サービスリリース半年で、ビジョンとミッションを決めた理由
事業責任者のこっぺ@koppe_jpです。今回はビジョンについて書かせてもらいました。
サービスを育てる。
よく、サービスは「我が子」のように育てる、なんて起業家が言ったりします。生まれる前からどんな子になるかワクワクし、本当に元気に生まれてくれるのか。ときに心配になりながらも、生まれてきた瞬間の感動は忘れられません。
どんな子にも、「こういうふうに育ってほしい」「こういう子になってほしいんだ」と想いを込めて名前をつけ、なかなか思うように進まなくても大事に大事に育てていく。
自分たちのサービスも、同じように「こうなってほしいんだ」という想いは育てていく全員で、価値観を共有し大事に育てていきたいものだと思います。
クックパッドマートという名前に込められた想い
「クックパッドマート」という名前も同じように、悩み悩み悩み抜いて決めた名前です。今は全員が愛着を持ってくれて、呼んでくれています。
新鮮なサービスに感じてもらいたいなら「マルシェ」や「フレッシュ」というような名前にもできるし、こだわりぬいた商品をお届けしたいなら、「セレクト」や「チョイス」。便利そうな名前にしたいなら「スーパー」や「デリバリー」という名前でもいいかもしれません。
それでも、「マート」という名前を大事にしたかったのは、生産者や販売者すべてにお店を出してもらうという感覚を大事にしたいと思ったからです。今も沢山のお店が増えてきました。これからもどんどん増えていきます。
いろいろ悩んだ結果、この名前でとても良かったと毎日のように思っています。
想いを共有する仲間が増えて
マートのチームは、30人近い人数になってきました。5人や10人の頃は、全員と毎日サービスへの想いを議論し、プロダクトを作ることが可能ですが、なかなか時間をとって話せない人たちや、サービスに関わる全員と話す時間は取ることができなくなってきます。
そこで、マートのチームも「ビジョン」や「ミッション」を決めることにしました。
サービスは誰のものか?
よく、「会社は誰のものか?」という議論があります。従業員のもの、会社のもの、経営者のもの。いろんな考え方があります。
同じように、「私達のサービスは誰のものなのか?」と考えます。私は、関わる全員のものだと思っています。従業員のものでもなく、ユーザーだけのものでもありません。
しかし、全員の関わり方は違えど、同じ想いを共有し続けられることがサービスをより素晴らしいものにしてくれると信じています。
だからこそ、メンバーだけでなく関わる全員に見てもらえる「ビジョン」や「ミッション」を作ることにしました。
みんなのものだから、みんなで話す。ただし、最後は自分の想いを大事にする。
カリスマが一人よがりで物事を決めて、全員がついてきてくれるというようなことは滅多にありません。たとえ、カリスマだったとしても、全員で悩んで決めるほうが、ビジョンやミッションも、みんなのものになってくれるはずです。
本当は、全員と一人ひとり話ながら決めたいものですが、時間の都合もあるので、サービスをリードしているメンバーと一緒にたたき台を作り、最後は私の手で文章としてまとめ上げました。
メンバーの全員にも、ひとつひとつ朗読し、話をさせてもらいました。
クックパッドマートのビジョン
ビジョンというのは、サービスの目指している姿です。
目指している姿は永遠にブレることがありません。メンバーの全員が疑いのない想いを書かせていただきました。それは、
「おいしい」の笑顔が集まる場所をつくる。
ということ。「おいしい」の笑顔が揃うには、全てが揃ってなければいけません。美味しい食材、美味しい料理、そして楽しい会話を囲むひとたち。
私たちは、このビジョンを信じて進んでいきます。
クックパッドマートのミッション
ミッションとは、「ビジョン」を達成していくための、私達の使命です。
ここには、私達がどうやって、ビジョンを達成していきたいかという想いを書かせてもらいました。
われわれは生産者と販売者、そして料理をつくる人たちを信じ、彼らが活躍する環境や仕組みをつくることで、毎日の食卓に「おいしい」の笑顔をつくってゆきます。
想いは迷子になってしまうもの
どんなに想いが強くとも、目の前の忙しさに負けてしまうことがあります。目の前のユーザーだけに囚われて、販売者に負担を強いるものであったり、生産者の論理でユーザーを困らせてしまったり。
こういったときに、振り返るためのメッセージはとても重要です。自分自身ですら、この憲法で律することで、想いを忘れずにサービスをつくっていくことができます。
サービスの形をこれからどんどん変えて、たくさんの役割のひとたちが入ってくることだと思います。もっと素晴らしいものにしていくためにも、「想い」だけはみんなと同じものを見ていきたいと思います。
想いを公開する
そして、何よりも、このビジョンやミッションは、私達だけのものではありません。
すべての生産者、販売者、ドライバー、ステーションオーナー、そしてユーザーの皆さん。みなさんと共有していきたいと思います。
今回、メディアキットのページを新しくつくり、このビジョンやミッションについても公開することにしました。沢山の人の目に触れ、マートに関わりたいという思いの人がもっと増えてくれればいいと思っています。