海の寄り道 -海図と抹茶豆乳-
水が近くにあって重いものがなくなっている時、水の中に何かが沈められているとみて間違いない。 by Sherlock Holmes
アルキメデスの原理って大仰な名前いらんと思う航海士コナンドイルです。
簡単なプロフィールは以前のnoteを参照ください。
今回は、
・小・中学校、高校の学生
・一般の方
・親御さん
以上の方向けにお送りします。
”海図と抹茶豆乳”についてお話します!
まず、抹茶豆乳は完全に私の好みです。作り方は簡単、抹茶をホットで溶かして、冷たい豆乳を注ぎ、氷を入れるだけ!温度の異なる層は混ざらないという性質を利用して二色のカラフルな・・・・
って、本題はそこではありません。もちろん、抹茶豆乳の下の見慣れぬ海図が今日のメイントピックです。(注意:紙海図の上に透明の敷物があるため、ガラスの水滴は紙海図に影響を及ぼしません。基本的には、直接載せないようにしましょう)
海図とは、航海用に用いられる海の地図です。主な、データとして水深、底質、海岸地形、海底危険物、航路標識などが記載されています。あのナミさんはどうやら世界地図を描くとおっしゃってましたが、航海術を習得しているナミさんも海図が読めます。
海図が書かれた理由はいくつもありますが、水深は中でも最重要です。船の水面下の見えない部分の高さ=喫水が、水深を下回った時、これすなわち座礁です。船が乗揚げてしまいます。航海士としては島・浅瀬・陸地に寄る時、海図の水深に目を通さなければなりません。
ちらっと、上の画像をみていただければ、特に左下に小さな4桁の数字が多く書かれていますね。例えば、2578は最低水面での水深2578mを表します。一日の内、最も海面が下がった状態より2578m下に海底があるよ~と教えてくれています。
かの世界で最も深いとされるマリアナ海溝はなんと10,911mらしいですね。ここまで行くともはや船の喫水がどうのこうのは関係ありませんが、海図には全世界に及ぶ大体の深さが記載されています。先人と計測して更新している方に感謝です。
最後にまとめると、抹茶豆乳と海図は親和性があって、氷を船に例えると、氷の下の部分=喫水、と豆乳以下の部分=水深は海図上で意識することが航海士には必要です。抹茶はもちろん、海底です。(笑
皆さんのご活躍を期待しております。Bon Voyage!
航海士コナンドイル
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