化粧品の合成ポリマーはマイクロプラスチックです
プチプラコスメからデパコスまで、合成ポリマーは入っている
デパートで購入した数万円のアイクリームやお気に入りの保湿クリーム、ネット購入した美容液がもしも手元にあれば、容器の裏の全成分表示を見てみてください。
ポリアクリルアミドなど「ポリ〜〜」という名前の成分
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーなど「〜〜ポリマー」という名前の成分
カルボマー
ジメチコン
こんな成分が入っていませんか?
これらの化学物質は「合成ポリマー」と呼ばれる人工のポリマーです。ポリマーとは多くの場合が石油由来の「単量体」という基本単位が数百個以上くっついてできたものです(「重合体」と呼ばれます)。
「合成樹脂」とも呼ばれます。
もっとわかりやすい呼び方で言うと「プラスチック」です。
合成ポリマーと天然ポリマー
1907年にアメリカの化学者が合成ポリマーからプラスチックの作り方を発見しました。化学者の名にちなんで「ベークライト」と名付けられたこのプラスチックに続いて、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)など様々なプラスチックが発明されていきました。
一般的に合成ポリマーには生分解性はありません。つまり、自然分解はほぼ不可能か、分解するまでに何百年もかかります。
一方で、ポリマー(重合体)には自然の中に存在する天然の種類もあります。セルロースやウール、ペクチンなどで、当然これらの天然ポリマーは自然分解します。
しかし合成ポリマーは天然ポリマーに比べて耐久性があり、滑らかで、腐ることがありません。安定した品質のポリマーを大量に安価で作ることもできます。
メーカーにとって(短期的には消費者にとっても)利便性が高いため、多くの分野で合成ポリマーが使われています。
化粧品に合成ポリマーが入っているのはなぜ?
多くの商品に合成ポリマーが入っている状況は化粧品でも同じ。
安価に作れて便利に使えるため、合成ポリマーはほとんどの化粧品で配合されています。どのように便利なのか?は下記の通り。
アクリル系ポリマーなど:肌表面に皮膜を形成し、肌表面につややハリが出たような印象を与えることができます。
PEG・カルボマーなど:保湿クリームや化粧水にとろみをつけ、リッチでクリーミーな使用感を実現できます。
ポリクオタリニウム−11や(VP/VA)コポリマーなど:ヘアワックやマスカラなどで適度な粘着性を残して皮膜を表面に作ります。
ポリクオタリニウム-6、7、11など:皮膚表面の浸透を促し、肌を柔らかく、滑らかにします。
シリコン類:乳化や保湿、使用感の改善ができます。
残念ながら合成ポリマーは肌に「保湿感」を与えることができますが、実際に水分を与えることはできません。つまり、合成ポリマーによって肌が潤うことはないということ。
高級感がある!と思っていた化粧品の使用感が、プラスチックで作られている事実をあなたはどう思いますか?
上記の例はごく一部で、化粧品に配合される可能性がある合成ポリマーは1200種類以上あります。
それぞれの化粧品に配合されている合成ポリマーの量はごくわずかかもしれません(こちらの例のようにたくさん入っている場合もあります)。
でも、スキンケア、メイクアップ製品、シャンプー・コンディショナー、ボディソープなど、数えきれない種類の合成ポリマーをほぼ毎日使っているため、肌や健康への影響がないのか、心配する声が増えています。
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