見出し画像

仕事が見つからない理由

皆さんは就活イベントに足を運んだことはありますか。
私は自分自身の”仕事探し”では、大学生の時に足を運んだのが2回ほどで、転職のイベントというものは一度も行ったことがありませんでした。
とはいえ今はキャリアコンサルタントとして、様々な就活イベントに運営側として参加する機会が増えました。

先月もご縁があって、キャリアコンサルタントとして求職者の方の個別相談を受ける機会がありました。
私が求職活動をしていた時にはキャリアコンサルタントという存在を知らなかったので、もしその頃にその存在を知っていたら、少し違ったのではないかと思います。

今回のコラムは、そんな就職相談を受ける中での「悩み」について取り上げていきたいと思います。


仕事が見つからない

就職相談を受けると、仕事探しをしているにも関わらずなかなか自分に合った会社が見つからない、就活学生では企業を選べないまま時間だけが過ぎてしまう、そんな”停滞状態”の方に出会います。
そんな方には共通点として以下の2つの問題から相談を受ける事が多いです。

1つは、どの企業情報を見てもピンとこない、興味を持てない。
2つ目は、採用されにくい自分のマイナス条件がある。
(例:転職回数が多い、年齢が高い、子育て中で時間的制約がある等)

自分の条件に合った企業が見つからないので就活が進まないと考えるのが一般的ですが、実際に自分の条件に合った企業が見つかることの方が稀かもしれません。
「これだ」と思った企業に採用になるかといったら、それはまた別の話というのが就活の難しいところです。
求職側、求人側の両想いということはなかなかありません。

それでも就職が決まる人と、なかなか決まらない人と分かれるとき
その違いはどこからくるのでしょうか。

どうしようもない問題

”年齢ばかりはどうしようもない”とか
”転職回数が多いのはどうしようもない”とか
”子育てや介護で時間の制約がある”とか。
誰がみてもどうしようもない大きな問題を抱えているので就職は難しいのではないかというのは大きな問題です。

今の社会情勢を恨むしかないような問題は解決策が見つかりません。
そんな「悩み」は、どうしたらよいのでしょう。

「悩み」の根本

私は「悩み」というのは、心と頭のベクトルが同じ方向を向いていないから起こる停滞現象であると思っています。
人は自分の心と頭が同じベクトルであるときは、意識もせずに行動します。
そこに迷いも躊躇いもないので呼吸をするように選択をし行動に移します。
だから立ち止まることもありません。

悩んでいる時、行きたい方向とそれとは真逆の方向に向かおうとする気持ちが引っ張り合っている状態に似ています。
どっちにも行けない、行きたいのに行けない状況は自分を消耗させて疲弊させ気力も失ってしまいます。

「悩み」を生み出すもの

自分を悩ませる種は外からやってくるものではなく、自分自身が生み出していて、答えはあなた自身の中にあります。
そんなことを言われても、そんなはずはないと思うのではないでしょうか。

例えば「仕事を探しているのに見つからない」とき、
「仕事を探さなければ」という自分と、「仕事をしたくない」自分が葛藤していて「仕事が見つからない」という状況を生んでいます。

本当は”仕事が見つからない”のではなくて、子育てに専念したいのに働かなければいけないと別の方に言われて迷いがあるのかもしれません。
定年退職して余生はのんびり過ごすつもりが働かざるを得ない状況から仕事を探し始めたという方もいるかもしれません。
”本音とは別の場所に何かがある”けれど、それは別として「仕事が見つからない」という現状がある人は意外と多いです。

本当は「働きたくない」という自分を認めたくないので打ち消して、外的な部分を悩みとして無意識に自分で認識しています。
自分を守るために「誰も否定できない理由」で自分を納得させています。
本当は”動けない”のではなく、”動かない”自分がそこに居ます。

悩みは徐々に晴れていく

心も筋肉と同じで少しずつ鳴らしていく、鍛えていくことでしなやかに柔軟に強くなっていくものと言われています。
悩んで考えて立ち止まっているように思える自分も心を鍛えられていると考えたら、そんな時間も無駄ではないと思います。

自分の目の前に立ちはだかる「悩み」は、視界を狭めてしまいます。
早く抜け出したいと思うし、悩み事を考えたくないのに気づけば考えてしまう煩わしいものかもしれません。

でもその悩みは突然やってきたわけではなく、来るべくしてきたものかもしれません。
今悩みとして自覚をしているということは、あなたがそれを解決できるステージに立った合図だから。

一瞬で暗雲が消え去るように悩みが解決できたら一番だけれど、少しずつ自分の中で調整しながら解決に向かって行くのが大事なんだと思います。
そしていつしか気付いたらその悩みという暗雲が晴れていたというのが解決として価値のあるものではないかと思うのです。
悩んで頑張った分だけ心が鍛えられています。
きっとそれは次に起こる悩みを解決するときに発揮できる力になるでしょう。

自分と向き合う

自分の心に焦点を充てることはなかなか難しいことかもしれません。
けれど「どうしようもない状況」に追い込まれた時、他人に原因があると思ったとして他人をどうにかできるものではないので、自分にできることをするしかないのも事実。
無理をすることはありませんが、自分ができることから少しずつやっていきましょう。
そうすることで自分と向き合うことになり、それが解決への一歩になると思います。

大丈夫、あなたに最適なタイミングで”仕事は見つかります”

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?