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来シーズン、新指揮官のもとでブレイクが期待される若手選手たち

—— 以下、翻訳 (ドイツ『シュポルト1』記事全文)

FCバイエルンには、優秀な人材が控えている。今回、『シュポルト1』では、その中で最も有望な若手たちを紹介する。

この夏、FCバイエルンは、ユリアン・ナーゲルスマンという、特に人材登用に力を入れている監督を迎えることが決まっている。

また、現在はライプツィヒの監督を務める彼は、先週の火曜日に自身が述べたように、チームをさらに若返らせるのも彼が招聘された理由の一つである。「タイトル獲得だけでなく、私はバイエルン・キャンパスの人材を統合することも目標としている。」

新顔の中には、ハンジ・フリック監督のもとで、FCバイエルンがウニオン・ベルリンと1-1で引き分けたときに見られたものもある。バイエルンの退任が決まっているこの監督は、当時、必要に迫られて人手不足のために4人のティーンエイジャーを同時に召集し、その中にはバイエルンのトップチーム初出場を果たした者もいた。

しかし、FCBで脚光を浴びるようなプレーをしたいと思っている若手は他にもいる。『シュポルト1』が、FCバイエルンの最も有望なタレントたちを紹介しよう。

ブライト・アレイ=ムビ(18歳 / DF)

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18歳の彼は、すでにFCバイエルンの大舞台で活躍している。12月のチャンピオンズリーグでは、ムシアラに代わってバイエルンの最年少選手として活躍した。1-1で引き分けたアトレティコ・マドリード戦では、トレーニングを積んだセンターバックは、5人のバックラインの中で左サイドバックとして起用された。ハンジ・フリック監督は、アレイ=ムビをフィジカルが強く、スピードのある選手だと評している。

総合的に見て、イギリスとドイツの両国籍を持つこのタレントは、まだトップチームへの定着はできていない。アレイ=ムビは現在、バイエルンのセカンドチームで3部リーグの経験を積んでいる状況だ。 

彼は2019年の夏、チェルシーFCのユースからミュンヘンに移籍した左利きの選手。2022年まで契約を結んでいる。イングランドからの代表変更後は、U-16とU-17のドイツ代表として通算15試合に出場している。

トルベン・ライン(18歳 / MF)

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ベルリン出身の彼は、年頭にFCバイエルンと2022年までの新契約を結んだ。ミュンヘンのU-17、U-19の中盤センターで、トルベン・ラインがセンセーションを巻き起こしている。 

2月以降、彼はセカンドチームでコンスタントに出場している。FCバイエルン・キャンパスでは、ラインは主にオールラウンダーの選手として認識されている。以前『シュポルト1』のインタビューで自身が語ったように、この18歳の選手は、中盤ならどこのポジションでもプレー可能だ。

昨年、元ヘルタ(2017年まで所属)の彼は、フリッツ・ヴァルター賞の銀賞を受賞した。ラインは、トップチームへの召集こそまだだが、フリック監督は、昨季リスボンで開催されたチャンピオンズリーグの大会期間中、彼を少人数のグループに入れてトップチームの練習に参加させたのだった。

バイエルン以外で言えば、この両利きのタレントは現在、年代別のドイツ代表チームのセレクションに参加している。U-18ではキャプテンも経験している。

マリク・ティルマン(18歳 / FW)

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ティルマンは、すでに3度、FCバイエルンのトップチームのメンバー入りを果たしている。しかし、このセンターフォワードは、DFLスーパーカップのボルシア・ドルトムント戦をはじめ途中出場は叶っていない。

こうした召集が増えてきた矢先、よりによって、2020年10月に3部リーグでこの18歳の選手は十字靭帯を断裂してしまった。実際、セカンドチームのレギュラーだったティルマンは、それ以来、バイエルンでは欠場を強いられている。しかし、良いニュースもある。先週から、ニュルンベルク出身の彼はチームのトレーニングに復帰しているのだ。

今シーズン、このストライカーが再びバイエルンのトップチームに召集されるかどうかは、まだ不透明だ。兄のティモシー・ティルマンは、すでにプロへのステップを踏んでおり、現在はブンデスリーガ2部のSpVgg グロイター・フュルトでプレーしている。

ジャスティン・チェ(17歳 / DF)

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バイエルンのセカンドチームでは、チェが北米からの次なる才能を開花させている。今週、彼は初めてトップチームと一緒にトレーニングを行った。

