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アルバムレビュー

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#洋楽

Wunderhorse 『Midas』 (2024)

9/10 ★★★★★★★★★☆ 魂を揺さぶる名盤。曲と演奏と声と言葉だけで勝負し、大勝利を収め…

Kt.Fmk
2日前
15

Fontaines D.C. 『Romance』 (2024)

6/10 ★★★★★★☆☆☆☆ 有無を言わさぬ最高傑作を作ってくるものと期待していたら、どちら…

Kt.Fmk
8日前
18

Wand 『Vertigo』(2024)

7/10 ★★★★★★★☆☆☆ サイケデリックガレージバンドとして2014年にデビュー。音の傾向を…

Kt.Fmk
4週間前
9

Travis 『L.A. Times』(2024)

5/10 ★★★★★☆☆☆☆☆ 個人的な感覚だが、Travisは名作5th『The Boy With No Name』(2007…

Kt.Fmk
1か月前
8

Cigarettes After Sex 『X’s』(2024)

8/10 ★★★★★★★★☆☆ 風は世界中を旅しているという考え方が好きだ。今私が胸に吸い込ん…

Kt.Fmk
1か月前
16

Swim Deep 『There's A Big Star Outside』(2024)

7/10 ★★★★★★★☆☆☆ バーミンガムのインディポップバンド、5年ぶりとなる4thアルバム。…

Kt.Fmk
2か月前
9

DIIV 『Frog In Boiling Water』(2024)

8/10 ★★★★★★★★☆☆ 実に5年ぶりの4thアルバム。このバンドの、そしてシューゲイザーというジャンルの美点を凝縮した完成度を持つ傑作。 ポストパンク的疾走感を淡く表現していた1st『Oshin』(2012)や2nd『Is The Is Are』(2016)よりも、ヘヴィシューゲイザー的な3rd『Deceiver』(2019)に近い。つまり、どこかに向かうこともなく、その場で渦を巻き、漂い、結局沈んでいく、出口の無い音。 とは言え前作ほどディストーションペダルを強

Kings Of Leon 『Can We Please Have Fun』(2024)

4/10 ★★★★☆☆☆☆☆☆ 全体的には前々作『Walls』(2016)、前作『When You See Yourself』…

Kt.Fmk
2か月前
8

Loyle Carner 『hugo: reimagined (live from The Royal Albert Hall)』(2024)

10/10 ★★★★★★★★★★ 2022年の3rdフル『hugo』は、kwes.とのタッグを軸に、サウスロン…

Kt.Fmk
3か月前
16

Wojtek The Bear 『Shaking Hands With The NME』(2024)

7/10 ★★★★★★★☆☆☆ 2016年に結成されたグラスゴーのソフトポップバンド、3枚目のアル…

Kt.Fmk
3か月前
5

One Step Closer 『All You Embrace』(2024)

8/10 ★★★★★★★★☆☆ やっとリリースされたセカンドアルバム。メロディックハードコア、…

Kt.Fmk
3か月前
7

Jordan Rakei 『The Loop』(2024)

8/10 ★★★★★★★★☆☆ これまでの彼の作品には、直接的な気持ちよさの前に一枚カーテン/…

Kt.Fmk
3か月前
13

Adrianne Lenker 『Bright Future』(2024)

8/10 ★★★★★★★★☆☆ またしても完璧な作品。2020年のソロ『songs』『instrumentals』…

Kt.Fmk
4か月前
19

Lo Moon 『I Wish You Way More Than Luck』(2024)

7/10 ★★★★★★★☆☆☆ Talk TalkやPeter Gabrielに影響を受けた丁寧で上品なインディアートロック。この手のバンドは2024年も一定数いてどのバンドも知的なサウンドを作っているが、その中でもこのバンドの完成度の高さはデビュー作の時点から圧倒的に抜きん出ている。 音は1st, 2ndとほとんど変わらない。主張は強くないが多彩な音色を使い分けるドラム/打ち込みと基本に忠実なベース、その上でシンセ、ピアノ、コーラス、サックスが柔らかく夢のような叙情を繰り