見出し画像

神々座す絶景・・「熊野の川」①古座川 

古座川は、岩と清流と森の殿堂。
水の絶景の宝庫。
熊野カルデラにより形成された古座川弧状岩脈に沿って流れる
いわば、熊野カルデラの申し子。

熊野カルデラは、熊野の自然信仰の起因となる大地の営み。(熊野とは①
熊野の自然信仰を表現するには欠かせない川。

大塔山にある
本州南限のブナ林

古座川の源流は大塔山(1122m)。
大塔山には、本州南限のブナ林があり自然林も多く植生が豊か。

豊かな山々から流れる川は、
東麓へ熊野川水系赤木川。
西麓へ日置川水系安川、百間山渓谷。
北麓へ熊野川水系大塔川。
南麓は古座川。
すべてが和歌山県を代表する
クリスタルリバー。

源流はこんな感じしょうか

源流は、湧水を集め支流となります。

松根の名水「大河の滴」

岩塊に沿って流れる古座川は
いたるところから
湧き水があふれています。

上流部には、岩の殿堂らしく
見る価値のある滝が多く存在
します。
滝は100以上あるとのことです。

丸いお風呂のような滝壺
ハリオの滝

ハリオの滝からすぐのところに植魚の滝があります。
水の国、わかやま。を展開して多くの人が訪れるようになりました。
案内板も整備しています。

一見する価値がある
植魚の滝

駐車ポイントから約40分です。
川の中を歩きながらですが
山道も歩きます。
山ビル対策をして。笑

支流のなかでも「小川(こがわ)」の
清流は圧巻
です。
綺麗な水と植生がいいので
カモシカにも出会うことができます。

カモシカさんと
にらめっこっしました

こんな支流もあります。

この景色に呆然としました

滝の拝は、古座川のホットスポット。
河床にはさまざまな形のポットホールがあり
その中を小川が流れます。
河床が上にありその中に滝がある不思議な景観。

滝の拝
無数のポットホールのなかにある滝
夏になる「ボウズハゼ」の勇姿を
見ることができます

ここは、もちろん鮎が集まりますし、
なんと言っても
渓流のアルピニスト「ボウズハゼ」が
頑張っている姿を見ることができる
稀有なところ。

気持ちいいですよ
ここで泳げば

ここは遊泳場にもなっていました。
小川は、ここで本川と合流です。

古座川を代表する景観は一枚岩。
幅500m高さ100mにの一枚の岩。
日本最大です。
古座川弧状岩脈はこんな岩が約22km続いているのです。
樹木で化粧されているので、岩が見えているのは一枚岩などごく一部です。
22kmすべてが、裸であれば
日本有数の観光資源になっていたでしょう。

秋の一枚岩

一枚岩の対面には、
古座川が誇るツインピークス「嶽の森山」がそびえています。

ツインピークスに向かって

雄嶽(376m)、雌嶽(369m)ですが、岩山ですので
なかなかスリルがあり楽しめる山です。
道の駅一枚岩からループで登れます。

熊野にも潜水橋(沈下橋)がいくつかあります。

潜水橋「明神橋」
少ない古座川の夕陽撮影ポイント

古座川にある明神橋はその代表。
古座川で夕陽が撮れる数少ない場所です。

夜の撮影もgood!

天の川も綺麗に撮れます。

さらに下流には、伝説があり
少女が海賊に追われ飛び込んだという
少女峰がそびえています。

正面が少女峰

少女峰の少し上流には、「熊野の真髄」で紹介した
無社殿神社の祓いの宮があります。

ケヤキの大木が本殿

祓いの宮は川筋の総宮と
いわれています。

さらに下流にはここも「熊野の真髄」で紹介した
島が神さまの河内島があります。

河内島周辺のリフレクション

神の島「河内島」では、
7月に河内祭りが斎行されます。

河口も絶景で九龍島や鯛島が
アクセントを付けてくれています。

鯛島の日の出


古座川を訪ねるのは、
サイクリングが最適

圧倒的な景色が
サイクリストを迎えます。
山間部以外は勾配も少ないうえに
信号もありません。
古座川町観光協会はレンタサイクル
充実しています。

伝説の
アルベルトコンタドール氏を招聘し、
古座川を走っていただきました。

現役引退直後のコンタドール
滝の拝では大はしゃぎ
一緒に走る機会をいただきました
当たり前ですが、
次元がまったく違う走りでした


古座川は、熊野カルデラが創った
岩塊とクリスタルな水が象徴的ですが、
流域の広さと明るさが印象的です。
すごいすごいと言いながら、
ほのぼのとするところ。
それが古座川です。


山をピンクで飾ります

3月中旬になるとクマノザクラ
咲き誇ります。
古座川のあちこちに
クマノザクラのピンクが!!
クマノザクラはサクラの品種では
100年ぶりに発見された新しい品種。
熊野の大地にしか咲かないサクラ。
熊野の大地のエネルギーなのです。

(3月に特集します)


これまでの記事は各マガジンに収納しています。
こちらもよろしくお願いします。
マガジン「熊野とは」 ↓

マガジン「coolなkumano」 ↓

■撮影許可が必要なところは許可を得て撮影しています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?