この17歳の選手は、FCダラスとのパートナーシップの一環として、2月からミュンヘンに滞在している。 

バイエルンのユース育成責任者であるヨッヘン・ザウアー氏は、「ジャスティンは高いポテンシャルを持つ若きセンターバックだ。先日のトライアルでもその能力を発揮している」と、彼との契約について語っている。

FCバイエルンは、彼をこの夏までの期限付きで獲得した。ユリアン・ナーゲルスマン監督が、この若い選手を新シーズンの計画に含むことができるかどうかはまだ未定だ。

3部リーグでわずか4試合しか出場していないにもかかわらず、チェはすでに代表でのプレーを夢見ている。しかし、将来どの国を選ぶかはまだ決めていないという。テキサス出身の彼は、アメリカ国籍に加えてドイツ国籍も保有するのだ。すでにアメリカのU-16チームで1試合に出場している。

ラッセ・ギュンター(18歳 / FW)

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18歳のギュンターは早熟と言っていい。16歳ですでにFCバイエルンのU-19チームでプレーしていたが、そのスピードはどんなバックラインも絶望させるほどだった。

彼は、バイエルンのレジェンド、アリエン・ロッベンとよく比較される、俊足の右ウイングだ。バイエルンの育成責任者であるヨッヘン・ザウアー氏は、かつてGoalとSpoxに、「ラッセのプレースタイルを見ると、アリエンにそっくりだと言わざるを得ない」と認めている。

「僕の強みはスピードとフィニッシュさ」とギュンターは語る。「最速スプリントは時速35kmだ。決して悪くないスピードだろう」

このニューカマーは、今年4月にバイエルンのセカンドチームで初出場を果たし、すでに181分の出場時間を記録している。また、ドイツのU-18代表チームでも活躍する。

クリストファー・スコット(18歳 / MF)

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スコットは昨年、バイヤー・レバークーゼンのU-19からバイエルンに移籍したばかりで、すぐにポジションを手に入れた。この18歳のタレントは、すでにトップチームで4試合に出場している。ウニオン・ベルリンや古巣バイヤー・レバークーゼンとの対決では短い出場時間であったが出場を果たした。

それ以前は、FCバイエルンのセカンドチームで好成績を収めて注目を集め、重要な主力選手に成長した攻撃的MFなのだ。

ハンジ・フリック監督は、スコットをライプツィヒ戦でトップチームに招集したことについて、「彼はスピードがあり、ボールコントロールが上手く、トレーニングでも自分の役割をしっかりこなしていたためだ」と語った。

バイエルンの下部組織で20試合に出場し、2ゴール5アシストを記録した。スコットは、ドイツのU-19代表としても試合に出場している。

アルミンド・ジープ(18歳 / FW)

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アルミンド・ジープは、2020年末に行われたDFBカップの1.FCデューレン戦で、バイエルンのトップチームデビューを果たした。 その後、ハンジ・フリック監督は彼について「良いアプローチ」をしてくれたと評価した。とはいえ、本人にとって辛かったのが、試合中に負傷し、足首の靭帯損傷で約2ヶ月間の離脱を余儀なくされたことだった。

このユース代表の選手は、12月にようやくピッチに復帰した。バイエルンのセカンドチームでの出場に加え、その後トップチームでも2試合に召集されている。

ユース時代にはホッフェンハイムやライプツィヒでもプレーしたジープは、そのプレースタイルから、ケビン・アクポグマやセルジュ・ニャブリと比較されたこともある。中でも両選手に共通しているのは、オフェンスでの柔軟性だ。

TSGホッフェンハイムのU-17選手だった頃、FCバイエルンの若手との試合で、誘惑に駆られて暴行によりレッドカードを受けたことがある。とはいえ、ジープはピッチ上でも熱い男だと言われている。

ヨシップ・スタニシッチ(21歳 / DF)

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2020年4月10日は、ヨシップ・スタニシッチにとって特別な日だった。その日の土曜日、21歳のセンターバックは、バイエルンのトップチームデビューを果たした。

試合後、このドイツ系クロアチア人はハンジ・フリック監督から一際大きい賞賛を受けた。

スタニシッチのポジティブな成長は、バイエルンの役員たちも気づかなかったわけではない。どうやら、FCバイエルンは、今シーズン終了をもって満了となる彼との契約を延長したいと考えているようだ。

身長1.86メートルを誇る守備の万能選手は、これまで主に3部リーグのバイエルンIIでプレーし、今シーズンは22試合に出場している。

▼元記事
https://www.sport1.de/fussball/bundesliga/2021/04/fc-bayern-sieb-guenther-tillmann-wer-startet-unter-nagelsmann-durch


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