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はっちゃんショップから考える、”やさしさの伝播”は自然と人を集めていくこと

群馬県にある『はっちゃんショップ』をご存知でしょうか。
無理やり一言でまとめるなら”圧倒的コスパのよい絶品食べ放題食堂”です。

これらの食べ物が”500円”で食べ放題!時間制限もなく、何回お代わりしてもOK!!しかも味も、とてもとても美味しい!
「え、利益出ているの??」と疑問に思われるかもしれませんが、実際、利益は出ておらず、それどころか赤字で、毎月年金から補填して運営されているそうです。

(店主のはっちゃん)

そんな、はっちゃん食堂ですが、意図せず、自然と、コミュニティとなっている、しかも”やさしさ”をベースとしたコミュニティになっている、という仮説が今回のテーマです。

そもそも、何で、はっちゃんは、毎月赤字を抱えながら食堂を運営されているのか、その理由は、”かつてバイクで日本一周の旅をした際に、多くの人のやさしさに触れ、恩返しをしたいと思ったから”のようです。

食堂には、お昼の時間が過ぎても、人がいる、集まってきます。これは、地域の人にとっては、気軽に行ける場所(値段の面やはっちゃんの人柄の面より)で、”自然と集まれる場所”、になっている。その結果、顔なじみになっていく、からなのかもしれません。

また、ただ集まるだけではなく、実は食堂内では、会計を手伝う、料理を手伝うなど、多くの人が集まって、自然と食堂の運営を手伝うという光景があります。頼んでいるわけでも、お金が出ているわけでもない。それにも関わらず、はっちゃんの”やさしさ”に触れて、想いに共感する人が出てきて、自主的に手伝い始める。むしろ、その手伝う中で、自然とコミュニケーションが生まれ、顔なじみになり、よりコミュニティとして、集まる場として、より強固になっているのでしょう。

似たような光景は『聖者たちの食卓』というドキュメンタリー映画でも見ることができます。

インドの黄金寺院にて、毎日10万人にふるまわれる無料の食事が作られる様子を追ったドキュメンタリーなのですが、そこで働く人々もいわゆる、ボランティア。
そこにはおそらく、インドのシク教の考え方が根底にあるのだと思いますが(本題ではないので割愛しますが)、多くの人々を動員するには、お金などの報酬以外にも様々な方法があり、時には効果的だったりします。

まず誰かの「やさしさ」や「想い」があって、それに触れた人が集まって、”自然と”場ができていくこと。きっと、そのできた場所は、「やさしさ」で回る暖かい場所だと思います。

参考:https://we-love.gunma.jp/gourmet/hacchan_shop

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