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大人になって良かったと思うこと

多くの人に、「学生時代と社会人になってからと、どちらがいいか」と聞いたなら、どっちの回答の方が多いんだろう。

私は断然、社会人(=大人と見なします)になってからの方が良くて、まだ社会人歴でいったら浅いけれども、1年目から「ああ、学生時代に戻りたい…」と思ったことはほとんど無かった。

私が新卒で入社した会社は、まあ一般的に言えば結構ブラックな会社で、中小企業に多い、昭和気質でかなり精神論の強い会社だった。
周りの友人に話すと、ドン引かれて共感者がいなかったので、ネタにして話すのもだんだん辛くなってたくらい...
(その会社はパワハラもあったりで、今は転職済み。)

それでも学生に戻りたい!と思ったことはあまり無かった。
決して大学時代に酷い思い出があるわけじゃないんだけど。
同期には恵まれていたのも大きいけど、仕事するの自体は結構好きだったし、学生時代のように特に目的も無く堕落した生活を送っているよりはずっと充実感や存在意義があった。(社畜感…)

(TOIECの点数を上げる!とかはしていたけれども、勉強好きでもなかったし、特別充実感というのは感じてなかった。)

みんなが「枠にはまらないといけない」のが学生時代

一番大きいのは、これ! 
特に中学〜高校はそれが色濃く、大学にも少なからずそれはある。

もちろん、学生時代が輝かしい人たちもいる。
ただ、輝ける人は限定されていると思う。
自分からコミュニティに入って馴染んで、積極的に何かをできる人」限定だ。
主にサークルや、学生団体に入れる人たち。

もちろんそこで楽しそうにしている人達には憧れがあったりして、私もインカレに入ってみたものだけど、私にとってこういうモノのこわいところは
その集団に染まらないといけないこと、
個人が成立しているというよりその中で”適したキャラクター”にならないといけないこと、あとは
「こういうのがおかしい」とか「これがイケてる」とか、
暗黙の了解でコミュニティ内の風潮があること
だ。

特に、日本の風潮だと思うけど。
知らず知らず同調圧力が強いのが良くないところですよね...

つまり「これがしたい」と思って入ったコミュニティでも、まずはそのノリを克服してキャラクターを作っていかなければ、そのやりたいことはなかなか楽しんで出来ない。

例えばまじめなことをしたら、「お前意識高い系じゃん」ってからかわれることが、いい例。

そしてその割に就活の時は突然みんな『意識高い系』になる。
え、君らも意識高いじゃーん!
そしてここでまじめに就活をしない人は今度は、「あいつやばいよね…」というレッテルを貼られるのです。
複雑です。どういうこっちゃ。

そのノリが好きな人、平気な人しかやっていけない残酷さが学生時代のコミュニティにはある。

私みたいに集団のこういう風潮が苦手な人間はいわゆる「社会不適合者」レッテルを貼られることが多いけれども、社会人になってからはそこまで不便を感じたことはない。

社会人は「仕事をする人間」として見られるようになるから、付き合う人はある程度自分で選べるようになっていくしその点がすごく、ラクでいい。
広い世代の人と関わることもあり、違う価値観の人がいても受け入れられるというか、いい意味でドライというか、受け流すことがスタンダードになっていく。

みんな仕事をしてるのだから、当たり前だけど何をしても「意識高いね〜」と言う人もいない。そもそもの基準が意識高いからね。

「意識高い」っていうのは、褒め言葉になることもあると思います。ただ学生時代の「意識高いね」は決して褒めてはいなくて、一気に距離を感じるワードです...

大人の方がずっと自由だ

そしてnoteを始めてこんな自分の意見を発信しようと思ったり、絵を始めて堂々と投稿したりできるようになったのも、大人になったおかげだ

「普通でないといけない」「みんなと足並みを揃えなければいけない」と思う必要が無くなったから、変に周りを気にすることがなくなった。

社会人になれば時間の問題とかはあれど、精神的にはずっと自由。

『意識高いじゃん』と、不快なノリで言ってくる人もいない。
例えSNS越しに思われていたとしても、もうそのコミュニティに私は属していないし、会わない人たちなので痛くも痒くもないのです。

私は大人になって、ずっと自分らしくなれた。

「これをやったらおかしい」という価値観から、解放されたから。

もちろん会社員なら所属している会社の社風も重要で、精神論が強くない会社にいることも大切だと思う。自分らしくいれなくなってしまうから。あとは私みたいな人は飲み会の多い会社は注意ね...

大人の方が、ずっとずっと自由なんだよ、と
「社会人になりたくない」と思う学生には伝えたい。



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