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みこちゃんコンテスト審査員紹介シリーズ(^-^)⑪~葵ちゃん紹介その1

みこちゃん寄稿です

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【第2回THE NEW COOL NOTER 賞】について、一部の審査部門を先行して開催いたします。

正規のコンテスト実施は当初の予定通り年が明けてからですが、新規部門とみこちゃん小説部門より、順次エントリーの募集を開始いたします。

今回はみこちゃん担当の小説部門について、新しい運営スタッフのご紹介をさせていただきます。

みこちゃんが始めた、文豪を真似た短編小説集#遺稿シリーズに興味を持っていただいて、すらすらとこれだけの素敵な作品をかきあげてくださった、chihayaさんのお嬢様。
まだなんと中学生ですが、文学と小説、批評でとても大切な眼差しを持っているお嬢様だと驚きました。

第2回THE NEW COOL NOTER賞小説部門では、そんなchihayaさんのお嬢様に、みこちゃんの小説講評をサポートしていただく予定です。

吾輩は何であったか忘れた。

ただ某と呼ばれていたようである。

いつのことか、どこの記憶か判然(はっきり)と判らぬが

今になってよみがえってくるものがある。

あるいはこれは夢であったかもしれぬ。

自分は岬の突端に立っている。

風がひどく吹く。

日が真っ赤にもえてざぶんと海に沈んでいく。

俺は、いくら海でも太陽の火を消すことはできまいと思っている。

海の中で日は燃えるであろう。

向こうに灯台がある。

俺はあれに光を灯さねばならぬ。

くるりと振り向いたところに小僧が立っていた。

「僕がもう灯しました」

そう言って笑う。

俺は本当だろうなと尋ねた。

はい本当ですと小僧が答える。

自分は胡散臭く思っている。

役を横取りされて厭な心持ちである。

この世の中にませた奴ほど手に負えぬものはない。

どういう了見かこの小僧は日傘を差している。

まるで女みた様だ。

それで得意気に笑っているのが癪に触る。

小僧のくせに俺より偉そうにしている。

自分は腹が立ったから小僧の傘を取り上げてやった。

傘は風にあおられてふわっと飛んでいった。

「もうじき灯りますよ」

小僧が言った。

振り返って見ると、灯台のところに一番星がさしかかっていた。

小僧はたしかに光を灯したのである。

~【遺稿シリーズ】第十二夜〜灯台の一番星より

こんな素敵な文章を書くお嬢様に、THE NEW COOL NOTER賞に、ぜひ参加してほしいな。どうしたらいいんだろう。
と考えて、洋介審査委員長、副審査委員長方に了承をいただき、改めてchihayaさんに依頼して、お嬢様にご了解をいただきました。

一同とてもお嬢様に感謝しております。
どうか、よろしくお願いいたします。

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第2回THE NEW COOL NOTER賞への、みなさまのエントリーをこころからお待ちしております。

■募集期間  ―― 令和2年12月1日~令和3年1月15日まで
■応募方法

#第2回THE_NEW_COOL_NOTER賞 」のハッシュタグをつけてください。
特定の部門へのエントリを希望する場合は、さらに「 #第2回THE_NEW_COOL_NOTER賞 ○○部門」を付けてくだされば、各審査委員が拝見します(必須ではありません)。
※希望する場合は複数の部門への応募が可能です。

また、お一人様何作品応募いただいても構いませんが、授賞対象は1作品までとさせていただきます。
なお、過去作品でも応募可能です。その場合も、同様にハッシュタグをつけていただけるだけでエントリとなります。

よろしくお願いいたします。

参加者同士の交流の場所を設けてございます。
お気軽にご参加ください。

*なお講評は分担制にしているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。

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