見出し画像

映画評 『ぼくのエリ 200歳の少女』 本編外で問題が

評価:☆☆☆☆☆(5つ星採点)

スウェーデン映画
主人公の少年は孤独でいじめられっ子だが
隣に引っ越してきた父子2人家族の少女に惹かれる

貼り付けた予告でも分かるように、宣伝の時点で内容の7、8割ぐらいバラしてしまっている映画なので、そういう感じで
(それでもまだ本編にはあと2、3割はミステリー要素が残されているので、まだ大丈夫)
雰囲気と主人公の行く末を案ずる雰囲気映画、恋愛映画の名作です

今ではほとんど忘れられている、吸血鬼物の元祖、ドラキュラでは有った「家人に招かれないと家に入れない(相手が受け入れなければ強制はしない)」という設定も、テーマに合わせてとても上手く使われている
(この映画の原題は『Låt den rätte komma in(正しき者を招き入れよ)』)

撮影監督はホイテ・ヴァン・ホイテマ、この映画の後ハリウッドに招かれ
『インターステラー』『ダンケルク』『テネット』などのクリストファー・ノーラン作品や『007 スペクター』などを手掛ける大物に

しかしこの作品、本編外で重大なネタバレ問題が2つ有って

以下超ネタバレ

エリの股間が映るシーンで去勢された跡が見せられ、エリが去勢された男の子だと判明するのですが
ぼかしがかかるので理解な不能なシーンになり
さらにその上、「200歳の少女」というタイトルが間違っていると判明するという

日本の場合、ネットなどでこの情報を拾わないと、核心が理解できないままに「いやー、面白い(つまんない)映画だったねー」
と語るしかないという謎の映画なのでした



ハリウッドリメイク作


日本の類似作品(名作)


この記事が参加している募集

映画感想文

有料noteもほとんど売れやしないし、書けば書くほど赤字状態です。 せめて電気代ぐらいほしいです。よろしくおねがいします。