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"ことば"は武器じゃない

SNSをサーフィンしていると、
斬りつけるような、投げつけるような、吐き捨てるような、そんな書き込みや文章を見つけることがある。

怒りや憤り、時には悲しみが元になっているんだとわかるが
思いがけずそのようなメッセージに触れてしまうと、体が痺れて痛くなる。

私に向けられた言葉ではないのに。
その人となんの関係もないのに。

私が感じる痛み、ってなんだろう。
考えてみた。

「こんな書き方しなければいいのに」
「言い方がキツイなぁ」
人ごとみたいに思っていたけど
私だって"ことば"を武器みたいにして振り回していたことがある。
それを思い出した。

いつまでも消えない悲しさを知って欲しかった。
許して欲しかった。
気づいてほしかった。
自分の心を、守りたかった。

こんな風に素直に言えたら簡単だ。
だけど
それを伝えたら相手がどう思うか、距離感が変わってしまうんじゃないか、嫌われるんじゃないか、と思って足がすくむ。喉がつまる。手がとまる。

傷つくのが怖くて、先に攻撃してしまったこともあったんだ。

強烈な文章を見た時に感じる痛みは
私がかつて傷つけてしまった人が感じた痛みなのかもな、と思った。

言葉の力を最大限に使って、相手に想いを刻みつけなけれなならない。
そういう時もあるだろうが、私は人をあたためるような言葉を書きたい。

寄り添えうようにふんわりと包む、ほんのり灯る明かりみたいな、そんな"ことば"を使いたい。

言葉は武器じゃない。
"お守りにしてもらえるような言葉"を綴りたい。


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