分量で作る料理は苦手でも、
レシピを忠実になぞることは得意なキョウコさんを知ってるからこそ、
お母様はキョウコさんに合った料理本を探して、
愛情あふれる書き込みをされたのだと分かります。


お母様からの愛情のこもった本は、
キョウコさんが料理する時以外にも、
たまに開いてみてるほどお気に入りの本となりました。

開かれたページの写真を見ると、、
”一口大”に読み仮名を付けてるお母様が可愛いくてほっこり。
キョウコさんも気軽に会えない距離のお母さまを想って、
このページを見るたびにきっと笑顔になられてる事でしょう。


おちついて帰国された時には
お母様の手料理が楽しみですね(*'▽')
こんどこそ、手料理をふるまうのもいいですね!


お母様の愛情がたっぷり感じられる素敵なお話を
ありがとうございました!

家族の居場所を作る これでも母 でした♬

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*講評は分担制としているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。

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応募作品はこちらのマガジンに収録されます。
 他の参加者様の作品もお読みいただき、ぜひ、当コンテストを通して新しく知り合い、また仲良くなった、との声をお聞かせください! 皆様の縁がつながるコンテストでありたく思います。

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