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人の気持ちをインストールしやすい

映画を見たあと、

なんだかその映画の主人公になったような気分になることがある。

スパイダーマンのように

壁をよじ登れたり、

恋愛映画のヒロインのように

センチメンタルになったり。


なんだか

自分が強くなったような

可憐な乙女になったような

錯覚を起こす。


これは、

エンターテイメントとして、

自ら望んで取りに行くなら

問題はない。


しかし、

それと同じことが

日常的に起きたらどうなるだろうか。



街ですれ違う人の気持ちを

自分に取り込んでしまい、

とくに訳もなく落ち込んでしまったり、


公園で遊んでいる子供たちの気持ちに、

“勝手”に自分の気持ちが寄せられて

はしゃいでしまったり。


家を出て

誰かを見るだけで

その人の気持ちを吸収してしまう。


それも、

自分の意志とは関係なく。


なにをしていても、

どこにいても

落ち着かないだろう。


私には、

そういった特性がある。


もしかして、

HSPの特性の一つなのかもしれない。


誰でも、

相手の気持ちに心を寄せて

共感したり、同情したり

する。


しかしそれはたぶん、


相手の心情の背景にあるいきさつや

条件をふまえて、

想像力を働かせて

できることなのだろう。


長い間

一緒に過ごして、

相手の人柄や

物事への捉え方を

熟知した上で、

理解を示すことだろう。


しかし、


私の場合は、

自分が望まないのに、

見知らぬ人の

心情を

自動的に

汲み取ってしまう。



もちろんそれは、

超能力でもなんでもなく、

相手のムードやバイブレーションに

自分が

飲み込まれてしまっているのだ。


誰かといっしょに居ると、

その人の醸し出す空気感に

圧倒されてしまい、

平常心を失う。


相手はこう思っているのではないか、

という

勘が働く。


しかもそれは、

「相手の機嫌は自分のせい」

という考えに基づいたものが

大半である。


相手が不機嫌なのは自分がああ言ったから?

こう言ったから?

もしくは


こう言わなかったから?


こんな思考がぐるぐると

頭の中を駆け巡り、

自分ではどうしようもなくなる。


ただし、

これはあくまでも自分の

想像なので、

実際の相手の気持ちからは

外れていることも

多い。


ただ、

相手の気持ちの変化に

あまりにも敏感で、

強く動揺する。


相手の気持ちを

インストールして、

それを“着てしまう”のだ。


これは特性なので

仕方がない。


才能として生かす道を見つけるしかない。





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