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「自分がしてあげたいこと」と、「相手が望むこと」のギャップを意識する

実を言うと私は、

「読者のため」というフリをしながら、

「上手に書けたね~」と言ってほしいのが本音だ。


ライター初心者あるあるだろうけど、

自分が考えた「うまい言い回し」に酔ってしまうのだ。


誰でも自分が考えたコピーは大好きだ。

たとえ評価されなくても。


しかし残念なことに、

肝心の読者には、

「ああ、この人はここで、

"うまいこと言った”と思っているんだろうな」

というふうに、白々しい狙いだけが届いてしまう。


だから、

自分のお気に入りフレーズは一旦脇において、

読者の求めるものが何かを見極めなければならない。


「自分がしてあげたいこと」じゃなくて、

「相手が望むこと」を提供しなければ

仕事として認められないのだ。


これはコミュニケーションにも同じことが言える。


例えば

自分が好意で誰かに何かをしてあげるとする。


相手にとって悪い気はしないが、

本当の本当には、

そのポイントではないのかもしれない。


実は

料理の味付けを変えたことをほめてほしいのかもしれないし、

先方から連絡がなくて不安になっている気持ちを汲み取ってほしいのかもしれない。


ここで厄介なのは、

本音がそのまま言葉として表れることが

ほとんどないということだ。


自分の本音というのは、

「そんなこと言ったら笑われる」

とか

「そんなこと言うのは怖い」

とか

「そんなことはカッコ悪くて死んでも言いたくない」

という強力なバリケードに守られている。


そうやすやすとは

外に出ないシステムになっているのだ。


「本音を出すことは

死ぬより怖い」というのが人間だ。


だから、

一筋縄では分かりようもない

相手の本当に望むことを、

その言葉尻から

嗅ぎつけて、

探し当てられるような嗅覚を持っていたいと思う。






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