熊野の表情 一本桜
神々が棲まう熊野の自然。
季節や時間によって違う表情を見せてくれます。
熊野本宮大社旧社地「大斎原」の堤防に一本の桜の木があります。
美しい樹形。
大斎原と熊野川を分ける堤防にあるというロケーション。
青い空、澄んだ空気、霧などの熊野の環境。
桜は、春以外は全く注目されませんが
この一本桜は一年を通じて楽しませてくれます。
今のシーズン(11月~3月)は、川霧がよく発生します。
太陽が上がると霧はなくなり
真っ青な空と真っ白な太陽が
顔を出します。
夕方から夜にかけても違う表情を見せてくれます。
まもなく雪が降ります。
熊野本宮は年に何回か雪が降ります。
滅多にない雪景色。
心ズキズキ、ワクワクです。
枝についた雪は、まるで花が咲いているよう。
やがて春が来ます。
春が来た!!
春は、エネルギッシュに咲き誇ります。
光は早朝がベスト。
いろんなシーンを楽しむことができます。
桜をテーマにした歌は
たくさんありますが、
「桜散る」「花びらが舞う」のような
寂しい歌が多い気がします。
私には、桜は、
春を告げる「爛漫」の木。
厳しい冬に耐えて蓄えたエネルギーを
解放する春の象徴。
さあ、これから頑張るぞ!
なのです。
花が終わると若葉たちが
さらにエネルギッシュに。
緑の季節の桜は、枝は小鳥の休憩所、
木陰は人の休憩所になります。
この堤防で、お弁当は最高です。(トンビ注意で)
桜の紅葉は早い。
桜の紅葉はあまり注目されませんが、
この木は紅葉した時もちゃんと主張してくれます。
紅葉が終わり落葉して裸になって冬を待ちます。
次の春へ。この繰り返し。
熊野にお越しの際は、
この一本桜にもご注目を!
人々を魅了してきた熊野の自然。
神々が表現しているとしか思えない
熊野の表情を味わうことが
熊野を理解することかもしれません。
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