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ことのはいけばな’22

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文藻の琳派たれ!7年を経てこの言葉に出会った。花立てるように歌も立てたい。 花と歌を同時に活ける。ローカル72候マラソン。 *歌つくり人の皮脱ぎほう法華虚
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#活け花

ことのはいけばな’22  立夏 第19侯『蛙始鳴』

ことのはいけばな’22 立夏 第19侯『蛙始鳴』

花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。

》へそ岩で 見下ろす棚田に 間も無く水が引かれるという

*水口のあたりでふたり雨蛙

*水を待つ草に並びて青蛙

*水音に頃合いかなとあまがえる

*雨がえるぴょんぴょん田んぼ待ちきれず

*青蛙卯の花影で深みどり

*あまがえる隠れ身の術破れ笠

*あまがえる遠い目をして食べ

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ことのはいけばな’22 晴明 第15侯『虹始見』

ことのはいけばな’22 晴明 第15侯『虹始見』

花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。

赤坂氷川神社さんの花手水。暖かくなって花もちが悪くなったけど、この速さはかなさこそ春の爆発、spring的だ。その飛沫ははるか先まで飛んでいき、虹となる。とか言っているうちに夏がそこまできている。

*虹空にはじめて見ゆる花万朶

*いくつもの虹おもいだす春土用

*行く春や千変

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ことのはいけばな’22 晴明 第14候 『鴻雁北』

ことのはいけばな’22 晴明 第14候 『鴻雁北』

花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。

花綵列島へ寄せる桜波にのって

燕は南より
雁は北へと

   桜花ちりぬる風のなごりには水なき空に浪ぞ立ちたる(紀貫之)

    *列島へ花喰鳥の家苞か桜前線つばくろ至る
    *はるばると雁わたる空雲の虹さみどりの羅紗やまにかけゆく

燕は早く桜に会いたくて
雁は桜咲くの

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