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おもてなし力

うちの会社は謎だ。
働いていると「おもてなし力」が上がる。

お客さんが来るとみんなで手料理をつくってもてなすのが恒例だ。
間に合わないときは、仕事中から料理を仕込む。

野菜を刻んだり、
おでんをことこと煮たり。

年末は猪の骨を煮込んだスープに手打ち麺まで打つ社員がいて、
猪チャーシューと煮卵を乗せたラーメンをふるまった。
やるからには、細部にこだわり、本気で楽しむ。
そんな猛者たちがたくさんいる。

昨日はそれぞれに、
おくどさんでご飯を炊いたり、
(会社に来てからおもてなしのために炊けるようになった)
炭火でさんまを焼いたり、
わたしはさんまのカレーを作ったり、
チャパティを焼いたりしてもてなした。

美味しいごはんをお客さんと囲んで
わいわい食事するのは楽しい。

もてなし料理を作るのも仕事の一部だったりして、
そんなのもうれしい。(料理が好きだから)

でも、ときどき50人前くらいの料理隊長とかになると
どきどきする。わくわくもする。
(いままで、仕事で料理をしてきた訳ではないから。)

50人分の材料を見積もって、
50人分の料理の買い出しをして、
人員を見積もって、手配して、
それぞれに役割をお願いして、準備をすすめる。

そんなのをさばけるようになるというのが、
うちの会社に入って、向上した能力のひとつかもしれない。

何屋さんなんだと思うけれど、うちは(主に)服屋さんです。
でも、石見銀山生活文化研究所という名前の暮らしの会社なので
これも「せいかつ」のひとこまなのでした。

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