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不登校の子ども達にキャリア教育が必要な理由。

不登校の子ども達にとって、親以外の大人と接する機会をたくさん作ることが大切と考えています。

大阪の吹田市でフリースクールや放課後学習スペースを運営しています、NPO法人トイロです!

来年度、豊中での分校と放課後デイを運営していくことになり、ワクワクする毎日を過ごしています!

そんな中、2回目の職場体験として、吹田市泉町にある『たこっち』さんにお世話になりました!

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キャリア教育を本格的に導入して、学校に行かなくても大丈夫という道を、生徒ともに考える時間が増えました。

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トイロで学べば、将来の選択肢について考えて知ることができる。

だから、子どもも保護者も安心が芽生えてきます。

教師をやってましたが、学校に通ってて、ここまでのキャリア教育は受けられないと思います。

フリースクールだからこそ実現できることです。

これが民間としての強みになってきます。




親しか大人を知らない。



教師時代から、不登校の子ども達の進路にこれまで200人以上は関わってきました。

その多くは高校の進学を機に学校に行くようになり、次に、アルバイトを機に家以外とつながるようになります。

理由としては、

・ある程度自分で選択できる余地がある。
・合わないと思ったら自分の意思で辞められる。
・環境が変わる。
・この頃には心が成長している。
・ただ単に小・中学校が合わなかっただけ。

などがあげられます。

どんな子ども達でも、最終的には『自立』だと思うので、高校進学や、アルバイトというものは、きっかけとしてとても向いています。

こうして、家しか知らなかったコミュニティが広がり、親以外の大人の価値観を知ることになります。

親以外の価値観を知れば、多様な生き方があることを知り、自分について考えるカテゴリーも増えてくるので、さらに前進していくようになります。

これがポイントです。




キャリア教育が必要な理由。

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『将来の選択肢を知る。』

これを早い段階でできるからです。

自分の興味関心と、働くとはどういうことかを考えていったり、世の中にある仕事について知ったり、実際に働いてみて大変さややりがいを知ったり、向き不向きを知ったりと、自立に向けての大きなステップアップができます。

実際にトイロの生徒であった変化は、

・ゲームやYouTube三昧では、何のプラスにもならないことに気付く。
・プロの働く姿を見て、お金を稼ぐ大変さを知る。
・自分に向いていない職種と向いてる職種の両方をあげられるようになった。
・必ずしも夢を持たなくていいということに気づいた。
・自分が作ったもので家族が喜んでくれるので、働く意義を知ることができた。

などです。

そして、自分の人生の先にはたくさんの選択肢があって、そのために何が必要なのかを知りたい欲求が出てきます。

ここまでくるのに時間はかかりますが、早い生徒で2ヵ月でした。

その生徒はもう学校に毎日行けるようになってます。

職業調べと進路学習を通して、学校に行く必要性を自ら感じたからです。

大学をでなければ、自分に向いてる仕事ができないとキャリア教育の中で知り、自分から学校に行くと言ったそうです。

2年以上行ってなかった不安より勝りました。

これがキャリア教育の持つ力かなと思います。

不登校から前進するきっかけを作ることができる手段の一つ。

これをトイロでもっともっと充実させていこうと思っています。

次は、消防署とキッチンカーでの販売体験を実施しようと思っています。

できるだけ多くの職種を体験できるようにしていきたいです。

不登校支援✖️キャリア教育。

文科省の不登校施策を読み解いても、それは間違いなく民間教育施設に求められていきます。

知り合いの行政の方からも少しお話を聞くことができました。

民間教育施設の基準というものが設けられて、今後運営がシビアになっていくだろうとのことです。

おそらく大手企業が参入してくることにもなります。

教育機関であるという線引きには、基準があれば簡単だからです。

教員免許、教育現場経験何年以上、児発管のような相談事業が可能な常勤スタッフが求められそうです。

「普通教育に相当する教育」「社会的自立」「個別の支援計画の作成ならびに、相談支援事業」これらが今後の運営のキーワードになっていきます。

これらの多くは国家資格に関連することがほとんどです。

今後どう展開していくのか楽しみです!


最後までご覧いただきありがとうございました!

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ぼちぼち生徒が増えてきた『放課後学習スペースTOIRO』です!

『ボードゲーム✖️学び直し』ができる塾として、Facebookからの問い合わせが多数来ました!

吹田市初の放課後のサードプレイスです。

キーワードは『アート思考』と『トリプルシンキング』。

今、企業が芸大生を積極的に採用している事実をご存じですか?


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