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わたしが食事を作る、ワケ

母になって15年がたちます。
気づけば毎日、子どもたちに食事を作ってきました。


忙しい朝は食パン一枚に目玉焼き
保育園のお迎えが遅いときは
スーパーでおそうざいもあります。

ですが、一日3度の食事のうち
「かならず1食は、ごはんを作ろう」と決めています。



今ではあたりまえの習慣になりました。
毎日、まいにち作る。
わたしがその道のりを、歩みはじめたのはなぜか。


それは
はじめて出産した長女が
「アトピー」だったこと。

そして今も、
皮膚に後遺症が残っているほど
大きな傷ができたこと。



アトピーは両親の遺伝が関係しています。
そして母体の健康状態も大きく影響します。


もともと私自身、肌が弱く
アトピー体質ですが
それほど気にするほどでもありません。

ですから、子どもが生まれる前は
ひどい食生活でした。

・朝はコーヒーだけ
・昼はおべんとう屋さんでワンコン
・おやつはスタバでスコーンとカフェラテ
・週に一度は飲み会
・仕事で徹夜


もしかすると「こんな生活はふつうだよ」
という方もいるかもしれませんね。


妊娠前であれば、それほど気にしなくていいです。

ただこの食生活は、妊娠しているときも
(コーヒー以外は)ずっと変わらず
不規則なママだったんです。
これが大きな問題。
まさに、自己中心的な生活です。

「自分のことしか考えていなかった」

正直、わからなかった。


「親としての意識」が欠けていたのです。
赤ちゃんに対面していないのですから
リアリティーに欠けるのは当然ですね。


ですから15キロも体重が増えました。
出産に2日かかり、陣痛促進剤も使いました。
初産のわたしにとって
恐怖でしかありませんでした。





そして生まれてきた長女の肌は
乾燥し、しわしわで、赤くただれていました。


妊娠当時読んでいた「ベビー雑誌」の赤ちゃんたちは
目がパッチりしていて、かわいい。
ほっぺもつるつるで、思わずほほをくっつけたくなる。


自分にも「こんなにかわいい赤ちゃんがやってくるんだ」
と思っていたのです。
でも現実は、そうではありませんでした。



「かわいい」気持ちと
「痛々しい」気持ちで
抱っこすることをためらいました。


今だからはっきり言えますが
そんなの自分の責任です。自業自得です。
赤ちゃんはなにも悪くない。



アトピーのことは母にも相談しましたし
ママ友にも相談しました。

病院を紹介してもらい薬をぬりました。
漢方も飲ませました。
いろんなことをためしました。



ただ、それはあくまでも
体の外側からのアプローチであって
体質はすぐには変えられません。



そこでわたしの反省の気持ちも含め
夫婦で決めたのが


・食事はできるだけ手作りに
・加工食品は最低限に
・生活環境もできるだけ清潔に

という生活です。


100%完治を急いでしまっては
お互いストレスを与えるだけです。
必死になってしまいます。

なので
「できるだけ」で、ちょうどいいです。

そうしているうちに
自分を責めなくなりました。

長女といっしょに
アトピーを共通言語にし
日々の生活を、たいせつにできるようになっていました。





15年たった今
長女のひじの一部は
白斑(皮膚の色素が白くなる)になっています。


ですが
まいにち元気に学校に行って
部活をして、勉強して、友だちと話して
たのしく過ごしています。


今は、アトピーのことは
それほど大きな問題ではないようです。


今朝も「行ってらっしゃい!」と見送りました。
元気な後ろ姿に
「母にしてくれて、ありがとう」の思いを込めて手をふります。



もし、いま、
プレママさんであれば
自分のカラダをたいせつにしてください。
赤ちゃんのためにも、おいしいごはんを作ってみてください。




もし、いま、
お子さんの体調で悩みを持っているなら
完璧を求めないでください。


子どもには「子どものちから」があります。
母には「母のちから」があります。
そしてどちらも大きく、成長します。


母になって15年がたちます。
気づけば毎日、子どもたちに食事を作っています。


では、また!


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