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下部組織でも随一のトップタレント。トルベン・ライン(18)「バルサやアーセナルを断って、ばいやんを選んだ理由とは」

—— 以下、翻訳 (インタビュー記事全文)

トルベン・ラインはバイエルン・キャンパスの最大のタレントの一人だ。18歳の彼は、FCバイエルンへの移籍や自身の大きな夢について、初めて語ってくれた。

トルベン・ラインはFCバイエルンのU-17やU-19チームの中盤センターでセンセーションを巻き起こした。数日前、ベルリン出身のこの18歳は、ミュンヘンのクラブと新たに1年契約を結び、現在は2022年までクラブとの契約を延長した。このアンダー代表選手は、3部リーグのバイエルンのセカンドチームでプレーすることで、ハンジ・フリック監督率いるトップチームにアピールしたい考えだ。

バイエルンのスーパータレントに、ドイツ『シュポルト1』がインタビューを行った!

SPORT1:ヘルマン・ゲルランドさんは、2017年夏に、君の名前を人々は覚えておくべきだと語った。当時、君は彼にとって、キャンパスで最大の有望選手だったということだ。この褒め言葉をどう受け止めた?

トルベン・ライン:褒められて嬉しくないと言う選手は、みんな嘘をついている。でも、こうした褒め言葉にプレッシャーを感じることはなかった。それよりも、トレーニングや試合で毎日全力を出すことの方がモチベーションになっていると感じていたよ。

SPORT1:彼に何か言われたことはあるかな?

ライン:確かに、いろいろと言ってもらえたことを覚えている。励ましの言葉やキツい言葉でも、言ってもらえれるのは嬉しいことだ。そうすると、自分に何ができるかをもっと示したいと思えるからね。

SPORT1:どんな言葉で、彼は君の気持ちを奮い立たせてくれた?

ライン:U-16のとある試合が強く印象に残っている。その試合を彼は観客として観に来ていた。僕らのチームは2-0で勝利し、自分自身のパフォーマンスにはかなり満足していた。そして、夕方になると彼が僕のところへ来て、こう尋ねた。「どうしたんだ、なぜゴールもアシストもしない?なんてプレーだ。」それに対し、「かなり上手くプレーできていたはずだ」と僕は答えた。そして、彼は言った。「おいおい、ノーゴールノーアシストだぞ。それのどこがいいんだ?」と。また別の日には、スポーツコーチと一緒に軽めのトレーニングをしていた時のことだった。それを見た彼は、「何でトレーニングをしないんだ?」って言ってきた。僕の答えは、「昨日、試合に出たから」だ。そうすると、彼はこう言ったよ。「私が監督だったら、今日はランニングさせていただろうに」と。そんなふうに、彼は僕の気持ちを煽ってきたんだ。彼は今では、僕の恩師の一人だね。

SPORT1:君の得意なポジションは?

ライン:中盤ならどこでもプレーできる。ボランチやセンターハーフ、ゲームメーカーであろうとね。でも一番好きなのは、センターハーフだ。一番自由にプレーできるからね。

SPORT1:君の武器は?

ライン:僕はパスとフィニッシュを強みとしている。でも、おそらく僕の最大の武器は、両利きなことだと思うよ。

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SPORT1:君のロールモデルとなる選手は?

ライン:全盛期の頃のアンドレス・イニエスタだよ。彼は僕のアイドルであり、そのプレースタイルに大きな感銘を受けたんだ。今の好きな選手は、メッシとチアゴ・アルカンタラだね。

SPORT1:2020年には、フリッツ・ヴァルター賞の銀メダルを受賞したね。君のキャリアを飛躍させる出来事だったと言えるかな?

ライン:凄い賞だよ。夢にも思っていなかった。僕の夢はずっと、プロサッカー選手になることだった。この目標を胸に、2017年にヘルタBSCからFCバイエルンに移籍したんだ。ここでプロになりたい。ここで活躍して、いつかはアリアンツ・アリーナでプレーしたいんだ。そのために僕は先日、契約を延長した。FCバイエルンの担当者たちは、僕の次なるステップに向けての考え方に賛同してくれたね。

SPORT1:2017年、君はアーセナルとバルセロナからの話を断ったんだよね。FCバイエルンは、どうやって君を説得したんだ?

ライン:当時、バイエルンが若手の僕を欲しがっているという話を聞いたとき、もちろん自分の中で何か衝撃が走った。信じられない気持ちになったね。いつかそのようなクラブでプレーすることは、すべての選手の夢だ。ミュンヘンを訪れ、アリアンツ・アレーナを見せてもらった時、僕は決断したんだ。是非、この一歩を踏み出したい!クラブとその歴史を知り、僕は確信を持ったよ。

SPORT1:ハンジ・フリック監督が就任し、バイエルン・キャンパスの多くのタレントがプロデビューを果たしたね。ジャマル・ムシアラのような才能ある選手がレギュラーとしてプレーするのを見るのは、若手選手にとって、どれほど重要なことだろうか?

ライン:確かに、その点はポジティブに受け止めている。昨シーズンはジャマルと一緒にプレーしたよ。彼とは仲良くしている。でも、自分自身にもそのクオリティがあることを知っているし、チャンスが来たら絶対に逃さないようにしなければならないと思っている。

SPORT1:ハンジ・フリック監督と何かコンタクトはあった?

ライン:僕は主に、U-17時代に監督を務めていたミロスラフ・クローゼと連絡を取っている。僕が初めてミュンヘンのプロ選手たちと少人数のグループでトレーニングを受けたのは、彼の下でだった。レロイ・サネ、アレクサンダー・ニューベル、タンギ・ニアンズと一緒にね。他の選手たちは、リスボンで行われたチャンピオンズリーグの試合に出ていた。

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SPORT1:ミロスラフ・クローゼ監督のもとでU-17のチームでは何を学んだ?

ライン:たくさんあるよ!(笑) 何よりも、彼のメンタリティ、勝利への意志、そしてプロ意識に、僕はとても大きな影響を受け、僕の成長を助けてくれました。才能とトレーニングだけではプロになれないこと、そしてピッチ外での規律も大切だということを教えてくれた。栄養や睡眠などの大切さにも気づかせてくれた。彼の下で、本当に多くのことを学んだよ。

SPORT1:彼の監督としてのキャリアは素晴らしいものになると思う?

ライン:そう思うよ。彼の下でトレーニングをしていた時、選手たちとは本当に仲が良かったんだ。家族のように感じたね。どんな試合でも勝てる気にさせてくれる。たとえ相手がどこであってもね。それが、監督として彼を特別なものにしていると思う。

SPORT1:君のプロデビューはいつだと思う?

ライン:FCバイエルンで活躍したい。それが僕の明確な目標だ。それがいつになるかは気にしない。自分自身にプレッシャーをかけてたくはないんだ。そのために、あらゆる準備をするつもりだし、チャンスが来たらそれを掴みたいと思っている。

▼元記事
https://www.sport1.de/fussball/bundesliga/2021/02/fc-bayern-torben-rhein-ueber-barca-iniesta-und-miroslav-klose


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