見出し画像

自然の恵みが詰まった「ココバーム」でマインドフルな美容ケアを実現 ~ マギー・シェンさん

ベトナムの美容ブランド Coconut Religion から、美容ケア用Coconut butterが「ココバーム」として日本に初上陸! 
ブランドの産みの親で、クリエイティブディレクターもつとめるマギー・シェンさんのインタビューを日本のみなさんにシェアします。

名門ロレアルで経験を積み、単身サイゴンへ。
勇気と信念でサステナブルなブランドを立ち上げたマギーさんのストーリーと、「ココバーム」の魅力がたっぷり詰まったインタビューです。

※2020年1月「Tam Show」のYouTubeチャンネルで公開されたインタビュー動画を元に、ココナッツ・レリジョンのウェブサイト を参照して編集した記事です。
※日本で「ココバーム」の販売を取り扱う HASUCoCo Mocca 様からリクエストをいただきご紹介します。

編集: イノウエエミ

向かって右側、カーキのワンピースの女性がマギーさんです


◆ 愛とエネルギーを注いだ ”マイベイビー” ココバーム

―――まずは、自己紹介をお願いできますか?

はじめまして、マギー・シェンです。私は27歳、中国系オーストラリア人で、サイゴンに来て2年ほどになります。(※2020年、インタビュー当時)

2018年11月、Coconut Religion という美容ブランドを立ち上げて、ココナッツオイルを始め、ベトナム産のオーガニックな素材のみでできた製品をお届けしています。環境に配慮し、持続可能な事業展開を行っています。
 
―――若くして、サイゴンで注目を集める起業家になられましたね。

私の場合、起業家になろうとしてビジネスを始めたわけではないんですよ。ただただ、自分が心から愛せるブランドを一から作り、愛とエネルギーを注いだ ” マイベイビー ” ココバームを、みなさんにも好きになってもらいたい一心でした。


◆ 美容の名門ロレアルでの経験と、ターニングポイント

―――マギーさんのこれまでの道のりをうかがっていきますね。どのようにキャリアをスタートされましたか?

21歳で商学部を卒業し、最初は大きな会社で会計の仕事をしていました。とにかく実務経験を積もうと一年半働きましたが、つらかったですね。実は今でも数字は苦手(笑)。デザインやブランディングのような、クリエイティブな仕事のほうが大好きなんです。

―――そんなときに、ロレアルからのヘッドハンティングが?

はい。また大企業に勤めることに迷いもありましたが、もともとウェルネスと美容には関心があったので、チャンスだと思いました。

ロレアルでは3年間、幹部候補として働きました。最初の2年はオーストラリアで働き、その後、希望して香港に異動しました。ブランディングやサプライチェーンに携わり、サプライヤーから顧客までのプロセスをすべて理解することができました。

――― ロレアルといえば美容ブランドの名門です。安定したお仕事だったと思いますが‥‥?

ええ。年齢の割に大きな仕事をまかせられ、待遇にも恵まれていました。けれど、当時は、自分にとって何が本当の幸せなのか、どうしたらみたされるのかわからないまま進んでいたと思います。

このままじゃいけないと気づいたのは、香港で住んでいた部屋をふと見渡したときでした。化粧品やケア用品など、たくさんのラグジュアリーな美容製品に囲まれていながら、私が毎日のお手入れに使っているのはココナッツオイルだったんです! なぜなら、ほかの製品には、添加物や化学薬品が含まれていたから‥‥。

まもなく、香港を離れてオーストラリアに戻ろうと決めました。人生には、そんなターニングポイントがあるんですね。


◆ 本当の情熱は内から湧き出てくるもの

―――会社の価値観に共感できない自分に気づいたんですね。それで、独立してブランドの立ち上げを?

いいえ、そのときはそのような考えはありませんでした。自分が何をしたいのか見当がつかず、辞めるかどうか迷っていました。ロレアルも好きでしたから‥‥。
背中を押してくれたのは、当時の上司です。
「今の仕事は、あなたの力の30%しか発揮できていない」
「情熱を燃やせることを見つけなきゃ」と言ってくれました。私の幸せを願っての言葉だったと思います。

―――すてきな方ですね。

本当に、まわりの人に恵まれていましたね。
若かった私は「今の仕事にも情熱を持っているんだけどな‥‥」と反発しつつも(笑)、アドバイスに従うことにしました。ロレアルを退職し、バッグパッカーとして旅に出たのです。

―――まあ! 急展開ですね。一人で旅に?

ええ。私たちはふだん、友だちや恋人など、さまざまな人たちとかかわりながら生きています。そこから離れて一人になるのは怖さもありますよね。けれど、一人の時間を過ごす必要があると思いました。自分自身にフォーカスしてみたかったんです。

―――あちこちを旅して、情熱を燃やせるものは見つかりましたか?

