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セルヴス、ムシアラ!「これまでのキャリア、憧れの選手、プライベートの過ごし方など」を語る

FCバイエルン・ミュンヘンの中盤で、今後重要な役割を担うことが期待される、ジャマル・ムシアラ。ドイツ語で行われた、このクラブ公式サイトのインタビューで、彼は、イングランドでの成長、憧れの選手であるリオネル・メッシと


—— 以下、翻訳 (インタビュー動画全文)


何もかもすべてがあっという間だったね。僕はミュンヘンに来る前、マルコ・ネッペやハサン・サリハミジッチと良い話し合いを行い、そこでかなり魅力的なプランを示してもらったんだ。キャンパスからプロへ、そして僕は、今後もそのプランを信じているよ。

そうだね、ずっと一生懸命努力を続けてきて、今はここにいるのが幸せだ!

セルヴス!

僕の名前は、ジャマル・ムシアラ。2003年2月26日のシュトゥットガルト生まれだ。幼少期はフルダで過ごし、その後イギリスに引っ越して、そこで育った。

ポジションは、攻撃的ミッドフィールダーだ。

ボールを蹴り始めたのは、3歳の時だった。そして4歳で、フルダにあるレーネルツのクラブに入ったが、そこでは、1つ年上のグループと一緒にプレーしていた。7歳でイングランドに渡り、サウサンプトンで数ヶ月を過ごした。そこで、チェルシーにスカウトされたんだ。

チェルシー移籍は、8歳で多くの経験を積み、多くの大会に出場したことで実現したね。そして昨年の夏、16歳でバイエルンに移籍した。

そうだね、バイエルンが僕の両親や代理人に連絡をくれた。そして僕に教えてくれたのだった。僕や家族にとっては、こんなビッグクラブが興味を持ってくれたなんて、大きな衝撃だったよ。そう、ここにいるのは、非常に光栄なことなんだ。

チェルシー時代は、いつもゴールを決め、自分にとって良いプレーをしようと努めてきた。大会やアウェーの試合、国際試合にも出場した。そこでの活躍があったからこそ、今の自分があるのだと思う。

両親は、僕がここに来るまでずっと応援し続けてくれた。いつも車でトレーニングまで僕を送ってくれり、家の前や庭、公園などで一緒に練習に付き合ってくれたね。

両親は僕に多くのものを与えてくれ、これまで何度も遠くまで連れて行ってくれた。両親にはとても感謝しているよ。

イングランドから移り、慣れるまで時間が必要だったけど、すでに今は少し変わってきている。最初はキャンパスに住んでいた。沢山のルールや、慣れないといけないことはあったけど、キャンパスでできることも沢山あった。その施設や人々は、かなり素敵だったよ。慣れるのに少しだけ時間がかかったね。

それでも、キャンパスには良い思い出があるよ。

体を動かすためのレクリエーションが多くある。そして、筋トレをしたいと思えば、部屋から遠くない場所にあるので、いつでも下に降りてできるんだ。

それに、ピッチ上で追加で何かを練習したい時には、すぐにボールを持って練習することもできる。キャンパス内で自由なのは、かなり良かったよ。

キャンパスでは、とても楽しい時間を過ごすことができた。僕がバイエルンに来て最初の監督は、ミロスラフ・クローゼとスラヴェン(・スケレジッチ)だった。そして今は、僕が取り残されないよう、チームメイトたちが支えてくれるおかけで、頑張って取り組むことができているよ。U-19に上がると、デミチェリスや、ダニー・シュヴァルツ、ヘルン・ブックがいた。今でも彼らとは連絡を取り合っているが、それぞれ本当に良いコーチで、僕は彼らと一緒にいてとても居心地が良かったし、とても楽しい時間だったね。

