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AA(アルコホリック・アノニマス)へ行ってみた

アルコール専門医の豊見先生に少し勧められたAA(無名のアルコール依存症者たち)の女性グループミーティングというものに初めて行ってみた。

私は完全なアルコール依存症ではなく(と思っている)月2回のみの飲酒を完全に守っている飲酒者。

だけれども、月2回しか飲めないのが苦しくて苦しくてどうしようもなく困っている。そして、月2回の機会に結構な量を飲んでしまう。従って「アルコールの問題で悩んでいる」ということになるのだ。

AAは初めてなのでドキドキした。開始時間に少し時間に遅れてしまった。
私が着いたときはメンバーの一人が冊子の文章を音読していた。

20人ほどのグループ。マニュアル通り「チェアマンの方はどなたですか」とこっそり聞くと「私です」と入口にいる女性が出てきてくれた。

「まったく初めてですか?」と主宰者?の方に聞かれたので
「はい」と答えると、チェアマンではない女性が立ち上がって近づいて、小さな冊子とメダルをくれた。

「よく来てくださいました。これから一緒にやっていきましょうね」
といったような言葉がけとともに握手をしてくれた。

私はお酒をやめるつもりがないので優しく声をかけてメダルをくれたひとや
ここに集っている人々に対して申し訳ない気持ちになった。

話し合いの内容は口外してはいけないのでここには書かないが、みな本当に壮絶な体験をしていた。参加者の中にはアルコール以外の薬物の依存症で苦しんだ過去がある女性もいたが、一様に地獄の苦しみを味わっていた。

プレ依存症(という段階が本当にあるならば)の否認よろしく
「私はここまでひどくない」「こんなになっていない」「だからココは私が来るところではない」というのが正直な感想だった。↑本当に全部否定文。

今の段階では自分が連続飲酒をしたり月2回の飲酒を破ってまたもと来た道を引き返し本物のアルコール依存症になる、ということを想像しにくい。
冊子に書いてあったように完全にコントロールする力を失ったと信じることができない。

ただ、私は自分が発言するときに「実はまだやめる気はなく、月2回は飲む」と正直に言った。しかし、それも否定せずにみな聞いてくれた。

このように誰かに怒られたりせず正直に話せる場が回復のためには必要なのだということだけは分かった。

もうここに来ることはないだろう。

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