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なだいなだ先生の本

2014/5/29

ここのところ、書店に行くとアルコール依存性関連の本を立ち読みするようになった。

とても分かりやすい本に出会ったので購入した。

「アルコール依存性は治らない《治らない》の意味」
なだいなだ・吉岡隆 著 中央法規

精神科医で作家のなだいなだ先生がかつて久里浜に勤務していたとは知らなかった。

その久里浜勤務時代の話を交じえて書かれている。

アルコール依存性に関する話は目からウロコと言えるほど分かりやすいものが多かった。

私自身、自分の飲むワインの量がどんどん増えるようになってから「アルコールは自分の意志で減らせる」または「アルコールは本人にやめる意志があれば止められる」とは思わなくなった。

しかしそれ以上に、ここに書かれていたことを読むと、アルコールやその他の依存性があるモノ(ドラッグ、ギャンブル、買い物など)に対する見方が変わる。

私自身もプレアルコホリックだとしてもアルコール依存傾向と認めざるを得なかったのはこんな記述だ。

なだいなだ先生は「アルコール依存」という日本語ではなく「アルコーリズム」という言葉を使うことにしている、それは、「依存」という言葉のおかげで、単なる習慣から始まった飲酒を含める時に具合が悪いからなのだ、という持論を書いている。


前にも書いたが、私のワイン飲酒は楽しいお酒で何かを忘れたいからとか寂しいからとかではなかった。マイナス要因に起因するものではないし、飲んだ後も翌日も仕事はちゃんとやっているから誰に何を言われようとアルコール依存性ではないと思っていた。

しかし、これを読んだ時に、アルコールはヘロインや覚せい剤と同様のドラッグだから習慣的に使用して止められなくなったら依存性になるなのだと認めざるを得なくなった。

飲む理由など関係ない。

私はなだいなだに言わせればアルコーリズムだと思った。

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