ある日、電話がかかってきて、明日はトップチームと一緒だと言われたんだ。その前日の晩、寝る前に、寝坊せず時間に間に合うようにと、目覚まし時計を6~7個つけたよ。そうして、少し興奮して、すぐには寝付けなかった。当日、現地で母と話したんだ。冷静に、そして楽しめるようにね。ロッカールームに着いたけど、最初はどこに座ったらいいのかわからなかった。みんなは上の階でミーティングをしていたと思うけど、僕は待っていた。他の人の場所に座らないようにね。最初から喧嘩なんてしたくないからね。すると、少しずつ選手たちが下りてきた。ジョシュ(・ザークツィー )は、どこに座ればいいか教えてくれた。それ以来、すべてがうまくいったし、トレーニングもうまくやれたね。良いキッカケになったよ。

ミロ(・クローゼ)とは、かなり上手くいっている。彼はいつも、どうすれば良いのかアドバイスをくれるし、チームトレーニングの後には、居残り練習をしてくれる。何かを改善したいと思った時には彼のもとへ行き、「こんな練習はできる?」と聞けるんだ。コーチ陣とは、みんな良い関係だよ。

ピッチ外での僕の長所は、オープンな性格、陽気で、気さくなところ、そして地に足がついていることだ。特に、仲間や友達と一緒にいるのは、とても楽しいね。

ピッチ上では、1対1、ドリブル、前への仕掛けが自分の強みだね。パスなど、まだまだ改善できることはたくさんある。でも、1対1の競り合い、キーパーとの1対1は自分の強みだと思っている。

改善できる点があれば、追加でトレーニングを行い、改善するようにしているんだ。例えば、ヘディングやシュートなどだね。準備万端で臨めるよう、既にこうした練習は始めているよ。チームから多くのことを学ぶことができる。 しかし、誰か一人の選手を挙げれば、キミッヒは多くの若手選手たちにとって、本当に良いお手本のような存在になっている。彼はトレーニングで常に100%の力を発揮し、いつも向上心や勝利への意志を持っている。

そして、それを学ぶことができるほか、彼以外に多くの選手たちからも学ぶことができる。質問を沢山することができるので、そうしているよ。

キミッヒ:”トレーニング初日から、彼のクオリティの高さを目にして、僕らは納得したよ。非常にスムーズで、スピードもあり、ボールコントロールも上手く、極めて優れたテクニックもある。たとえ途中交代で入っても、試合から消えることはない。彼がバイエルン・ミュンヘンで長くプレーしてくれることを願っているよ。なぜなら、彼は本当に多くのことができると思うからだ。同じ年齢の時、僕はあれほどのことは出来なかった。”


ほとんどの選手たちに質問するが、その中でも、レヴィやミュラーにはよく質問している。僕が試合に入ると、ピッチ上であっても、僕に何ができるのかアドバイスを与えてくれるんだ。僕はすべて吸収して、自分のプレーをもっと良くしたいと思っている。

ここ(ミュンヘン)は、とても快適だね。コロナのせいであまり市街地には行けていないけど、たまに行くととても快適に感じるよ。

ロンドンの市街地にはあまり出掛けたことがないので、よくわからないね。練習場は中心部から少し離れたところにあったんだ。でも、ここ(ミュンヘン)はやや落ち着いており、ロンドンは少々騒がしいと思う。でも、どちらの街も本当に素敵だし、両方の街での生活は楽しいものだね。

夜は、イングランドにいる多くの元チームメイトたちと一緒にプレイステーションをしており、今でも連絡を取り合っているよ。NBAも好きで、ゴールデンステート・ウォリアーズの試合を観ている。好きな選手はカリーだ。サッカー以外だと、普段はこんな生活をしている。

ステフィン・カリーは、まさにお手本となる選手だ。怪我をしながらも、NBAで多くのことを成し遂げてきた。メッシも多くの功績を残し、その継続性こそ素晴らしいお手本だと思う。彼らのプレーを見るたび、僕は喜びを感じるんだ。 僕のプレーを見た人が喜びを感じ、試合を見るのが楽しくなる、そんなプレーを僕もしたいと思っているよ。