9カ月の一人旅は、楽しく、ピースフルでした。でも、情熱の種は、外の世界に発見したわけではありません。
旅を通じて見つけたのは自分自身でした。本当の情熱とは、自分の中から湧き出てくるものだったんです。

人は、自分にとって必要なものをすべてもっています。
だから、大切なのは自分自身を知ること。自分をみたし、輝かせるものを知ることです。
まだ道が見つからず迷っている人にも、「あきらめないで」とお伝えしたいです。  
あなたの人生に喜びをもたらすものが何なのか、きっとわかるときがきます。私もそうでした。ビジネスのアイデアは、そのおまけでついてきたようなものです(笑)。


◆ 片道切符でサイゴンへ。勇気と信念の日々

―――情熱の源は自分の中にあるとおっしゃいましたね。マギーさん自身にフォーカスした結果、見つけたことは何だったのでしょうか?

私の場合、何を食べてもどんな服を着ても、たいていハッピーでいられるのですが、肌につけるものにだけは、以前からこだわりがあったんです。
添加物や化学物質が含まれた製品ではなく、オーガニックなものを使いたい。
しかも、何種類もの製品を買って、用途によって使い分けるのではなく、ひとつですべてをまかないたい。それが私の望みなのだと気づきました。

―――その理想を実現するために作り上げたのが「ココバーム」なんですね。

まさか自分でブランドを立ち上げるとは思っていなかったんですけどね(笑)。
ココナッツオイル自体は、10年は使っていたと思います。いつもオーガニック食料品店で買っていました。

―――というと、調理用の?

そうです。450gの瓶に入っているような、調理用のココナッツオイルです(笑)。
それを小さな容器に移し替えて、髪につけたり、メイクを落としたりしていました。
日々使いながら、「美容ケア用のココナッツオイルがあればいいのにな」とぼんやり考えたりして、少しずつ、理想の製品をイメージしていったのだと思います。

あるとき、小さなチューブ入りのココナッツオイルを旅行に持っていったら、中身が全部こぼれてしまっていて‥‥。

―――ココナッツオイルは、20度を超える場所では液体化しますものね。

ええ。それで、「よし、容器から漏れない製品を作ろう」と思い立ちました。

―――「ココバーム」への第一歩ですね。最初はどんなことに取り組んだのでしょうか?

各地のココナッツオイルを調べ始めました。東南アジア各国で作られていますが、安い物は古いオイルと混ぜてあることがわかりました。
ベトナムのココナッツオイルは最高! メコンデルタは東南アジアの宝ですね。
中国、チベット、カンボジア、ラオスと流れたメコン川が、海に出る前に最後に行きつくのがメコンデルタ地方です。私たちにたくさんの豊かな作物をもたらしてくれます。
この肥沃な土壌で育ったココナッツが、私が作りたい製品にぴったりだと思いました。

―――それで、サイゴンで起業しようと決めたのですね。

いえ、そのときは、まだ具体的なものはなかったんです。
「現地に行ってみたら何か見つかるかも」という感じ?(笑) 
片道切符でベトナムに飛ぶときは、ワクワクしていましたよ。2017年の終わりでした。やがて、「10年もココナッツオイルを使ってケアしているのだから、私ならもっと良い製品が作れるはず」と思うようになりました。

―――そのとおり、すばらしい製品ができましたね。でも、ブランドを立ち上げるプロセスでは、ご苦労も多かったでしょう。

ええ、なんといっても、たった一人でスタートしましたから。知り合いもいなかったので、当初は生活を楽しむ余裕もなかったですね。
生産者の方を探したり、知的財産権の保護に取り組んだり、やるべきことはいくらでもありました。正直にいうと、弁護士に助けを求めるような難題も何度も起きました。なかなか、20代半ばで経験することのないような‥‥。

―――くじけそうになりませんでしたか?

ビジネスにはたくさんのハードルつきものです。必要なのは、勇気と一貫性だと思います。愛と情熱を込めて挑戦し続ける勇気。そして、不安や疑いに惑わされず、自分の信念を貫くこと。大きな壁に突き当たったときほど、越えられたときは充実感がありますよ。


◆ 「ココバーム」の魅力をお伝えします

マギーさんのブランド Coconut Religion のヒット商品、「ココバーム」。
ベトナム産の高品質なココナッツオイルをベースに、天然成分のみで作られたプレミアムな製品です。顔にも身体にも、これひとつで心地よいケアを実現します。

―――マギーさんの愛と情熱が込められたココバームについて、詳しく教えていただけますか?

