ソニー有志アルムナイ立ち上げ記 〜5.関係づくりの工夫
ソニーの有志アルムナイ立ち上げの記録、今回は、会ったこともない人同士がオンラインでやりとりする状況をつくるための関係構築の工夫についてお伝えします。
対面したことのない人との接点づくり
SNSで登録者の頭数ばかり集めたところで、自発的にコミュニケーションをしてくれるわけではありません。
いくら同じグループ会社にいたとはいえ、所詮は知らない人。そんな人ばかいのところで何か投稿しようという人は限られます。
そもそも何を投稿していいのか、何はNGなのか、投稿するとどんないいことがあるのかが分からなければ、投稿する気にもならないでしょう。
そう考えて、以下を組み合わせて、投稿、コメント、イベントなどの企画が増えるよう、工夫しました。
具体的にやったことを説明します。
1)想いを文章にする
参加者にとっては見も知らない主催者でも、どういう想いで、何を考えて、その場を運営しているか、きちんと文章にして示しておくと、人となりが少し分かって、安心度が高まるかもしれません。
そこで、noteに立ち上げに際して考えたことを記しました。
あとは、主催者が率先して行動で示します。色々と企画を仕掛け、考えていることを発信します。実はこの一連のnoteもそういった活動の一貫だったりします。
無理をすると心が折れるので、無理ない範囲でやっていますが。
2)入口で接点をつくる
なんの脈絡もなくFacebookでつながっていない人からメッセージがきても怪しく思うのが普通でしょう。しかし、自分のアクションに対する連絡であれば、少しは緩和されるでしょう。
そこで、参加申請という、唯一確実な、参加者からの自発的アクションに対して、承認時に必ず個別のメッセージを送るようにしました。
実際に送っているメッセージは以下です。
趣旨を明文化したnoteはここでも活用しています。全員が読むとは思いませんが、中には読んでくれる人もいるだろう、という程度の期待値です。
なお、このメッセージのねらいは以下です。
自己紹介は、グループ内にいる知り合いとのやり取りの呼び水になりますし、賑わいが可視化され、自分も投稿してみようと思わせる効果があります。
Facebookの機能で、新たに参加した人を歓迎する投稿を生成する機能もあります。そこでも自己紹介を推奨しています。
3)投稿には必ずリアクションする
グループに参加した時が、最も投稿しやすいタイミングです。「はじめまして」は口実として自然ですし、何か新しいことを期待する気分もあるでしょう。なので、自己紹介を推奨するのです。
そこで投稿し損ねると、時間が経つほど投稿しにくくなります。もちろん、運営側はいつでも投稿歓迎で、そのようなメッセージは出しているのですが、当人がどう思うかは別の問題です。
アルムナイとはいえ知らない人ばかりの場で、勇気を出してせっかく自己紹介を投稿しても、リアクションがなければ、次から投稿する気がなくなるでしょう。
よって、少なくとも私は、投稿があれば全てに必ずいいね!して、コメントするようにしています。
因みに、アルムナイも400人くらいになると、何かしら繋がりのある人が中にいたりします。
なので、投稿すると、そういった人が「ご無沙汰です」とコメントしてくれ、ご縁が復活するキッカケになったりすることも多いです。
裏技1)知り合いを入れる
私が最初に立ち上げたコミュニティはご近所会でしたが、ご近所で知り合いを発掘する以外に、知り合いを近所に引っ越させるということをしました。
同じ発想で、最初は知り合いの元ソニー社員何人かに案内しました。更に、その人々の元ソニーの知り合いを誘ってもらいました。
共通の知り合いがいるのも何となしの安心材料となります。
裏技2)裏で手を回す
例えば、Facebook上でも個別に繋がっている人が、個人アカウントで、アルムナイにも関わりそうな、問題解決や募集などの投稿をしていたら、「アルムナイでも投稿してみて」と個別にメッセージしています。
さらに、その問題を解決できそうな人をアルムナイ内で個別に知っていれば、その人に投稿への反応をお願いします。
そうして、マッチングが実際に成立するという「いいこと」を目の当たりにすれば、この場に投稿すれば自分の課題が解決するかもしれない、と期待し、自主的に「教えて」「募集」の投稿をする人が出る可能性が高まります。
誰かが一方的に得をするでっち上げは良くありませんが、相互に利益があるマッチングのきっかけを作ることは良いことと考えています。
まだ道は半ば
以上は文字にすると大変そうですが、1つ1つは大した工数もかかりません。細々としたことを着実にやるというだけです。本当にこの場を良いものにしようと思えば、自然に体が動きます。逆に、主催者の本気度が試されます。
とはいえまだまだ、自発的に投稿や企画が活発に出てくる状態ではないので、道半ばではありますが、継続あるのみです。
よろしければご協力ください。
次回は、場を活性化するためのイベントを量産する仕組みづくりについてお伝えします。
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