FCバイエルンが持っているのは、ハードワークと、勝利への優れたメンタリティだ。本当に競争力があり、家族のようなチームでもある。FCバイエルンはまさに家族であり、「ミア・ザン・ミア」という言葉もある。

今の僕の目標は、自分自身の成長であり、今後数年間に渡ってレギュラーを掴むこと、そして努力を続けることだ。願わくば、すべてのバイエルンファンが期待する目標を達成したいね。つまり、チャンピオンズリーグで優勝し、再び3冠を達成し、さらなる成功を掴むことだ。FCバイエルンのすべてのファンと、同じ目標だよ。

これまでの僕や家族の経験や足跡を振り返ると、重要だと思うのは、今後も前進すること、地に足をつけること、FCバイエルンで自分のポジションを確保すること、そして自分の仕事をしっかりとこなし続けることだと、考えている。

ああ、この写真はまだドイツにいた頃だから、幼かったね。サッカーが大好きで、純粋に幸せだけを感じていたよ。

これは最近のもので、クラブワールドカップのトロフィーだね。獲得できる最高のタイトルの一つだ。

僕や家族にとって、良い経験と名誉になった。この写真は、僕が昔所属していたチームの選手たちと一緒に撮ったものだね。イングランドでの楽しい時間を思い出させてくれるし、僕の人生においても素晴らしい瞬間だったよ。ここにいられたのは、光栄なことでもあったね。

僕の母校、ウィットギフト時代の写真だね。これは、確かまだ1年生くらいだったかな。すごく若く見えるよ。制服は今のドイツではあまり見ないけど、あの当時も楽しい時間を過ごしていたよ。

これは学生時代の大会だ。ウィットギフト校の前の学校、コーパス・クリスティ小学校時代だね。トロフィーを獲得できたことも素晴らしいことだった。僕も友人たちも、今でもほとんどが互いに連絡を取り合っているよ。

そうそう、ここでゴールデンブーツ賞を獲得したんだ。トロフィーの横にいるのは、リバプールのルーカスとヘンダーソン。アンフィールドで試合をして、僕らの学校はこの大会で優勝したんだ。

とても素敵な写真だね。でも、これがどこだったのか、今となっては正確には思い出せない。父がここにいるということは、それなら、僕はサッカーをしに行って、プレーの準備中かな。

これは、レーネルツからもらった、たしか100得点ほどのゴールを決めたときのゴールデンブーツだ。イングランドに行く前にもらった、ゴールデンブーツ賞だったよ。

終わりだね。

憧れのサッカー選手を3人挙げるなら?

メッシ、ネイマール、ロナウジーニョ。

自分のスタイルを説明するなら?

カジュアル。

好きな食べ物は?

マウルタッシェン(ラビオリ風のシュヴァーベン地方の郷土料理)

マウルタッシェンの具は何が一番好き?

うーん、普通のやつだね。 名前はわからないけど。あと、卵入りのやつも美味しいよ。

一番最近のメールは?

おそらくカトリーンが明日の予定を連絡してくれるとか、そういうのだったと思う。今は特別なものはないよ。

アウェー戦の移動中、バスの中では何をしている?

Netflixを見ているよ。 今は『ハウス・オブ・カード』を見ているね。そう、Netflixで、映画などかな。あとは自動車学校の勉強も。

お気に入りの番組やドキュメンタリーは?

今は『ペーパー・ハウス』が好きだけど、これまで、たくさんの作品を観てきたよ。 『プリズンブレイク』も良かった。『SUITS/スーツ』ああ、もう色々あるね。

あなたのゴールパフォーマンスの意味は?

ただムシアラの「M」であり、特別なものではないけれど、僕にとっては意味があるものなんだ。

バイエルン方言で好きな言葉は?

間違いなく「セルヴス」だよ!


▼元記事

https://youtu.be/HPHR27plpf8


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