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レスのその先にあるもの(色々なパターンを想定してみた)

ここで言うレスとはそう、セックスレスのことです。

前回の投稿(レスられることにより陥った負のループからの脱却)から少し間が空いてしまったが、次回予告までしていたのでちゃんと書こうと思い今に至る。

前回の記事なんて知らねぇよ、夏。と言う方はこちらから。

順番的にはこっちから読むと捗るかと思いますのでご興味がある方はぜひこちらもどうぞ。


今更自己紹介もクソもないのだが、こんな記事を書いている私はもちろんセックスレス。ここ4年以上(もうすぐ5年を迎える)はノーセックスライフを貫いている30代半ばの女である。

前回や前々回の記事にも書いたので端折るがレスでも元気に幸せに暮らしている私たち夫婦。ちなみにセックスはもちろんしたい。

穏やかで平和な日々、たまには喧嘩もするけど基本的に仲の良い夫婦である。


ここまで来るのに私は相当苦しんだ。

女性としての自分に自信がなくなったし夫から愛されているかどうかも不安だった。単純にありあまる性欲を持て余してもいたので多方面で欲求不満だったのだ。


最近はTwitterで同じような悩みを持つ人をよく見かけるようになってから「こうやって相手への愛情って薄れていくんだな、わかるわかる」と共感してみたり「ウッ…わかりすぎて一緒に乾杯したい…(酒は飲めない)」となってみたり、前向きに夫を愛してみたり、それはそれは色んな人がいて勝手に勉強させていただいているような気持にもなったりしている。


そしてそんな界隈に身を潜めていると度々目にするワード。

それが婚外恋愛。

配偶者では叶えられない欲求(主に性的に)を他の異性に満たしてもらうという方法だ。身も蓋もない言い方をすれば不倫である。


私は現在この婚外恋愛というものに気持ちのベクトルが向かないのであまり詳しくはないが、なんか色々あるらしい。雑な言い方で申し訳ないけど、まぁ、色々あるらしい。

たぶんプラトニックな関係で成り立つ人たちもいるだろうし、逆に身体だけの関係もありえるだろうし、分散、という用語を用いて複数と関係している人もいるらしい。なんかすげぇ。


なぜこの話をしようと思ったかと言うと、前回の記事で触れていた「もし今の夫とのセックスレスを受け入れずにいた場合どうなるか」にこの婚外恋愛の選択肢は外せないからである。

言葉の受け取り方というのは千差万別、十人十色なので「夫とのセックスレスを受け入れた上で婚外していますけども」という人もいるかもしれないのでこの辺りを書くのは非常に難しいところがあるが、ひとまず流していただきたい。

いや、あえて流さず私がこう表現した理由を一応書いておこう。

私にとって婚外恋愛とは、先述した通り不倫に他ならない。

どんなに綺麗な言葉を使おうと不倫は不倫なのだ。

どういう経緯でそこに辿り着いたのかは人それぞれだし、その不倫に至るまでを知ってみたら「それは不倫しちゃうのも致し方ない」と思うこともあるかもしれない。

しかし、どんなかたちであれ配偶者以外の人と恋愛、ましてや合意の上や喜んでセックスに至ることは不倫で間違いないし、そこには言い逃れのない事実が存在する以上他の人間から糾弾される覚悟を持った方がいいのではないか。もしくは誰にも知られず墓場まで持っていくか。

以上のことから私にとって「夫とのセックスレスを受け入れる」ということは「セックスレスを理由に不倫をしていいという倫理観を受け付けない」という意味になる。(※夫婦双方でお互いの婚外を許可し合っていたりそういう夫婦もいるけどもはや私の思考の域を超えているので今回は除外する)


話を戻す。レスをきっかけにして夫婦関係が上手くいかないと感じた時、負のループのその先として婚外恋愛が選択肢に入るのはもはや当たり前田のクラッカー。

そもそもレスじゃない人たちですら不倫しちゃってる世の中なんだもの、パートナーが明確に「自分と向き合ってくれない」と感じてしまえば尚更である。

なぜ婚外に対し前向きでない私がここまで力を入れて「婚外したくなるのも当たり前」と言ってしまうかと問われれば、もちろん私の脳内にもこの選択肢があったからに他ならない。

私は仕事関係で元カレと繋がりがあり、割と頻繁に顔を合わせる機会もあるので妄想もめちゃくちゃ捗ってしまう。「もし誘われちゃったりしたら…実はずっと私のこと好きとかだったら…」なんてイメトレは朝飯前。

もちろん元カレは私のことなんぞただの元カノとしか思っていないことは承知の上だが、言葉すら交わしたことのない想像上の男性よりリアリティーがある。

元カレは性に対してオープンな人だったので、うっかり「ちょっと私とセックスしてみない?」とか言ってしまいそうになるのだ。(あくまで妄想の域を超えたことはない)


まぁ書けば書くほど言い訳がましくなるのでこの辺りにしておくが、私にとって婚外恋愛は、手を出そうと思えばもしかしたら届いてしまうかもしれない身近な選択肢なのである。


