「あの、登ってる山は同じですよね。」白熱しがちな不毛な会議を一瞬でリセットすることば。
最近、自分が参加する会議が増えました。経営会議からメンバーとの1on1まで。ひとくちに会議といっても内容はさまざまです。
だいたい30分単位で設定しているようにしているのですが、なかにはついつい延長して盛り上がってしまうことも。時間厳守は会議の鉄則なんだけど、悪い習慣はそうかんたんには直らない。
ポジティブな盛り上がりならいいんですけどね。。
意見が対立したり、上位レイヤーの人が堰を切ったように話し出して収拾がつかなくなったり、、、そんなことに巻き込まれることもしばしば。
自分も当事者なんだけど、なんだかなー、と思ったりします。
そうして、白熱してしまった会議を一瞬でリセットするために、よくつかっていることばがあります。
「えーと、すみません。あの、ぼくたち登ってる山は同じですよね?」
これはつまり、「けっこう盛り上がってきてますが、もともと同じところ目指している同志ですよね?」を再確認しているんです。
この質問は、2つの目的で効果的だと思っています。
ひとつは、ゴールの再確認です。
会議の目的は、そのほとんどが、ゴールまで到達するための手段を選ぶことにあると思っています。しかし、ヒートアップしてくると、この手段に意識が集中してしまって、本来のゴールを見失ってしまうことがあります。
本末転倒というやつですね。
たとえば、富士山に登頂することがゴールだったとします。そのために、AルートとBルートのどちらが登りやすいか、を話し合っています。
最初は、「一緒に富士山のてっぺんで朝日を見よう!」と盛り上がっていたのに、どっちのルートを選択するかで対立し、徐々に険悪なムードに。結局どちらか決まらず、富士山に登るのをあきらめる、という誰も得しない結末を迎える。。
なんてことが、起こってしまうんです。こうやって、第三者として眺めていると、ほんとうにばからしいことなのですが、意外とやっちゃう人が多いんですよね。。
そんな雰囲気が立ち込めてきたら、「あのー、一応確認なんですが、ゴールは富士山に登頂することであって、最適なルートを探すことではないですよね?」と言ってみます。
そうすると、7割くらいの確率でクールダウンさせることができます。
ええ、そうです。残りの3割は、「そんなことわかってるわ!!」と火に油を注ぐ結果になります。なので、言い方とタイミングには、少しばかりセンスとテクニックが必要です。個人的な経験則では、「あの、わたしが混乱してしまって、、すみません。本来の目的ってなんでしたっけ・・?」みたいなスタンスが吉ですね。
もうひとつが、同志であることの再確認です。
「オレたち、友達だよな?」的なアレです。ちょっと違うか。。
さておき、お互いの主張をぶつけ合っていると、いつの間にか相手のことを敵だと認識してしまう人もいるみたいです。「それ、ただ人格否定じゃん。。」ってこともたまーにあります。かなしいですが。。
目の前にいるのは、倒すべき相手ではなくて、手を取り合っていたはずの仲間、だったはず。
会議は、相手を説得する場ではなく、お互いに納得しあう場です。
会議が熱を帯びてきたら、「とはいえ、登ってる山は同じですよね・・?」と、リセットするのが平行線をたどりそうな議論には効果的かと思います。
不毛な会議はもうこれで終わりにしましょう。志をともにした、仲間なんだから。お願いです、この通り。。
ゆーき。
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