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元不登校の実話①山村さん(仮名)の場合。前編


ご覧いただきありがとうございます!

吹田市でフリースクールを運営しております、トイロです!

体験と探求が叶えられる学び場として、2021年6月に開校しました!

開校してから、相談をたくさん受けてきたのですが、もっとも多いのが、「この先どうなるかが見えない」という不安でした。

誰もがわからない将来を見ない。というのが何よりですが、どうしても見てしまいます。

その辺りについては、こちらに書いていますので、一度ご覧ください!

そんなこともあり、「不登校だけど社会人」の方の話が参考になるのではと思い、18名の方と対談しました!

自身の経験が誰かの役に立つならと、許可をいただいた方々の話を、書いていきたいと思います!

今回は、

山村さん(仮名)38歳♂空調設備会社勤務、3児の父

の方の話です。



刑務所。ぼくからしたらそうでした。


夏休みが早くおわらないかなあ。と小学生の頃は毎回思っていました。

中学に入学してそれは一変しました。

靴下のワンポイントの位置まで決められる生活。

息苦しかったです。

朝から笑顔のない先生がたくさん立って、「おはよう」より先に服装、髪型のことを言っているあの正門が異世界の入り口でした。

「刑務所ってこんな所なのかな。」と中1のぼくは思っていました。

なんとか1年間はがんばったのですが、中2の担任と出会って、何かが壊れてしまいました。



毎日の課題が、罰に感じる寝る前の時間。


担任は40位の女性で、すぐに怒鳴ったり、ちょっとしたことで長い時間説教する方でした。

何より嫌だったのが、毎日「自学ノート」というものを提出しなければいけないことです。

自分で内容を決めて、最低1ページの学習をすると言うものです。

勉強が苦手なぼくからしたら地獄でした。

苦手だけど勉強が好き。小学生のころはそうでした。

だけど、このノートのおかげで、完全に嫌いになりました。

そこから、学校に行くのが苦痛になり、自学ノートをやりたくない。でも、やらなければ長い説教があると葛藤し、気付けばいつも寝る時間になっていました。

ほぼ泣きながら寝る時間を過ぎても自学ノートをやっていました。

大好きなバラエティーも見ることがなくなりました。

ぼくからしたら、何もしていないのに罰を与えられているとしか思えませんでした。



学校に行かないと人間じゃないの?


それから、学校に行かなくなりました。

すると、担任は毎朝家に来て、ぼくを無理やりひっぱって連れていったりしました。

母は、最初学校に行かなくていいよというスタンスだったのですが、そんな担任に看過されてか、「学校に行きなさい」と言うようになりました。

母が味方でなくなった瞬間でした。

ぼくはすっかり自分の世界に蓋をして、そこから出ようとしませんでした。

ある日、また担任が来ました。

玄関から大声で、「学校に行かないとまともな人間にはなれない!」と言いました。

「ぼくはまともな人間にはなれないの!?」

これがこの日から繰り返し、ぼくの中でループしました。

こうして、ぼくの世界の回りには何重にも壁ができ、自分でもどうしたら出られるのかわからなくなりました。



生きている意味なんかあるのかな。


その後中学校に一度も行くことなく、高校にはいった方がいいと言うことで、歩いていける私学に入学しました。

いわゆる、ヤンキー校で、勉強していなかったぼくが受かるようなところでした。

これが、人生の選択としてのとんでもない間違いでした。

人生やり直そうと期待を胸に、入学式から1ヶ月程は登校できました。

しかし、周りは元気な人だらけ。当時のぼくはついていけずでした。

期待していた友達はできずに、次第に学校が苦痛になってきました。

やり直せると希望を持っただけに、その返ってきた絶望は大きく、一瞬で押し潰されました。

2度目の不登校。

また、「まともな人間になれない」あの、担任のかすれた声がぼくの中でリピートされました。

ほんとに、高校に入学したことを後悔しました…



高校中退。現役のひきこもり。


そのまま高校も一度も行くことはありませんでした。

ぼくの世界は現実より居心地がいいため、高2にあがると同時に退学し、それすらなんとも思わない程でした。

部屋からも出ず、風呂もほとんど入らず、毎日聞こえる母の泣き声にすら何も感じなくなりました。

完全なるひきこもりになりました。

辛く、真っ暗で先の見えない毎日が続きました。

これが、この先2年も続くなんて思ってもみなかったし、まさかぼくがあんな事を成し遂げるなんて思ってもみなかったです。

その続きは、後編でお話ししたいと思います。


ということで、山村さんはこの先どうなるのでしょうか。

いったいどんなきっかけがあり、人生がどのように変化したのでしょうか。

次回もぜひご覧ください!


最後までご覧いただきありがとうございます!


良ければ、
「吹田市 フリースクール トイロ」
で検索して、トイロの理念や、元不登校の代表の思いなどをみていただければ嬉しいです!

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