もちろんです! ココバームのベースは、ピュアなココナッツオイルに少しの蜜蝋をゆっくりと混ぜて作ります。製品ごとに、それぞれ植物性のエッセンシャルオイルを配合しています。すべてベトナム産、天然の材料です。

インタビュー動画より

―――ちょっと指にとって、手の甲でためしてみます。なめらかなバターのようなテキスチャーですね。すっとなじんで、よく伸びます。

意外にべたつかないでしょう? ココナッツオイルは中鎖脂肪酸を豊富に含むので、すばやく吸収されて、肌や髪をしっとりと保護してくれるんですよ。天然の保湿剤といわれています。また、ラウリン酸には抗菌作用があるので、トラブルの予防にも効果的です。

ココバームに使っているのは、ベトナム産の高品質なココナッツオイル。メコンデルタ地方の肥沃な土壌が、栄養たっぷりのココナッツをもたらしてくれるんです。

―――天然の甘い香りにうっとりしますね。このココバーム、どのように使うのがおすすめですか?

たくさんの使い方があります。メイク落としや洗顔後の保湿。ハンドクリームやボディクリームとしても使えますし、髪の毛のケアにも適しています。
唇にも、爪にも、とにかくどこにでも使えて、優しく保護し、栄養と輝きを与えてくれますよ。旅行に行くときも、これひとつあれば全身をケアできるんです。

―――レモングラス、ラベンダー、ライチローズ、プルメリアライム、ポメロ。5種類あるんですね。

はい。どれもすてきな香りでしょう? 
レモングラスは、マッサージするように肌に塗り込んでおくと、蚊よけにもなります。ラベンダーの香りにはリラックス効果がありますね。お肌が敏感な方には、ラベンダーかライチローズがおすすめです。そして、ポメロは隠れたベストセラー! 私もお気にいりの一品です。

そうそう、ココナッツオイルは、妊娠線の予防にも効果があるといわれています。お腹が大きくなる前から、ココバームでマッサージしてケアしている妊婦さんも多いんですよ。

―――妊婦さんにも、子どもにも、安心して使えるのがうれしいですね。持ち運びがしやすいのもポイントですね。旅行にもぴったり! パッケージもかわいいですね。


◆ ジャングルの恵みをダイレクトに

―――パッケージに「jungle to jar」とあります。これはどのような意味でしょうか?

「メコンデルタのココナッツジャングルの恵みを、ダイレクトに容器に詰めてお届けする」という、ブランドのコンセプトです。

現代の消費社会では、たくさんの商品があふれています。クレンジング、保湿、髪の毛のセット、トリートメント、デオドラント‥‥用途によって細かく商品が分かれていて、すべて必要だといわれます。しかも、その多くに、添加物や化学物質が含まれています。

でも、それらは本当に必要でしょうか? 自然は私たちに十分に恵みを与えてくれています。
10種類、20種類の製品を使わなくても、ジャングルの実りをダイレクトに詰め込んだたった一つの製品で、ヘルシーにケアができるのです。

―――環境への配慮にもなりますね。今の時代の大切なテーマです。

ええ、持続可能なエコビューティーをめざして事業を行っています。
誰もが美容のために使うものを最小限にして、マインドフルな消費ができたら、どんなにいいでしょう。
私は、みなさんにこの信念を伝える旅をしているようにも思います。
どうぞ、ベトナムの自然の恵みを詰め込んだ「ココバーム」で、ご自分も、大切な人もケアしてくださいね。

ベトナム産のココナッツオイルでヘルシーでサステナブルなケアを!
ココバームは、店舗「HASUCoCo Myy」またはオンラインショップにてお求めいただけます
ベトナム雑貨と蓮の実を使ったオリジナルスイーツお持ち帰り店「HASUCoCo Myy」

HASUCoCo Online Shop 
 
「HASUCoCo Myy」すぐそば、ベトナム産の良質な蓮の実を使ったお料理で優しい時間をお届けするレストラン「HASUCoCo」
住宅街のレストラン「HASUCoCo」

「ジモト発見!みるくるちっご」に掲載されました!
「HASUCoCo【ハスココ】蓮根と蓮の実を用いた蓮料理やスイーツをご提供」

◆ 編集後記

ラベンダーのココバームを愛用している私。天然の甘く優しい香りとなめらかなテキスチャー、そして伸ばしたときのきめ細かな艶の虜です! 
ココバームを通じて、マインドフルな消費に触れています。「自然は私たちに十分与えてくれている」という感覚を、ぜひみなさんにも味わってほしいです。
インタビューを通じて、マギーさんが片道切符でサイゴンに飛んで奮闘した証がこのココバームなのだと知りました。彼女の勇気と情熱、そしてジャングルの恵みに感謝しながら、今日もバームで肌や髪をケアしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?