ではその選択肢を選ばなかった理由とはなにか。

ここで「夫のことを心から愛しているから、万が一知られてしまったときに傷つけたくないから」と言えたら良いのかもしれないが、悲しいかなそうではない。(夫のことを愛してはいるけど)

私の価値感は先述したように「致し方ない理由があれば不倫をしていい」という倫理観を受け付けない。

不倫に手を出してしまうほど一緒に居るのが苦しいパートナーなのであれば別れてから堂々と新しい恋愛をすればいいと思ってしまうし、子どもがいて別れられないとかそういう理由に関しては正直未経験なので想像で語るのは憚られる。が、自分が子どもの頃に自分の親が不倫をしていたらと想像するだけで嫌悪感が湧くのできっと私はそういう価値観なのだろう。

そしてこの考えを総合して私が辿り着いた答えは「自分自身の価値観として受け入れがたい行為(不倫)をしてしまった罪悪感に耐えられる気がしない」である。

つまりは、自分のことを自分で一生呪ってしまいそうな気がして怖いのだ。

なにか悪いことが起きれば「これは不倫の因果応報…」となり、辛いことや理不尽なことも「不倫した私だからどんなことも受け入れなければ…」となってしまうことが想像できるのだ。

私は私を好きでいたいがために不倫をしない。

そもそも私が婚外恋愛という選択肢を妄想してみたのも、夫への当てつけが大半だったの気がする。「あなたが私のことを見てくれないなら私にも考えがある」という、脅しであり相手を苦しめてやろうという気持ちからその選択肢が生まれていたのだろう。

もし婚外恋愛をしたとしても、結局は夫への憎しみと自分自身の罪悪感の狭間で苦しみ、さらにはその婚外恋愛の相手への様々な感情でキャパオーバーを起こしていたに違いない。恐らく自我が崩壊すると思う。


ごちゃごちゃと能書きを垂れたが、セックスレスの先にある選択肢には婚外恋愛というものが存在すること、私はそれを選ぶことはしないということは伝わっただろうと思う。


他の選択肢としては「離婚」や「専門のサービスの利用」「解消に向けて努力を惜しまない」などがある。

身近に離婚をした夫婦自体が少ないので参考になる経験談などは耳にしたことはないが、調べてみたところレスを理由にして離婚するのはなかなかに難しいらしい。レスられている側の限界が訪れる→離婚を決意、という流れが一番多い気がするが、そもそもセックスに応じないレスり側からすればセックスのない結婚生活はある程度快適なはずなので(他の事情は一度省いて)そりゃ揉めるだろう。まぁこの辺りも夫婦それぞれの事情や日常生活の送り方によると思うので一概には言えない。セックスも嫌、離婚も嫌、じゃあどないしたらいいんですか…というのが私の個人的な感想である。

続いて専門のサービスについて。これは女風と呼ばれるやつだ。お金を払ってサービスを受けるのでそこに多少の感情の揺れはあれども相手はプロ。ある意味安心安全(なはず)のサービスを利用して、はけ口のない欲を満たす。正直これについては人生経験のひとつとしてもやってみたい気持ちがある。夫のアダルトコンテンツ課金を知ったときには本気で予約してやろうと思っていたし、プロの技術を受けてみたいという興味もある。しかしこれも婚外恋愛と同様、妄想の域を超えたことはないし妄想だけでもその後の虚無感などを想像してしまったので私には恐らく向いていない。でももしも今自分がフリーな身だったら興味本位で受けていたかもしれないと今でも思う。

最後に、解消に向けてのたゆまぬ努力について。

これはTwitterで出会った聡明な方々のお話を度々聞き、日々感銘を受けている真っ最中である。何度となく話し合いを重ね、試行錯誤し、様々な方法を提案しトライアンドエラーを繰り返している姿はもはや勇者。超かっこいい。特に話し合いが苦手な私にとっては尊敬の対象でしかない。やらない後悔よりやる後悔、察して欲しがるのではなく言葉にして伝える、相手を理解し自分を理解する、この段階を経て成長しない人間なぞいないと思う。神々しい存在である。今私は静観を決め込んでいるが、私もこれに近づいてみたい。あぁ神よ…


思っていた以上に長くなってしまったが、私が未だ選んでいない(選ぶことをしない)レスのその先にある選択肢である。

この他にもきっと選択肢は無限にあると思うが、大雑把にまとめるとこんな感じだろうと思う。


セックスレスという状態は一見すると相手のアクション待ちに見える部分もあるけれど、自分が選べる選択肢もたくさん存在する。なにが正解でもないし不正解でもないと思う。

私は夫への愛が尽きないうちは夫を受け入れていこうと思うし、それを一生続けようとも思わない。続けばいいなとは思っているけれど、無理をして続けることもないんだとも思っている。

あわよくば夫のちんちんが私に向かって反応してくれる日をちょっとだけ期待しつつ、日々を幸せに過ごしていきたい所存である。



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