南の島と音楽
タイにはソンクラン(水かけ祭り)というイベントがあり、国民の祝日になっている。私も9日間の休みがあり、タイ南部のサムイ島および周辺の島へ妻と4日間の旅行に行った。
旅行先で聴いた音楽は、強く印象に残る。日常でその曲を聴くと、一瞬で旅行の記憶が蘇る。今回の旅行で流れていた音楽を記録に残しておきたい。
07:30 ホテルのプールで
朝からプールに入る。プール脇のカフェから流れる"Know You Better"が水中でも微かに聴こえる。水とファンクグルーヴが、寝ぼけた身体を起こす。最高の一日の始まり。
09:00 ホテルの部屋で
部屋からすぐにビーチに出ることが出来るようになっている。FKJの『Just Piano』をスピーカーで流す。可憐なピアノと潮騒が混ざる。男と女が砂浜でバレーボールを楽しんでいる。人生最高峰のチル。
14:00 ウアタラップ島のビーチで
何もしない。砂浜に横たわる。ココナッツを飲む。たまに海に入る。最高の透明度。Daniel Agedのスティールギターが日差しに溶ける。人生がもうゴールを迎えてしまったかのような気になる。
16:00 フェリーで
きらめく海面、無数の島々。小さい頃に家族でフェリーに乗った古く幸せな記憶を思い出す。この旅も、何十年後に振り返れば、甘く懐かしい思い出となるのだろう。人生は思い出の繰り返しだ。どんな苦難があっても、最終的にはこの曲のように、クールだったねと笑って振り返りたい。
19:00 レストランで
名も無き地元の歌手が歌を歌っている。サッチモとは似ても似つかない不安定で細い声が、遠くへ来たなという心細さを程よく掻き立てる。同時に、そのチルアウトしたムードに、ここはなんて素晴らしい世界(島)なんだと改めて思わされる。
21:00 パブで
ヌンロイカクテルとソーセージをダラダラ喰らう。この曲がかかるとパブのファランたちが合唱しだす。"Don't Dream It's Over"だって?確かに夢は終わる。だけど終わっても何回も繰り返す。この曲を初めて聴いた学生の頃、海外で働くという夢があった。その一歩が叶い、幸せが身体中に染み渡っていく。
22:30 プールサイドで
ホテルに戻ると、プールがいい感じにライトアップされている。飛び込みたい衝動を抑え、ビーチでカクテルを飲む。度数低めのラムが心地よく1日を終わらせる。"Never Moved"の"祭りの後"感がこの上なくフィットする。砂浜を少し歩いてから、部屋に戻ろう。
結論
サムイ島は最高の島だった。タイで働いている間はもちろん、日本に帰った後もまた来たい。30代になっても40代になってもまた来たい。