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「北播磨地域の企業と大学との就職情報交換会」イベントレポ

11月17日(木)13:00より、Zoomオンラインにて「北播磨地域の企業と大学との就職情報交換会」を開催しました。当日は、大学17校23名、企業41社53名、行政・団体2団体7名他計86名に参加頂きました。

【開催の目的】

北播磨における、若年者のU・J・Iターンや地域内定着の促進に取り組むことを目的として、北播磨地域企業の採用担当者と大学キャリアセンターの就職支援担当者とが求人・求職についての情報交換会を行いました。

【プログラム 】

大学、企業両方からの希望マッチングにて、ZOOM上で「企業1社×大学1校」の面談を約15分×11セッション設定し、企業情報、学生の就職状況、求人情報を交換するプログラムにしました。

【開催内容】

最初に兵庫県北播磨県民局県民交流室課長補佐 鈴木様からの全参加企業、参加大学への皆様に開始の挨拶をしていただき、セッションがスタートしました。
ZOOMブレイクアウトルームを使用し、大学側は固定のルームを設定、企業側は既に事務局に提出している面談希望大学を元に設定された大学側ルームに入室して頂きました。また、予約時間外にも面談ができるようにフリールームを設け、自由に面談ができる環境を整えました。

1回約15分の意見交換会の中では、まず企業側が自社の紹介をし、
どのような学生を採用したいのか、23年卒の採用状況、企業理念、ポリシーなどを説明し、採用したい人材、大学の学科専攻で企業にふさわしい人材を発掘できるか、働き方改革、福利厚生の充実度などについてアピールをしていました。大学側も自学で育成している学生の能力や特徴、今の学生の傾向、求人の受付方法など、企業側が知りたい情報を提供することで、お互いの理解を深める時間となりました。

【イベントを実施して】

北播磨地域の企業の多くは、地元就職を希望する学生向けに、UJIターンを目指し様々なイベントを企画していても、なかなか学生の目には留まりにくく、集客に苦労する状況が続く中、今回の北播磨地方の企業の方からは合同説明会などを対面にこだわらずオンライン方式で大学のキャリアセンターと繋がることができ、有意義な時間を見出していただけた様でした。

参加企業に対して卒業生を送り出している大学もありましたが、定着に課題があることが話題となりました。

参加大学の多くが、立地する神戸周辺地域からは距離のある北播磨地域で、採用後は一人暮らしが必要となる可能性もあり、その場合は企業側も住宅手当を支給することによってサポート体制を整え、遠距離から通う社員には在宅勤務の推奨や、残業をなくすなどの働き方改革が順次進められており、企業側も播磨地方での就職を前向きに学生が検討できるような努力をしていることが伝えられました。
近年、北播磨地方に限らずコロナ禍をきっかけとして学生や保護者の間では地元志向が高まる傾向があることを受け、インターンシップの開催や、大学のキャリアセンターに出向いて学生にアピールし努力をしている企業もありました。

参加企業からは、中小企業ならではの特性を活かし、ワークライフバランスが実現できるしくみつくり、地方での豊かなくらしを享受しながら、仕事にやりがいを持って取り組んでもらえるような環境を整備することで、若い世代に来てもらって、新しい風を企業に吹き込み、今後の企業発展に貢献をしてもらいたいという熱意が伝わりました。

最近の傾向として、芸術系大学の学生への関心や、文系学生を採用してIT人材を育成しようとするモノづくり企業が増えていること、また、一般事務ではなく、営業人材を採用したいという企業も増加するなど、企業側が学生に求める能力が変化してきていることが大学にとって有益な情報となりました。

地方企業ではピンポイントで大学と繋がることにより、学生の採用が生まれる事例もあるため、大学のキャリアセンターと直接つながることのできる今回の情報交換会は非常に意義があったと感じました。

今回参加した企業には、社員皆が仲良く、和気あいあいとした雰囲気の企業も多く、今後是非学生の就活の候補地域として注目してもらうべく、このような活動を継続していく必要性があると認識しました。